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  1. 22 : 暖かい感触  平川綾真智 ('07/03/15 15:32:13 *2)  [Mail] [URL]

    ― 楽あれば苦あり 苦あれば楽あり
      そう呟いて生活を、な
      描き続けた。ずっと、ずっと。
      まぁ、はっきりと解ったんだが
      ありゃぁ 、 嘘だ。
      描いた年数を観つめたら、
      苦しかモチーフなんて無く
      楽なんざ何処にもありゃしない。
      うん。だけど、だな
      描ききった苦の先に 見つかるんだ
      言い難い色が。
      塗り込めたい色を手にして
      私は、筆を止められやぁしない

    顔に叩き付けてみた湯は 脳裏に恩師の言葉を被せる。
    露天温泉に浸かる今日 見上げた薄く延びる紺へと
    上る乳白の雲を描けず、あえぐ私の脳裏には 
    恩師の言葉が流れ続けた。
    土が寝呆け、欠伸し吐き出す 朝もやいに包まれて
    霞んでいった私の中身。
    昨日までの生活が熟む、こびりついた汚れは重く
    あえぐ筆の動きを鈍らせ 紺に雲は上らない

    身体を静かに湯で擦る。
    もやいの中で、霞むことない恩師の言葉
    そうだどうして 土の寝呆けた欠伸などに 
    恩師の言葉が霞むものか
    立ち上る脳裏へ私はますます、静かな擦りを太らせる。
    擦れば中身に霞みは消えて あえいだ筆は軽く動き
    再び見上げた延びいく紺。私が描く乳白の雲は
    見事なまでに上り行き、そうか
    全ては擦れば落ちるのか なんだ
    心の汚れは  、 水性か

    薄い紺へと乳白は 色彩を変えて上り続ける。
    私が描くこれからの日々は 言い難い色に全て、満たされ
    決して筆が止まることはない。
    まだまだ包むもやいの中 いつか空の先までも
    必ず描きあげる私。
    伸ばした筆へ湯を叩きつけ 私に私は、期待を上塗る。
    描き出された未来へと、浸かる 
    恩師がくれた暖かい感触。
    これから熟み来る苦が全て
    楽しく 、 私は仕方ない

  2. 22 : [返信]  平川綾真智 ('07/03/31 22:52:31)

    取り敢えずご挨拶までに。
    皆さんコメント有り難うございました。
    田崎さんには 「新屋敷二丁目〜」の方を批評いただきたかったかな、と。
    かなり書いたのは前なのですが、珍しく直球で好きな作品だったので投稿しました。
    多く勉強になりました。
    ありがとうございます。
    失礼します。

  3. 22 : [返信]  平川綾真智 ('07/04/03 15:36:17)

    コメントありがとうございました。

    草野さん、好評で何よりです。引っかかった点を明確に書いてくださり勉強になりました。

    名前はいらないさん、指摘ありがとうございます。もう一度距離を置いて読んでみます。推敲の際への勉強になりました。

    ありがとうございました。

  4. 16 : 彼方の先へ  平川綾真智 ('06/09/29 20:09:39)  [Mail] [URL]

    猫が上げた鳴き声は 月の欠けた光に跳ねて
    この今日をまた
    揺らし続けた

    開けた窓から網戸が濾過し
    濃い夜が部屋に満ちて来る。
    布団にはみ出る 外へと泳いでいく視線
    それは声をぶら下げた、欠いた光にただ滑り
    私は顔を枕に埋めて はみ出、泳いだ線を折る。
    埋めた枕が突いてくる 寝汗のだしだし染み入る臭気
    何も起こらずいた今日へと 、二本
    吸い込み尽した煙草の残り香、それは汗の嫌悪と混じり
    枕の中に 紛れ込む

    明日の姿が脳裏へと
      。    ポつり
    覆い被さった 。
    満ちいく濃さに 吸い尽くした今日、
    灯した一本に 、 全て焼き焦げ 
    吐き上げる二本に 、 捻れた煙
    揺れる記憶が奥へと去り行き 、 網戸は益々濾していく。 
    姿を増して来る明日 。 私は爪を鉤曲がり立て
    夜へ焦げ付く煙の奥底 、 去り行く日を掻き 滑らせ 、 喘ぐ。
    曲がる爪に灰と散り 
    濃さへと舞い行く 、 溶け入る全て
    布団の上から被さるポつりが  
    紛れずその身をぶら下げる。
    今夜は、
    朝の来ない夜で良い

    臭気が鈍く 、 鼻を突く。
    紛れる嫌悪は喘ぎに殴られ 
    枕を投げ捨て、起き上がる私
    くわえた三本目に、吸い込むものはもう 何も無く 
    灰を抱える闇の中 灯した火が照らす輪郭 
    確かに満ちいく明日の姿は 爪の鉤に、寄せられて来る。
    私へ全てぶら下がる 染み出る寝汗の嫌悪感 網戸の向うに響く、声
    欠けた月の光の先に 鳴き上げる猫が跳ねていく
    。
    彼方の先へ 吐き上げた煙に 
    三本目はやがて 、 灰を落とし 
    押し捻りながら拾った枕 突くものが纏う汗に滑って  
    脳裏を焦がす 目覚める寂しさ
    抱き揺れ 、 私は
    濃くなる夜と 。 添い寝 する、

  5. 16 : [返信]  平川綾真智 ('06/09/29 23:13:33)

    結構前に書いたものです。
    よろしくお願い致します。

  6. 16 : [返信]  平川綾真智 ('06/10/05 21:38:09)

    相田 九龍 さん、
    ありがとうございます。

    独立した印象を受けるとの言葉が印象的でした。
    単独では芸術と呼ぶのは難しいと感じる視点があまり無かったので、繋がる詩との作用は、
    なるほど、面白いな、と感じました。
    うーん。

     布団にはみ出る 
    が引っ掛かるのは思っていなかったので、この点勉強になります。
    この後、秀逸さという言葉と、読後感がいいというのは単純に嬉しかったです。
    ありがとうございます。

    想像をつつくという点を考えさせられ、勉強になりました。
    相田 九龍 さん、ありがとうございました。

  7. 16 : [返信]  平川綾真智 ('06/10/08 10:33:09)

    Toatさんありがとうございます。

    うーん。
    描写は練り込むというよりもそのまま書いていたので
    嘘っぽいとの視点が新しく作品を見直せました。

    リズムがあざといとの視点も、なかったものなので(言いたい部分を効かせたいだけなので)、新鮮でした。

    これからも頑張ります。
    私は私の詩が結構好きみたいです。
    批評読みながらなんとなく解ってきました。
    変えない私って部分はあるんでしょうね。

    色々と勉強になりました。
    ありがとうございました。

  8. 16 : [返信]  平川綾真智 ('06/11/10 20:38:39)

    コントラさん、ありがとうございます。

    五感がもしも感じていただけたら嬉しいです。
    私は自閉性をこの作品で指摘されたことがあったんですが、とらえどころがない、というのもそういうことかな、と感じました。
    多くの視点を身につけながら、好きな作品で五感を刺激していけたらと思っています。
    かなり嬉しい批評でした。
    頑張ります。

    句読点による狙いと感覚への働きかけの可能性に関して、勉強になりました。
    コントラさん、ありがとうございました。

  9. 20 : [返信]  平川綾真智 ('07/01/31 12:01:44)

    拝読させていただきました。

    こんにちは。
    現実世界の存在する事象をほんの少しずらして書き綴ることで、読み手の輪郭が鋭利ではない心境を突く、
    そんな作品だと感じました。

    気になった点が、
     視界の端を
     何かとても嫌なものが通り過ぎる
    はもう少し比喩でも存在しない言葉でも良いので「何か」で済まして欲しくなかったな、と読んで何度目かに思いました。

     目線を落とすと
     小人が群れ
     踏み潰しながら
     祈る
     あれは
     いつか私たちが打ち上げた
     美しいミサイル
     睦みあう瞳と、瞳、のように
     手の潰れた
     小人を焼き尽くす
     るーまてっく、るーまてっく、
     私たちが打ち上げる美しいミサイルが
    この連だけ今までの流れからのリズムが少し崩れているようにも感じます。読んでいて、ちょうど世界観にしっぽり入り込んで長くある部分なので、微な気になり方ではありました、が。

     あれは
     いつか私たちが打ち上げた
     あの美しいミサイル
    指示語の「あ」の続きだけがどうしても気になります。

    ですが、
    一言で言ってしまえば、
    この作品すきです。

    以上です。
    失礼します。

  10. 30 : ツワ蕗ん剥い  平川綾真智 ('07/09/01 23:25:44 *1)

    はなびえをかかえる林野の葉葉が合間へと霞む空を散らせる
    烏の蹴止まりへ、軋み鳴る先 舐め上げられた雲は広い
    今日にもたれる藁葺きの下 天井の磔へと雨後は巻き付き
    埋んだ屑火が肌を近くする
    背に折り、摘み取る匂いを、水場で
    満たし、張られた、汲み置きの皿、
    薄皮を剥く
    指先を汚す

    (こら出たばっかで幾こでも食えっがサ歩け
    よぃはら旨ぇどウんめぃどヒッ驚がっぞい)

    烏は枝葉の擦れに浅い
    引き戸が開く
    ツワ蕗を足す
    黒さを増した指先へ、と
    薄皮が途切れる
    まる爪を立てる
    墨の中に、くべ火は寄って新木の粗い、切口が割れる
    烏は烏で眠気が濃い 私は私で黒ずみを濃く、
    蕗を剥き終える
    指先を剥き出す
    すぐに家守がなくなる隅へと祖父が撫でるいぶした香りは
    伸びて逆立つ温さを塗りつけ しなり、弾み、肉から消し剥き、
    薄皮を落とす
    汚れを無くす

    (伸びちゃィ苦げどがはよハら切んやいヨぉ
    アりゃ小んけば甘もかで此りイゃ良かどガ)

    みきをすい込む露は落ち着きふくんだ輪郭は歪むまま照る
    指に、黒さが溜まり続ける 烏が鳴き声を、枯らし終えて
    親と、人差し、中、小指、もう剥き終えた、薬指、は
    無くした皮膚の体表に、赤みを一束、張り動かせる
    家守が引き戸を閉めていく 
    乳濁していく泡が吹き出す
    剥き終えた蕗は緑に鋭い 剥き下ろす指は朱黒く鈍い
    皮は捨てる、水場が、陰る、
    剥き終わり、ほぐし、
    晒す、神経、を放し、ていく
    皮が、水場を汚し、て、いく

  11. 15 : [返信]  平川綾真智 ('06/10/08 13:42:32)

    拝読させていただきました。

    初読の時はこれまでの作品のイメージがあって、それがもつれて上手く読めませんでした。
    けれども、それらを無くしたら
    現実と思想と希望と絶望が
    見事に交錯している美しい醜悪に掴まれました。
    単純に流れが、構成が上手いと思います。
    作品として、後から後から段々と染み込む力があると感じました。

    読み返して個人的には、一連目を行とか文字数とか無視して書いた方がもっとニ連が浮き立つ気がします。
    タイトルも思想をもっともっと押し出すものの方が良かったようにも思います(個人的には年代記述が好きです。 ‐ 年 月 と付加するような)。

    個人的にはもっと読みたくなる作品でした。

    以上です。
    失礼します。

  12. 29 : 桜舞う  平川綾真智 ('07/07/27 23:59:50)

    ―切り裂かれる烏の血が
    空一面に固まり夕焼けとなる
    解るだろう? そうだ、世界の終わりが訪れたのだ
    ああ しかしこの赤銅の風景
    なんと滑らかに 今日を導いて来たのだろう!
    敷かれた線通りに遂に
    訪れたのだ 終末が
    劇場を出てからも未だに 劇中、男優の叫んだ台詞が
    耳の中で響き続ける。
    青信号の音楽は 叫びを掻き消すことなく途絶えて
    横断歩道の向こう側 無邪気に手をひかれ歩く幼児の
    ハシャギ声も遥か遠い。
    私は歩道に沿う街路樹を見て いつも通りの今日という日を
    その風景の中、噛み締める

    。
     一枚一枚、陽を透かし眩い 無骨な茶を押す花弁の淡紅
     支える背景と白じむ空へ 雲は輪郭を無くして溶け入る
    烏が枝の茶に分け入り止まると
    子供はハシャギをカン高くした

    世界が終わる日の風景は
    今日と同じであるに違いない。
    何の伏線もあるもんか
    誰かが叫ぶことなどなしに
    突然終末は訪れる
    滑らかに赤銅に染まりなどせず 解る間も無く訪れるんだ
    いつも通りに沿う今日を 
    噛み締める風景のその中で

    信号を渡るとすれ違い様
    ―バイバイ。 カン高い声が聞こえた
    振り返り見れば、母に手を引かれ
    はしゃぎは信号の音楽に混ざる。
    街路樹が風に擦れ、散り行き音を増やす花弁
    耳から消えた劇の叫びに
    私は今来る終末を思う。
    眼前桜舞うこの瞬間 不安は切り裂かれずに固まり
    飛び立って行く烏の羽音が
    音を溢し、
    耳の中に響いていく

  13. 29 : [返信]  平川綾真智 ('07/07/28 00:02:01 *1)

    受賞者の皆様、申し訳ございません。

    よろしくお願い致します。
    お手数をおかけします。

  14. 29 : [返信]  平川綾真智 ('08/07/14 09:17:33)

    nagiさん
    返信の方は少し考えていることがあるのでお待ちください。

  15. 29 : [返信]  平川綾真智 ('08/07/17 12:27:51)

    凪葉さんの意見もあり、くろさわさんの意見もあり、なんだと思います。

    取りあえず謝ることは何もないと思いますよ。

    合評からどんどん離れていってますね。

  16. 28 : 可触信号機  平川綾真智 ('07/07/21 01:29:03)

    薄く目が覚めた布団の中で
    素早く朝へ馴染む意識に
    僅かな驚愕を抱いた日
    剃られたばかりの頬へと残った
    産毛に張り付く大気を寒がり
    擦ったスーツの袖の向こう、
    視界を一瞬だけ横切った
    黒い信号ランプに私は
    まばたきをいつまで止められなかった

     コーラ自販機を、重ね塗り照る完全な赤
     見慣れるままに咲きほこった、黄
     鼻腔の粘膜に張り残る夜と、
     混じり込み合う絶対の黒
    落ち窪んでいる三連へ
    アスファルトは嗚咽を絞めて
    痒みに起こった、つむじ風、が、
    凍てる頬へと 叩き来る

    脳からやっと布団がはがれた
    そうだ何故に落としていたんだ
    信号機は初めから 赤黄黒の並び通りに
    ランプが照っていたじゃないか
    筋ばった指を瞬時に霞めて
    乳煙が細かな泡と沸して
    私は黒を青へと変える
    反り勃つ速度が
    伸ばされていく

    産毛はもう根を膨らませてきた
    スーツを脱げば朝はまた
    元の黒へと返っていくから
    私はまばたくまつ毛に刺されて
    青にするんだ 布団の中で。
    指に、泡煙を 残し続けて
    黒、から、青、へ、私が全てを
    伸びる速度に勃ち、変えて 元に返れば
    また青にする。馴染む意識は明日も素早く
    つむじ風を絞めるアスファルト、が、
    嗚咽に冴えた、視界に、拡がる

  17. 28 : [返信]  平川綾真智 ('07/07/21 01:43:54)

    20×20で縦書きにしていただけると嬉しいです。
    文学極道の本での合評ページに一部の返信批評とともに載せる予定ですので、ダーザインさん、ケムリさん、一条さん、コントラさん、りすさん、ミドリさん、特によろしくお願い致します。

  18. 28 : [返信]  平川綾真智 ('07/07/24 23:16:56)

    予想以上にボッコボッコにされていますね。うん。
    これからもっと激しいのが来るのでしょうね。

    いちじょうさん
    まずは読んでいただきありがとうございました。
     だから、何が書かれているか読み取る気にもなりません。逆に言うと、こういう作品を、よどむことなくすらすら最後まで読めてしまう人ってのは、どういう人なんだろうか、たぶん特殊な訓練受けてないと無理じゃないですか。
    との部分、自分の目指していたものが共有できなかった、共有する前の段階になってしまったのだと思います。
    ある程度はじく文体は確かに敢えて使ったので、そこをもう少し考えていかないといけないのかな、と思いました。
    深部に至らせるまでの文体への視点を一つ手に入れられた気がします。
    勉強になりました。
    ありがとうございます。

    ケムリさん
    ありがとうございます。
     ぼくは「コードの共有」だと思う。要するに、この作品を読むための条件が何か必要なんじゃないか、とさえ思えてしまうんです。
    ここ、とても解りやすい面白い表現だな、ためになる批評だな、と思いました。
    原稿用紙二枚でというのともう一つ課題をつけていて、それを色々ありましてクリアした作品だったため、読み手をかなり限定してしまったのかもしれません。
    コード共有を指し示す何かを提示して編み込むのも面白いかもしれませんね。
    「コード共有」この視点、実に勉強になりました。
    ありがとうございました。

    軽谷佑子さん
    ありがとうございます。
    一番ボッコボコにされている気がするのですが、
     誰も平川さんの髭剃りにつきあいたかありません。
    そうですよね。
    そう読ませてしまったというのは、内部にたどり着かせることが出来なかったんだろうな、と。
     読めない。文章としてもだけど、音やリズムでみてもがったがただと思う。
     イメージの飛躍、光景の連鎖、というよりは、とつとつと場面が語られる、という類の作品かと思いますが、
    ここは、こう読まれてしまったら、そっかぁ、としか言いようが、ないので、作品内部に入らせるだけの確実性を多角的に見つめる視野を得ないとな、と思いました。
    多角性について考えさせられ勉強になりました。
    ありがとうございました。

    ドハゲさん
    こんにちは。はじめましてかな。
    確かに朝は起きたくないですね。
    布団って気持ちよいんですもの。
    ありがとうございました。

  19. 19 : 新屋敷2丁目 8月24日  平川綾真智 ('06/12/06 16:02:40 *4)  [Mail] [URL]


                       。               
                                                    。


     [email protected] (2006/08/25 1:25):
    )��
    )飲みすぎた日は、ベッドから落ちて夢ばかり見る。瓦屋の作業所からトンカチの音が聞
    こえて来ると、生活の流れに意識は戻り、刻む時計へ、見開く視線を向けさせる。けれど
    も今日、大学の講義は休講が重なり一コマも無いことに、視界に歪むカレンダーの印に気
    付かされ、再び私は目を閉じる。夢と現実の狭間を行き来する、最も心地よい、遠くへの
    最短の旅。生きる意味とは、布団の中にこそある。そう思うのはこんな時だ。
    )��
    )気だるさを振り払い伸びをする。髭を剃りコンタクトを入れ、歯をゆっくりと磨き、何
    を着ようか考える。着替えながら作ってやりたい夕食の献立をぼやり頭に浮かべ、財布だ
    け持ち外へ出る。ドアを開けると、瓦屋のトンカチは急に音の強さを増した。ドアの機能
    性を私は改めて尊敬し、コクリと頷いてみる。チャリを駐輪場からガチャガチャ引き抜く
    と今日もドミノ倒しに全ては倒れた。律儀に一つ一つ立て直してみる。また明日も倒し、
    立て直す光景が浮かんでくる。ここに住んでいる限り、きっと一生繰り返すのだろう。
    )��
    )��
    ))----- Original Message -----
    ))From: "hirakawa" <[email protected]>
    ))To: "erika" <[email protected]>
    ))Sent: Thursday. August 24. 2006 18:28 PM
    ))|
    ))|
    ))��Subject:お疲れさま(^-^)
    ))��圭君に食べさせといたよ。やんちゃだ。そっくり。食事も置いとく
    ))��ね。気を付けて。
    ))��
    ))��Subject:Re:お疲れさま(^-^)
    ))��いつも、ごめんね。ありがとう。もう暫くかかりそう。ほんとゴメ
    ))��ン!!
    ))��
    ))��Subject:Re:Re:お疲れさま(^-^)
    ))��いえいえ。圭君産むって決めた方を、俺は応援しますんで。妹支え
    ))��なくて、どーするよ ww あんまり無理しないでね。うん。店での
    ))��やんちゃは、止めとくよーに。
    ))��「北からのミサイルは、反復横跳びじゃよけられぬ」そんな感じで
    ))��。ね。ンじゃ(^_^)/~~
    ))|
    )��
    )部屋から出ると、すっかり夜に覆われた空気が、身を包んでくる。もう、瓦屋のトンカ
    チは聞こえてこない。まだ薄い暗闇へ、隠れる機能にコクリ、私は頷き伸びをすると、コ
    ンタクトがずれて、視界の全ては歪んでいった。位置をなおす指の隣、手の平に当たって
    くる、ほんの少し伸びた髭。着替えながら、献立を浮かべた時間の距離は、刻まれた顔か
    ら僅かに、私をくすぐり続ける。
    )
    )チャリを、駐輪場から引き抜くと、やはり、ドミノ倒しに全ては倒れた。財布の奥、鳴
    る小銭の音を聞きながら、一つ一つを元通り起こす。フと浮かんで来る、明日も休講を忘
    れる私。繰り返すことは、暮らしている場所ではなく、自分に理由があるのだろうか。そ
    う思った時、気付いた、妙に重い体とふらつく足下。私は瞬間、自分が二日酔いだったこ
    とを、思い出した。生活の流れの中、消えたトンカチの音に、意識が少しずつズレていく。
    早く帰って布団の中に潜り込もう。ドアを開けて静かに浸り、生きる意味があるそこへと、
    身の全てを埋めてみよう。チャリをこぐ足は力み、二丁目の風が、ねっとりと身を撫でて
    いく。
    )��
    )��                         trackback | comments ←free
    to:blog/ a-hirakawa /up.wait





                       。

  20. 19 : [返信]  平川綾真智 ('06/12/06 16:12:32)

    よろしくお願いします。
    書きかえまして、これから大幅に書きかえる予定ありなので、その前に。

  21. 19 : [返信]  平川綾真智 ('06/12/12 13:22:17)

    ヒダリテさん、ありがとうございます。

    かなり丁寧に指摘していただいて、うーん。
    鋭すぎて、なるほどな、と。

    かなりためになりました。推敲の参考に相当役立ちます。
    本当ありがとうございます。

    散文要素はまだまだ書き慣れていないみたいですね。
     ここ、ちょっと文章がもたついている印象があります。
    なるほど、と。視点がかなり解りやすく書かれているので、今後の作品にも役立てていこうと思います。

    強調の仕方と、布団の要素、少し良いこと思いついたので、御意見活かしながら、別の作品に膨らましてみようと思います。

     表現への言い換え、
    ここも少し検討していきますね。
     読み手に親切かな
    との指摘も、確かにこの作品に関して個人的にその時なかった視点のように感じました。

    顔文字は、好感持たれて良かったです。
    自分の狙いが外れていたら少し寂しいですもの、ね。
    小さく見えるとのこと、
    うーん、もう少し距離を取って観てみます。

    かなり伝わっていることが実感でき、安心いたしました。
    メチャクチャにこれからも冒険していこうと思います。

    可能性と、今後の課題が細かく見えてきました。
    勉強になりました。
    ありがとうございます。

  22. 19 : [返信]  平川綾真智 ('07/01/08 23:23:44)

    コントラさん、三角さん、ありがとうございます。

    好意的に読んでいただけたようでまずは一安心しております。

    うーん。
    少し考えさせてください。
    後ほど、きっちり返信いたしたいと思います。

    ありがとうございます。

  23. 19 : [返信]  平川綾真智 ('07/06/21 23:52:56)

    なるほど。田崎さん、
    ありがとうございます。

  24. 17 : [返信]  平川綾真智 ('06/11/04 23:14:13)

    拝読させていただきました。

     大気へと螺旋が貫いていき、ぼくはいつもロケットの打ち上げを寝過ごした。
    が無かったらケムリさんの作品と気付かなかったかもしれない、感覚を読後得て、少しワクワクしました。
    この感覚、好きです。
    私はメランコリックな内省を前に進みながらも落とす苛立ちを思ったんですが、
    四連目がうーん。あまりに唐突な気がしました。
    その後にも繋げられることが出来ているように感じられませんでした。
    七連をもっと膨らませていけると思ったので、そこが少し残念でした。
     黒くよごれる余地さえない親指のつめで
     あなたは平原のなかを歩く。
     海はいちご色に滑らかで、
    はとても驚愕したつづりでした。

    シャツを生かしていく方法をもう少し考えて欲しくも思いました。
    次回作が相当楽しみになりました。

    以上です。
    失礼します

  25. 12 : [返信]  平川綾真智 ('06/09/29 23:19:11)

    拝読させていただきました。

    非日常で起こる日常の心境を吐露し作品にした印象を受けました。
    いとうさんの作品の中では一番好きかも知れません。
    ずっと背筋を伝っていたのですが、最後、

     そしてもし夜というものがあるのならば
     ノーム。君たちは僕に見えない
     決して見えないのだよ
     もし夜というものがあるのならば
     ノーム。君たちはいつまでもいないのだよ
    だけがなんだか突然浮いて感じました。

    それにしても、まずはタイトルだけでも凄い力を持たせる点に大きく拍手したいです。

    以上です。
    失礼します。

  26. 13 : 18歳だった  平川綾真智 ('06/06/20 23:59:34)  [Mail] [URL]

    ・
      オミアイデモシテヤッテクネ
      ジッカニカエルヨ   
      バイバイ。 アリガト
    通り雨は止み、しゃがむ身体を 
    苔蒸す土の匂いが包む。
    PHSのメール着信、音は枝を震わせて
    滴の群れと梅の実が落ち 濃い匂いへと転がって行く。
    空気と擦れを増す木の葉達
    幹の脇、止まる青い実を撫でる滴が 陽を纏う空を映し出し、
    私は、
    カコさんの荷物を手放す部屋で
    再び枕を抱えて眠る 
    明日からの思いを握り締める 

    ― 教壇でも一人、家に帰っても一人
      布団の隙間から
      私を夜が掴んでさ
      安堵の寝息は吐けないや
    その言葉が漏れ出て来たのは 高校中退後、すぐで
    私は独りの部屋の中 けばだつ枕に汗ばみ暮らし、
    カコさんの肢体にすがり付く。
    残る時間に擦れる私 汗を引かせるカコさんの体温
    強くすがれば肢体は汗ばみ 腕に伝わる小さな震え
    体温の奥、投げたい荷物が 羨む私に汗を引く
      2個の携帯、オーディオが整うMT車、二輪免許とカーマインのメット、
      揺らぐこと無い過去の学歴、古文担当高校教諭職、
      元生徒へと整う口調、乱れる本音、
         私に重なる 柔和な体温、、 、   、
                。
    木の葉が擦れを増していく
    荷物を手放す部屋はまた、けばだちを抱え汗ばんでいく
    全ての羨みを投げたカコさん 
    滴の中に映った姿は 陽を纏い空に包まれそして
    今夜から 小さく開く布団の隙間
    夜が掴むのは、
    私だけだ

    、
    土の匂いが奥を刺す。
    通り雨はもう止んだ
    濃くなりいくら包み込もうと、実の艶は水水しいままで
    還っていくにはまだ遠い。
    苔蒸しが上げる着信音に、私は震わす枝も無く
    電源を切ったPHS。
    今も握れば 拡がるジタリが
    掌の中に 
    残り続ける

  27. 13 : [返信]  平川綾真智 ('06/06/21 00:03:14)

    よろしくお願い致します。

    是非ともガンガンどうぞ。

  28. 13 : [返信]  平川綾真智 ('06/06/26 00:48:28)

    批評ありがとうございます。

    うーん、この批評はどう読み取ったらよいのでしょう・・・。

    取り合えず句読点についてですが、私は詩で呼吸をどうにか表したく、
    間を書くことを今は考えています。

    間が、呼吸が、その時の思いの多くを占めている気がしたので。
    作品を作り出す時に句読点で楽譜での休符を書き込みたく、今はこうしています。

    自らの狙いは少なくとも心には留まるということを確信できました。
    ありがとうございます。
    失礼致します。

  29. 13 : [返信]  平川綾真智 ('06/06/28 12:59:53)

    平川綾真智です↑
    失礼しました。

  30. 13 : [返信]  平川綾真智 ('06/07/03 13:01:29)

    コントラさん、批評ありがとうございます。

    発起人の件に関してもありがとうございます。
    一時期、眠れずにいたりもしましたが、酒の量を増やしたので完璧です。
    勉強していこうと思います。
    髄まで吸収したいです。

    さて。
    なるほど、そのように読まれたのだな、と自らの空間軸と時間軸に関しての視点を介して見ることが出来ました。
    「現在」の視点は、最後の連までに紡いだつもりではいました。
    伝わらなかったのは力量不足です。

    私は、この過去と多分ドライに接しているんだと思います。

    立ち位置からの接触を考えさせられました。
    勉強になりました。
    ありがとうございました。

  31. 13 : [返信]  平川綾真智 ('06/07/18 23:54:02)

    sakutaroさん、早速ありがとうございます。

    楽譜は意識していますし、それは最近の自分の楽しくなってしまった作法なんですが、音楽を描こうとした意図は無かったので、ハ長調に思えたのかぁ、と少し驚きました。

    イントロのカタカナ表記はメールなのでなんども出すPHSに閉じ込めています。
    伝わらずに残念です。

    音楽形式をとる予定は今のところありませんが、いずれやってみるかもしれません。
    もう一つ言いますが、これは「詩」です。

    いろいろな読み方があるのだな、と新たな視点を手に入れられた気がします。
    ありがとうございました。

    追伸:
    私はsakutaroさんのことをあまりなんとも思っていなかったので、平静でいられたのだと思います。
    一条さんに言われたらこたえた気がします。

    以上です。
    ありがとうございました。

  32. 13 : [返信]  平川綾真智 ('06/07/19 01:41:27)

    批評ありがとうございます。

    >イントロのカタカナ表記はメール
    >PHSに閉じ込めています。

     そう読むと安手のトレンディ・ドラマ(いわゆる)ですね。
    とのことですが、
     ・
       オミアイデモシテヤッテクネ
       ジッカニカエルヨ   
       バイバイ。 アリガト
     通り雨は止み、しゃがむ身体を 
     苔蒸す土の匂いが包む。
     PHSのメール着信、音は枝を震わせて
    で十分それは伝わると思ったんですね。
    PHSを握り締めているので読めば解ると思っていました。
    甘かったかもしれませんね。

    文芸商売人ですか。
    お金も払わずにそんなこと言われちゃ嫌ですよ。

    商品という思いはありません。
    ただ、苦しんで作った思いは多く残っているので、自信作になるであろう次の作品に活かしていきたいです。

    以上です。
    ありがとうございました。

  33. 13 : [返信]  平川綾真智 ('06/07/22 11:29:58)

    Shohei Haraguchiさん、
    ありがとうございます。

    息遣いに気付いてくださりとても嬉しいです。
    ここまで読み込んでいただけるとこの作品も嬉しいでしょうね。

    叩かれる気満々で批評を読みましたので、驚きました。
    次回作も頑張ります!

    ありがとうございました。
    失礼します。

  34. 13 : [返信]  平川綾真智 ('06/08/10 16:19:00)

    ディドラさん、ありがとうございます。

    みんなの歌詞でもお世話になりました。
    句読点はどのように読まれても結構ですよ。
    ありがとうございます。

    難しい詩の用語などの話は得意ではありません。
    私もこのサイトで、かなり勉強させていただいています。
    フォーラムの方にトピック立てられたらいかがでしょうか?
    私もどの方が、どんなことについて述べるのか、とても興味あります。

    叩いて良かったのに、少し驚きました。
    あまり妥協しないでくださいね。
    未熟者と自分で言う方の作品は、あまり読みたくはないので、
    早くその地点から抜けて創作されてくださいね。

    では、失礼致します。

  35. 14 : [返信]  平川綾真智 ('06/06/28 00:50:12)

    拝読させていただきました。

    さて、発起人バトル、後輩が先輩の詩に噛み付くことをおそらく誰もが望んでいることでしょう。
    基本的にこの詩は好きですが、今回はそれはまあ、当然とした上で。

    連作と受け取らせていただいてよろしいのでしょうか? それともこの作品は一つのものなのか今一つぴんと来ずにいました。
    連作ならば、その提示方が甘く、一つの作品なのならば、「半音だけ」以降の行の視覚的効果をもっと練る必要があると感じました。
    「て」の乱用ももう少し繊細になる必要があったのでは?
    そして、「半音だけ」の部分ですが、半音は移調と同時に半音下降は絶望の嘆息の意味があるため、どうしても文章の流れに深い影を落とした感が否めません。
    「半音だけの」印象がある中に沈黙があるのも言葉の綴りとしてどうなんでしょうか。

    身近な部分から全体への壮大なるテーマの広がりは絶賛いたします。
    タイトルも含めて言葉が世界を描き出している。

    しかし、もう一歩を踏み出す必要がある作品だと思います。

    ありがとうございました。
    失礼致します。

  36. 14 : [返信]  平川綾真智 ('06/07/10 22:16:19)

    ありがとうございます。

    自分にはかなり無い視点ですし、榊さんの小説ともまた違う世界、
    多くのものを受け止めさせてくださりありがとうございました。

    榊さん、私たちが文壇になったら面白いでしょうね。

    うん。いとうさんが理事の席でありがたい話をされて、ダーザインさんが乾杯、石畑さんの席を取り合おうとしている文壇。
    みたいな。
    ごめんなさい。
    後半は、酔ってます。


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