選出作品

作品 - 20160317_306_8702p

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ラインが引かれると希望が生まれ

  黒髪

一本のラインを強く放つなら
拡声器を通せ
ひだのあるスカートを履いた
君の声が歌うのは喫水線の上

思い出すこと
ドキドキが嬉しいって言って走っていく
きっと咲いているさ
干からびた昨日の景色の中なら

伸びやかな声
滅びる時は共に連れ添って
有名になれなかったら訪問出来ないのかな
言葉の力で奏でられた夢のまるで花のような甘い色
私と君には繋がったところがあまりなく
神様が唯一のルールだ
仮想の敵と仮想の味方で戦いを挑む
永遠に競争相手でも良かったのだけれど

今を壊す音と苦悩のイメージの中に
絶望は一つもない
嫌いとは終わりだということを思った
さよならを告げたんだ
いや本当は
告げられなかったんだ
心の中心がなによりも冷たい
唇を使って二行目を歌い出さないように
靄がかかった文字を振り払おうか

知っていた知っていた
あの日からずっと知っていた
だからだからもう同じこと繰り返さなくていいよね