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作品 - 20170914_227_9907p

  • [佳]  #08 - 田中恭平  (2017-09)

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#08

  田中恭平

未だこんなに熱を持っていたのかよ
と北東の寝室に冷える
僅かな痛みは、コピー用紙の上で鮮やかな赤となった
紙コップ
清涼飲料水
スズキ君
スズキ君はいませんね
メスで切る心臓の部位は、緑色に染まるキッチンの昼食となる、
黄昏まで永い、どれ位のジャズを聴くことができるのだろ
スズキ君 スズキヒカル君
スズキ君はいませんね
骨は体感として煤となって国旗を汚す
いけない なぜいけないのか知れないが
きみはいってしまった
可能性?
のなかで欠伸をしつつ白い花を見ている病者の祈りは
よくあろうとするという病気に
みんなかかってしまっていたそのときを越えて
地震は来る 祠が毎日教えてくれる
毎日 歩いて通う 
汗だくとなって帰る
時々コンビニへ寄る
馴染の店員さんとジョークで笑う
ボロボロの切手一枚を大切にしている
白い樹が杖となって
万緑は暴力となって
外からは見えない痣となっていますので
みなさんお気をつけて
気をかけてやって下さいな
そんな地点から俺をみるな
嗚呼、山鳥が飛んでいるな

鹿の啼く季節だな
踏み込めば白さ上昇する
ほのかに嗅げばまだ命に未練ある
つかれている
鳥のように
食われている
鳥のように
食らっている
もののことは話したくない、汚いから
逃げたいからいっそ幽体となって
あなたと彼方交わす再会のキス
記す、丸太に斧を入れたら甘かったよ 香りが って
時計が壊れた
また壊れた
時間がおかしくなっているから
致し方なし
梨をほうばりつつ
椅子がバラバラに解体されていく
いつかの災害の
記憶のように
整理される暇を
僕らは潰す
ようにしかし楽しくできもしないのに
写真は真実を映しているから嫌いなので致し方なし
良好な天気、お天気さんが黄色いブーツで走っていった
僕は虹を見た まだ枯れられる余地はあるとおもった
だけで、体の余裕はなかった
ニコチン中毒だった おーまいごっと
最近走っていなかった
だらりと蝋燭のロウとなっていた
腹が煮えくり返って、音だけがうつくしかった
と錯誤させている身体があった
乾いていた 煮えていた 人より自転車に乗れるのが遅かった
歩こう 
何に急かされて?
携帯のバイブレーションを無視して
空白をつくろう
その空白に言葉を書こう
丸めよう
燃そう
神さまはゲイであることの、
スズキヒカル君
とんでもない失敗は記憶に残らなかったくらい幼かったから
お金が燃えていてうつくしかった
またうつくしかった
うつくしさには飽きる
この人生にも飽きてきた
白秋なのね
作戦を練ることだ、
ときみは言って
嗚呼、ここまで覚えている
Yes と僕は言い
警戒線を解いたら蜘蛛が逃げていった
垂れこめる雲は黒く降りそうでふらない、
煙草の煙を足してやれ
雷の音はどうしようもない
どこにもいけない幽霊たちが
痛みとなって俺を撃つ
ふるえる
ねむる
起きる
働く
たのしく
死んでいく
キーンと飛行機していたダンデライオン
鳥達に食われて死んでしまったアイデスで
なんで背中から鉛筆が出てくるのか誰か教えてくれないか
9時45分 スプリットキック聞いて一日をはじめる
アートブレイキーの、
を、パソコンのWordに収めちょっと眺めていた
スズキ君はいません
死にました
まだまだ冷えるのか
シャワーを浴びようか
考えて
もいないけど
感覚的に動いているだけで
僕に
足はない