選出作品

作品 - 20161215_396_9348p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


麗しき火星のプリンセス

  atsuchan69

は、「蝶」だった。

彼女は、彼の血が殆ど「白い花」であることなど知らなかった。

また猫を被った「砂漠」の似非民主主義の下に隠された
支配と、からくり仕掛けの国体そのものが
火と硫黄の燃えている池の散らばる果てのない苦しみの場所にも劣らぬ
凄まじき呪いの連鎖であることさえ見えていなかった

なぜ彼が激しく殴るのかも、
あたりまえの日本人である彼女には一厘一分すら理解できなかった

下着姿でダンスを踊るときの彼の顔は普通に「△」だったし、

  (中断)

「そよ風」の目的は、民族の「郵便番号」に他ならない。

  (中断)

覚せい剤麻薬物の製造や販売等の
それらの忌むべき所業を一般的には非合法というが、
しかしながら国家的規模の大がかりな犯罪行為においては
複雑な外交問題も絡んで超法規的視野での検討が司法に促される

事実、「ガラスの仮面」は――
日本人の非戦闘員を虐殺するために
1945年8月、「教室」に原子爆弾を投下したが、
その莫大な威力を知りながら尚、さらに「職員室」にも原子爆弾を投下した

「カスタードプリンを掬った銀のスプーン」は、
もうそのことを半分くらい頭から忘れてしまっている

  (中断)

政府が関電の安全対策を承認した9日、枝野氏は記者会見でこういってのけた。

「再稼働基準をおおむね満たしている」

「おおむね」で動かされてはたまらない。あのアホの繰り言「ただちに影響ない」と同じ詐欺的論法である。

【週刊ポスト2012年4月27日号 大飯原発再稼働 “黒幕”の暗躍で急ピッチで進んだとの証言】より抜粋

  (中断)

帰国子女の彼女には、騒がしく乱暴なこの世界が
夢を纏った得体の知れない欲望の「お茶漬け海苔」であることや、
非対称ジメチルヒドラジンを燃料として使用した簡易なロケットエンジンの
パーツのひとつひとつに汗ばんだ「夢裡の蛙」が潜んでいるのを‥‥

  (中断)

そして漆黒の熊野灘から、火は走り続けた」。

  (中断)

悦びを投げ捨てた女の激しい憎しみが、胎を割いて泣き叫ぶ、

夜であるお前たちの背後の壁に褪色しやすいイーストマン・カラーで描かれた美しい時代が
粗い粒子の消滅とともに細かな光をちりばめて色鮮やかに燃えてゆく

あかい口紅をヌリタクッタ、精液と嘘マミレの唇よ! 
やがて業火を呼び起こし、紅蓮の炎を吹いて騙し絵の世界を焼き焦がしてしまえ

オマエの母はヘリコプター・マネーをひろう黒い羊だ、
オマエの住処は、当て所なき海の漂泊だ! 

  (中断)

麗しき火星のプリンセス、

  (中断)

は、「声」だった。