席に包帯がぐるぐる巻きにされ
ルーゲーリッグが動けなくなる
何時からだろうか
鉄の馬だけが走って居る
ルーだけでは無くて
俺だって風呂でバーキングな気分を
味わって居る
追う追う追うと
松方弘樹は死んでしまった
ちきちきちきと
あなたはあなたの秘密を守れますかと
問いかけられているような気がする
龍の立派な天井画が鳴いて居た
共鳴する激しい龍は
拍子が打たれて共鳴して居る
遂に我々四人衆は「さや」に来たのだ
席の包帯などに惑っている場合では無い
ルーゲーリッグも救い出そうと思う
やたら歯の中から鉱物が出るのも
得心が行くような鮮やかな
解決の図が我ら四人衆から案出されると思うが
それはまた異次元の話のような気がする
選出作品
作品 - 20170131_647_9422p
- [佳] 異次元 - イロキセイゴ (2017-01)
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異次元
イロキセイゴ