2019年1月4日。
朝8時に起きた。
昨晩は10時に寝たので10時間睡眠。
このくらい寝ると楽だ。
朝は部屋の掃除と飼い猫のミーの体を洗った。
朝食を食べると、また眠気がきた。
ペドロ・アルモドバル監督・脚本
『オール・アバウト・マイマザー』をみる。
(1999製作スペイン)
人生は観客のいない演劇である。
台詞と沈黙、痛みが必要だ。
観客とは?『神』
演じるとは?『みせること』
新しい年がきた。
それにも関わらず、
昨晩、熊本で地震があった。
京都の実家から、父親が電話してきた。
ぼくは明日も仕事だった。
自分の人生は自分のものではない。
そういう「痛み」に届く、父親の声があった。
1月4日、今日、『オール・アバウト・マイマザー』を観る。
人生は拷問だ。
沢山の悲鳴がひしめき合って、言葉になる。
1月3日、
牛舎の見回りをしていた。
木造の牛舎の、和牛の一頭が倒れている。
牛は転倒するとひとりでは起きれない。
そのまま鼓張し、窒息死する。
夜中の11時30分。
さむい牛舎で、
ぼくは牛の背中に寄り添った。
空は満天の星で、
生命の寄り添い合いに無関心に輝いている。
畑と森に囲まれた大自然の中、
夜中に一人で歩いていると、
自分の呼吸しか感じられないことがある。
或いは心臓の音。
心臓の音に集中していると、
気が狂いそうになる。
傷口はやがて閉じるが、
狂ったものは、
もう戻らない。
様々な仕事をしてきた。
パン工場。
精密ガラスを研磨する仕事。
産業用チェーンの工場。
印刷塗料の卸の営業。
ホームセンターでの接客。
住み込みで白菜の収穫。
色々なところにも住んだ。
沖縄は特に気に入った。
分からないものは、置いて行け。
人生は「謎」を含み、
知識は忘れる為にある。
全てのことが、
語られているメディアのあった時代はなかったし、
これからもこないだろう。
愛を放ったり、受け入れたり、
ホロホロと、
何かを吠えている犬がいた。
そのコは、
壁に向かっているが、
もう、一粒の餌の為に、媚びないぞと、
言っているみたいだ。
俺の心はいったいどこに在るのか?
そういうことを、
少年時代、
詩を書きながら永延とやっていた気がする。
自分と他者の発見は同時でなければならず、
社会は俺たちをおいて勝手に暴走していく、
まるで生き物みたいじゃないか?
欲しいものは、
この町のどこを向いてもなかった。
恥ずかしい嘘を、
平気で言える人間ならば、
黙っていたりしないで、
そう言えるんだ。
選出作品
作品 - 20190125_422_11021p
- [佳] 『蟲』 - 尾田和彦 (2019-01)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
『蟲』
尾田和彦