ポストが閉鎖するとイッサは殺意を覚えた
白いマヨネーズの用器が着地すると
新聞の購読が止まって居る
白い白すぎるのだ
新聞に載る度にポストが閉鎖する事に
イッサは殺意を覚えて居た
例えば長良川で鵜飼を見学して居ても
白い白いポストが浮かび上がって来る
白いマヨネーズの用器が着地したのだ(そして声が発生したのだ)
問答無用でお琴を弾き始めるダミーに恐怖を感じながら
又しても白い白いポストが海水に濡れそぼちながら現れる
ラオーが白いポストを保持しながら
尾瀬沼への観光ツアーで
何故突きを喰らわせねば成らぬのだ
もう少し詳しく言うと前歯が折れたのでは無くて
少し欠けただけなのだと
何故シルクロードを通じて
正確に伝えようとしないのだ
誤解した白いポストに埋まり行く
マヨネーズの夥しさ
黒い椋鳥を観察したお好み焼き喫茶店で
又しても白い白いポストが
マヨネーズを充満させて居るでは無いか
選出作品
作品 - 20150831_424_8273p
- [佳] 「マヨネーズ」 - イロキセイゴ (2015-08)
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「マヨネーズ」
イロキセイゴ