選出作品

作品 - 20180316_777_10320p

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鉄拳制裁の詩。

  泥棒


雨が、釘になったら、痛い。
釘が、雨になったら、怖い。

詩が、張り付けられた、未来で、
君は、何も読まないで、表現を、
空に、浮かべもしない、夕方に、

悲しい、こだまかな、いいえ、遮断機の音。
楽しい、あおいかな、とばり、飛躍の途中。

まるで、夜景のような、文章で、
あえて、早朝のような、比喩を、

無駄に長文で、

その散弾銃は、おもちゃだから、平気です。
この散弾銃は、おもちゃだけど、死にます。


言葉より、遅い、映像が、流れる、川で、
溺れなよ、丸い、太陽を、眺めて、心が、
丸くなり、風は、歴史と、数学で、果て、
気持ちは、悪く、思想も、最悪で、頭も、
共感なら、外で、演奏し、鼓膜を、破れ、

殺伐とした、中にも、ユーモアが、ひとつ。
ありふれた、テンポ、アイデアは、ななつ。

実は、たいしたこと、書いてないような、
無駄、ばかりの展開、それが逆に効いて、
いる、わけもなくて、黄昏てしまう犬と、
棒に、ぶつかりつつ、歩く東京郊外の道、
遠く、超高層ビルに、激突した飛行機の、
破片、言葉にすれば、あざとい芸術の闇、
今も、形式に合わせ、答えを探す批評家、
雨は、叙情的になり、深い霧で猫が消え、
女は、パンケーキの、甘い香りにやられ、
男は、本棚から一冊、詩集を取り出して、
皆に、珈琲と菓子と、リズムを届けつつ、
戦慄、のような旋律、のような雨降らす、

少年は、大志を抱き、少女を見る。

少女は、現実と夢を、同時に見る。

言葉が、言葉に遊ばれ、れ、

言、葉、派閥を、派、罰を争う。

フォルムが、崩れ、はじめ、射精の、
タイミングは、ずれ、、れ、れ、はずれ、
レタスを、頭に、乗せ、その場を、しのぎ、
笑わせるつもり、が、笑われ、て、
彼女は、さよなら、を、言い残し
言い逃れの、きかない、状況で、凍りつく、
生ぬるい、夏、の、花は、椿、ではなく、
ガラスのような、もしくは、は、
海月のような、花。


と、ところで、あなた、
読書で、射精、したこと、ありますか、

違う意味で、

おお、おるがずむ、

真夏、目、漱石が、お坊っちゃん、お、お嬢、
ちゃん、親戚、戚の、おっちゃんに、
猫の名前を、勝手に決められ、た、
バッファロー!
と、名付けられ、た、か、かわいい猫よ、
手品を、見せてあげよう、
春の、はじまりに。
ほら、、ら、コインが消え、た。

中也が、中原で、髪金の、ギャルと、
あんなこと、や、こんなこと、した、らしい、
汚れちまったり、うっかり、
くだらない、韻、
み、みんな、ごめん。ん。んん。


床屋で、(モヒカンに、して、ください、と、
言った、のに、
なぜか、逆モヒカンにされ、て、
落武者みたい、に、なって、しまった、た。
これじゃ、女の子にモテない、と、
思ったのだ、けれど、
普通の、モヒカンに、して、いたら、
モテていた、のか、と、そう問われれば
答え、は、ノー、
、、。涙
帽子、が、ないから、ヘルメット、を、かぶり
ヘッドスピンで、世界一周、。

無駄に長文で、、、。

み、みなさん、この、詩は、長いです。

猫が、裸になるまで、野球拳をする、
みたいな、感じで、

無駄に長文ですから、ここで、
まだ、半分くらい、です。

しか、も、読みにくい、

にくい、まま、まだ続きます、よ。

道端の芸術
速攻で回収
右脳に栄養
暗闇の文学
孤独な毒書
草原へ移動
逆光と逆説
心臓を創作
反感の売買
脈打つ数字
金属の性質
耳潰す静寂
派手な礼服
前菜と若鮎
言葉を実食
男子は紺色
女子は水色
恋人は灰色
週一で透明
月末は温泉
理屈の敗北
海辺へ一歩
傷口が熟成
無料の珍味
名物の饅頭
六個か七個
欲張り詩人
満腹で嘔吐
店先で失笑
罰金で黄昏
孤高の布石
理解は墜落
昭和の感性
平成で炎上
陽気な壁画
懺悔と拘束
胡蝶の波乱
精密な老化
腰鼓で招魂
百年と十年
突拍な引用
左脳で誤解
批評を削除
戦争の歴史
広島の夕方
八月の機械
上空の鉛色
舌上の青空
口笛で射殺

ごらんよ、
崩れ落ちた屋根の上に極彩色の日常を
言葉より速く飛ぶ鉄の冷たさを
世界を次々に引き算してゆく過程を
優しい茜色が出番を見失う姿を

も、もはや、最後まで、読む人は、いない。

いない、のに、まだ続く、鉄拳制裁、
の、ような、苦痛、の、ような、読書、
みなさんの、おかげで、

語彙が全滅や、
共感の砂嵐や、

全文を表示。

若葉が砂になるまで待つ季語
矢印と地雷ばかりの地図
365日うねり続ける言葉と髪
ケーブルに絡まり千切れた運命の糸
私のレントゲンに写る現代詩の影
精神が崩壊して的中させる針の先
カテーテルで注入する言葉の渦
ベッドの上から天井に撒き散らす星
夜空しか飛ばない鳥の羽根
目の前の過去を飲み干し美化
題名のない散文に対する批評と見栄
歩いても飛行機でも縮まらない距離
印象のない爪先につける流行の色
携帯から発信する約400の嘘
魔法が使えた5才の夏
使えなくなった7才の冬
未来の屋根が剥がれ落ちる町
鎖骨が折れて極彩色に輝く未詩
別々に動く身体と心と指
景色をひっくり返す水死体
君の詩を左脳以外で理解したい
コンビニ前で不意に出くわす闇
すべり台の上から見える鬼
匂いつき消しゴムをくれた君
机の上に白紙の辞書
遠くから聞こえてくる野球部のかけ声
黒板に三角定規を擦り付け奏でる音楽
舌の上では完成と未完成は同じ味
(
嘆きの風に耳を切られ独白
こだまする盗作された口笛
心を五七五と切り分ける音律
一日中検索しても見つからない本音
窓の向こうで名前を浮き彫りにする黒煙
地下に埋まっている言葉の裏の歴史
感情移入できないオモチャの刃物
美しい草原に散らばる鉄の破片
それが錆びて紅茶になる夕方
懐中電灯で照らす3月の後半
罪と罰が逆になる瞬間