(The void,
溢れない、
死なない、
そして誰からも呪われないし
蔑まれない。
彼らの捌け口になる予測を
散大した瞳で見据え返す。
「分かりやすいって?
「そうかもね。でも触らないで、
「エゴで産まれるならせめて
飾りつけくらいちゃんとしてよね、
「中指、第二関節で刎ねとくから。
shiver,)
飽きさせない保証があるなら
影共と、森に住んでも悪くないかな、
なんて。
星みたいな髪色の彼女が
たん、たたん、たたん、と
踊るから
「だってあたしは、
喋れば喋るほど退屈するんだもの。
gravel,)
さよなら世界、と
もがく羊に吐き棄てる
もしくは、吐き棄てられる、
(placebo,
バタークラッカーの枚数が
際限なく増えていって、
傷口を圧迫し
「結局出来上がったのが
その形而上(ゴミ)の山。
善人凡人遍く意識を押しつぶすつもりで
Alligator installationと名付けたそれを
余さず五月雨に溶かした。
(Dear my GREAT dictator,
「ザマァないわね。
「褒めないでほしい、
これからのあたしを、
「その名前は捨てて。
「いびつに編み込む毛先に魔法を施す、
「触れるくらいが好きなんだよね、
噛むんじゃなくて。
「輪郭なぞるだけで満足すればいいわ。
「意図の薄れた泉に沈まないように、
「声を、出せないでいる。
冬が終わる頃から、
「chain,
「散乱する死体の怯えた目を伏せる順序は、
「気にする価値もない。
だってあたしたちには
結局害しか及ぼさなかったし。
「暴動だって胸張って言える?
「chain,
「期限切れの呪文を何度繰り返せば気がすむの、
「逆立てた棘を燃やすのに必要な、
その捻れきった意識を、こっちに寄越しな。
「空想と寝室の堂々巡り、
「自家中毒だから笑ってくれていいよ。
「宿主に振り回されて、
もう、あたしたちは永久に
静脈で幾度もすれ違い続け二度と
結合しない
tacet.
選出作品
作品 - 20180403_204_10358p
- [優] Flatline - アルフ・O (2018-04)
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Flatline
アルフ・O