エネルギーが雑に飲み込まれた
私の中の感情がひどく細かく統合されていく
叩け
雷を憑依させて 分かりましたとつき離す
トントン ごとりと心臓が動くと
挨拶をほのめかす寄生虫が
ふたたび眠れと食いあらす
色彩を気にしすぎている貴方の真顔は
私の唇を引き剥がそうとする
棺桶に類似している
ルメールの言葉通り
白色と不倫の融合は難しく
義理の妻であるにも関わらず
接触せんとするその志は
どこへ隠すつもりなのか
落ちたコラムは
包括した本能と衝突を繰り返し
瓶詰めにされた現実を
受け入れることが出来ずに 母となった
生命を逆説的にとらえるラベンダーには
痛覚を失う事は 必然の理であるといえる
そうか 僕は落下している
生死はもう 関係性を手離した
水滴が球体を恐れるように
不可思議数を観察し
残すところ三秒足らずで
縛られていたことに気づく
これが印象深く
自由を嘲る事が正義だと言い放った
後の再生を確信した瞬間だった
忘れもしない 十月二日十四時から
山頂と労働を差し引いた数に
僕は生まれた 永い思考を失った
選出作品
作品 - 20180315_752_10318p
- [優] 自己申告 - 松本末廣 (2018-03)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
自己申告
松本末廣