注いだあと
互いに 素肌を置き憚っては
代わりの、図を引く
冷たい
手のひらが なびき、続こうとしない
疎遠から、
曖昧に
たされていく
硝子の容器に、一滴の海水を汲み
(もう、呼べなかった)
寄るほど
正午と似て 霞んだひとみも褪せ、
放ったほうが、
交え
往来を頻りにし
通した、明かりの上
捲くるとしても 訪問するだろう
秋が
羽織れ、と教え
ひとり擦りながら
七日前の、箋を付ける
浜へ
身体ごと
脱ぎ捨てずに、持って
***
”偶然に、実際に目の前で起こった事柄を、細密に描写すること”
腕もなく、
強引になぞらえ
ひともじごとに
現実から外れていく
指すものの
所在を
伺えば、既に 辺りは更ける
離すと
そのままで 居られなかった
***
跨いで
松の
球果を拉き
抜け出す林と 湛えた海原を
防ぐ
手探りで
何度、詫びても
どちらかに合わさり、くたびれた
鈴虫の翅の
瑞々しさと、委ね
ただ、
耳にしない
発声は、筆跡の遣り取りとともに
暦を伏せる
ふいに轟音がして
震える
波の、鵜呑みから
なるべく抱かず、避難する方位は
読み返す
回数分、千粒をさらい
撒く
斜面が
表情を竦め 薙ぎ払ってからも
喩えが、隙入る余地のないよう
白紙を
脇に据える
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sherry
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- [佳] 七曜表 (2011-02)
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