疾走するオートマタ
右手に自動小銃
左手にナイフ
かけろ
螺旋状の火の上のエンジェルの濡れた翼
獣のアジテーション
魂の頭ん中の牢獄
かけろ
流れていく風景
田園から都市へ
無数の目で編まれた眠レナイ・バビロン
硝子とダイヤモンドの硬度を
網タイツに編みこんで
eye eye eyes
によって普遍化する不変の不夜城の月
景色は常に夜
眠る子の脳髄まで・犯して
サイレン・レーザー
インソムニアの石・インポテンツの念(粘)・アムネジアの花
僕ヲ犯シテ
疾走するオートマタ
降り積もる機械人形達の無数の肢体
堆積する匂いのない記憶
静かな降下
食べることも出すことも眠ることもない魂
今夜はあの塔を墓標に眠る烏
不眠の悲しき醜悪たち
春を売った少女と血を望んだ少年の成れの果てが行き交う
etc etc etc
硝子越しの風景
オートマタ、お前の目は何も見ない
かける
だ・だ・だ・だ
かけろ
だ・だ・だ・だ・だ・だ・だ
(エレクトリックレス 君は無表情 /シークレットG 凛として時雨)
心持たずに
螺子を回し
螺旋が回り
螺旋を駆け
疾走するオートマタ
月に落ちろ
お前の発条仕掛けの肢体は
走り続ける(ろ)
壊れるまで
あらゆる愛着の嘘に
人間の温かな柔さを見出して
お前の白くて冷たい肌は
発熱のないまま燃え続ける
片頭痛の雲と少女の涙と犬の涎と男性器と女性器と螺旋の上の火と冷蔵庫のハニーミルク
全部お前の螺子
心を探せよwwwwwwwww
だ・だ・だ・だ・だ・だ・だ・だ・だ・だ
かけろ
選出作品
作品 - 20170404_874_9537p
- [佳] オートマ・タ - 白犬 (2017-04)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
オートマ・タ
白犬
* メールアドレスは非公開