今ヴェガ星へ飛び立つ為の、小さな宇宙船を用意しています。
シャワーを浴びているとき、ムクムクと股間が競りあがってくる感じで。頭の中にある、創造的アイディアを、電子レンジでチンすること約3分間。ガンマ線が大脳新皮質をキャッチした瞬間の値が2000デシベル。
人が電波から逃れられなくなってから刻んだ生活の歴史が、問題なくヴェガ星への道程を示しています。
時々マンションから10分のところにあるコンビニへ、わざわざジョージアを買いに行き、そこで一日に必要な本数分だけ、マルボロのメンソールを買い足し、後で必要になるだろうローリエと単三のアルカリ電池と、それから0.3ミリのシャープペンシルを買います。
同義的な選択肢から、宇宙船はエンパイア・ステートビルの屋上で待機しています。
そこから見下ろせばユダヤ教とキリスト教が、良いチームメイトとしてベースランニングの良い走者のように、市場経済というグラウンドを走り回っています。
ところでこの宇宙船にはまだ、リチャード・ニクソンのようなヴェトナムを指示する、タフなやり手が乗り込んでいません。
無人のコックピットを待避させる宇宙船は今、彼と二人きりになれる瞬間を、まるでヴェガのような輝く目で、待ちわびているのです。
最新情報
選出作品
作品 - 20050625_708_285p
- [佳] ヴェガ星 - ミドリ (2005-06)
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ヴェガ星
ミドリ