(赤色も今日は亦闇や。八卦にして吉、けど、愛想云ふたら堪忍ナ、と。日にわたいの行く所には、雪咲きに楓など有るけれど良いもの、此れお前の好きにし。イヤ、ナンの為にわたいが着込んで、そりゃ暖炉も欲しい位こんな寒いい、)
信号の様に樌々と紅葉に呑み込まれ、其の闇や。自然に佇む此の己が、母様の甘心といふものへ、瞳に自惚れが賢(まさ)るを。
世界に立つ色の付いたビル…お前が見つめもしはったら、たとへば好みやのと懐(おも)う、まして昂けることをよ、夢にも過ぎぬ、人は月に靡き、天を見や、夜でさえ敖(あそ)ぶぞ。
選出作品
作品 - 20191209_251_11608p
- [佳] 反顧 - コテ (2019-12)
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反顧
コテ