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作品 - 20060807_943_1471p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


こごえ

  Toat

いくつ
いくつもの
いくつものあかり
いつものあかり。


夕方に なり、
東京の 切り離された空に
みえかくれ 鴉の尾羽
機械室のはためき

道々には
話し声の亡霊
そのささやかな後姿
夕方になり
斑の手が
それぞれの巣へ向かって靴音高くて

外出着を着
薄荷の香りの手
鉄扉の把手を一回り
部屋に茜    の
残党を捕え  つつ
夕方の
走馬灯の世界い に
消えゆく それは
鴉も翼綴じる
ぱけっとの残光





そして僕は廃墟にむかった

毎朝通学の途中で
気になってなってしかたがなかった
うちの近所の廃墟のアパート

あたりは
もう静脈血の夜
閉じ込めて来た茜は もう溶けてしまったろうか
一体何色の絞汁る
何度上のトーンの呼気を
幽霊を

廃墟には明りが灯っている
いくつもいくつもいくつも
        いくつもいくつもいくつもいくつも
廃墟のアパート             (いくつ
廃墟は            (いくつものあかり
アパート              (いくつもの
廃墟が             (いつものあかり。
 ゆっくり
ほこりをふき出し
   せきをした
            。
ここでは
    話し声は来こえなかったはずなのに、

文学極道

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