かたく凍った夢を砕いて
画用紙に宇宙を描いて暴れだす
果てのない星々の海は瞬き、
チビけた鉛筆が一本
煌く銀河を縦横無断に奔る
つめたく凍った言葉を融かして
原稿用紙に文字を紡いで歌いだす
美しい旋律は心の深淵をなぞり、
チビけた鉛筆が一本
壮大なシンフォニーを弾き語る
やがて純銀の軸に収まり
窓辺を透かしの帷が泳いでいた
風に、捲れる日誌の傍らで
チビけた鉛筆は一本
ごろごろ、ただ転がっている
選出作品
作品 - 20161029_090_9211p
- [佳] チビけた鉛筆の唄 - atsuchan69 (2016-10)
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チビけた鉛筆の唄
atsuchan69