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HN

選出作品 (投稿日時順 / 全1作)

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季、順にうつるから。

  HN


だれでもいい。
人と話をすることで、
また雪をふらせるとおもった。

またそのさきの、花を。
花のつぎには海をね。

海がふってくるこの世はどんなふう?
ついこのまえ、
そんな季節だったじゃない。
きれいなことはなにもないよ。
ひとびとの、
くるぶしはおもくひきずられ
ひじが、砂にいつもぬれ、
このときばかりは、祈られる。
神?
そんなわけないだろう。
ひとを、

おぼれるにんげんの、
手をひくことで、)

在りし、すさまじくあつい日。
すさまじく、まぶしい日。
そこかしこにうまれた
おおきな、ひかりのつぶが
ぽん、ぽん、と二度はずんでから
高く。
空までを、ひきずって、
のぼっていく。
声、どこにもみえないものと
おなじように、
高高度の虚空の
すきまにすいこまれて、冷えていく

と、
(順接のやさしさは、)(いつもわすれられている)(すべてのひとびとの眠りを)(さまたげないように)(空は、)(神話のいきづく時代から)(規則をやぶったことがない)

 ひとびとは着込みはじめ、
 こえを、まぼろしみたいに
 白く見とがめるようになる
(がらんどうの現象、接続しない)

やがてそれが雪になるだろう。

あつく、あがめられ、
しんぜられているから、
話をすることで、
(または、

視点がない風景、など。

わたしは、(呼び名はいらないのだけれど)
 今にもくずれおちそうに
 ななめに傾いだ空ろな塔の上にたつ。
 はだが白かったり、黒かったり
 そぞろな印象の建造物で、
「いまはひとりしかいません。」
一つしかない
わたし、が、きえさったあと、
岬となったいしづくりの杜に
すいこまれそうなおとだけ
ひろげていく、
雪が。
「ゆきが、ふるはずなのだけど、」

だれか。わたし、でもいい。

話をしてくれませんか。
いつかかならず。

文学極道

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