放つと/手の中に
幸福で/朝は来ず
延長戦の 伸びた線上
いつかの指の先を
日が沈む、と 法則は変わって
アイスクリームの 賞味期限を
書き換える 日記と同じで
溶けてしまわないように
/カチカチで 刺さらなくて
/食べられないかもね
後ろで流れる銃弾の 音調や
歌声に 合わせて
出口の無い迷路の前方へ
繰り返し/振り返らずに
黄色い道を北から南へ
無いはずの その穴を
気付くと 立ち止まって
寓話は 一つの小さな波になり
安酒を飲んでみたり/戻してみたり
起床して/眠り
踵の高いヒール 玄関の段差に
叩き付ける/割れて
思い出したら 線は進み
ゆりかごと砂の城
作り替える 日記と同じで
捨ててしまわないように
手を開いて 捕まえる
/離れない
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20121228_580_6579p
- もとこ :
タイトルの意味、/の意味、散りばめられた言葉たちの意味、について解読を試みましたが、最終的に断念。アタシのような読み手は、自分の中に流れ込むイメージを楽しむしかないなと思いました。
アイスクリームには賞味期限がない(省略されている)のに、それを書き換えるというのが面白いと思いました。賞味期限はなくても、いったん溶けたアイスは味が悪くなるそうです。ついに意味が分からないまま、しかし確かにこの言葉たちの羅列は心地良いのです。 ('13/01/04 22:00:41)
- niri :
はじめまして。私も、タイトルの意味が気になりました。/で文字で区切られた言葉が反復しているようなリズムを感じました。スペースで区切られた文字も独特な雰囲気が出ていると思います。主語がないところを色々想像して読みました。 ('13/01/06 18:25:42)
- しんたに :
もとこさん、ありがとうございます。
書くことって何か物事を書き換えることだよな、って思いまして、その辺から書き始めたような気がします。解釈・解読は自分にも上手く出来ませんが、アイスクリームの賞味期限のような書いてないもの、書き換わることの無いものを書き換えることによって、なんとか、みたいな事を考えてました。
言葉の羅列が心地良いと言われるのは有り難いです。ぼくも人の作品を読むときに重要視してることなので。
niriさん、ありがとうございます。
タイトルは「反復」か「地図」にしようと思って悩んだ挙げ句、「88」になりました。なので反復っぽい感じが少しでも出てたのなら嬉しいです。タイトルって難しいですね。 ('13/01/14 13:33:56)