マゾッホは支配者だった。
これほどの洞察力をもった倒錯者も少ないだろう。
仏陀が、実際に、仏像のとおりイケ面だったとは限らない。
たぶん、仏像はほとんど、ゴータマ王子ににていなかったのだろう。
いいじゃないか、にてなくても。
隣の家の、ベランダにほした布団が、風にたなびいている。
官能の傷を優しくなめてくる風よ。
他星からきた双子の魂である僕ら。
どいつこいつもも言葉で語りたがる。
けっ、男根主義者どもめ。
クリエイトすることは、これ以上ない精細さを必要とする。
俺は、梵天の足元に手を伸ばした。
火曜日にカーリーの名前を唱えるものは偉大な詩人になる。
集められたくしゃくしゃの紙くずは、くしゃくしゃにされたことに不快感を感じている。
古ぼけた娼家が、過去のものに見えた。
あらゆる真理は方便であり、このありのままの世界こそが法なんだよ。
荒き御霊よ、スサノオよ!
万有よ!
ある日、私は、月であった。
名もない、月の上のウサギたちは、星星と太陽の光を受けて不気味に私のまわりを飛び回っていた。
ある日、私は、風であった。
お嬢さんのスカートの中にはいって、スカートを捲り上げた。
それでも、痴漢でつかまることはなかったが、路上でお尻さわったオジサンは捕まった。
ある日、私は、ラブホテルのベッドであった。
数多くの、カップルが、私の上でパンパンやってのけた。
ある日、私は、黒人の飢餓地帯にうまれた少年だった。
兄弟はみんな、飢餓で死んだ。
お姉さんは、僕の見てる前で、犯されて殺された。
ある日、私は、戦場の戦死だった。
瀕死の仲間になくなくとどめを刺した。
ある日、私は、裕福な家の娘だった。
おまんこという言葉も18までしらずに育てられ、反動で過激なフェミニストになった。
ある日、わたしはさえない鉄道員のおじさんだった。
わたしが死んだとき、その立ち上る煙にむらがって来たカラスが骨をついばんだ。
それは、若いとき、食べた秋刀魚を焼いた煙そっくりだった。
どれほど多くの人が、ふとした瞬間に悲しそうな顔を見せるか。
シヴァよ!絶対無よ!
官能の美しい詩を書こうとすれば、悲哀な詩しかでてこない。
恋人ってみんなどこか苦しそうだね。
イエスが、復活したとき、一緒においてあった十字架がしゃべったらしい。
十字架はペニスだ。
ペニスは、独自の意志を持っている。
人体に比して小さいが、時に人体全体を支配しているのがペニスである。
昔、神は小人として地上にうまれ、三歩で全世界をまたいだ。
三日で復活した男がいるくらいだから、ありえないこともない。
ごめんなさい。声を聴くと淋しくなるので。。。勘弁してくださいね。
付き合いをさせていただいていた時は、本気でTさんを愛していました。
大好きでした。ごめんなさいね。服薬してるから赤ちゃんも産めないので。。。さようなら。
元気でいてね。
Kちゃんのこと思い出してたら狂おしくなってきて全身を悦楽が貫いた。
選出作品
作品 - 20171009_487_9945p
- [佳] アベッグ変奏曲 - lalita (2017-10)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
アベッグ変奏曲
lalita