選出作品

作品 - 20141202_000_7782p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


ねごとねこごと・あ・ら・Modeチョコレート

  阿ト理恵

かわいい子にはたびをはかせてつまりとりつくしまへとりつかれてる

かけるは月とわたしだけ猫にこんばんは森へはもう戻れない

ミミにキレた理由をきくひともいないからいくつものきそ(く)をやぶる

耳やまいイタってへいきとどのつまりこまくにこあくますみこみ、ちゅう

とんかちでとんちんかんをたたきだしエッヂのきいためがねでみてる

なんとなくブランコを漕ぐこんばんは速く走れる靴飛ばしてる

ノスタルジアへの切符は枯草色、少女と猫にだけ売られる

型破りシアン時です。てがかりはアトリエのねごときゅるきゅる

ねこがねこむとねこがごねるねごとねこごとあなたをねとる

ミセスのちミス続きます武器となるほほえみ引きこもりはじめそう

うるうるっとたてたクチビルとんでもないとびこみえいぎょううけつけちゅう

あますことなく陽気な容器にはい!ってわたしたち足し算ひかないで

そこらへんの野草に告ぐ猫質を解放したらこころへんをやる

ふみんにはひだまりにおうオフトニンさようならきのうときょうとうと

時間外手足はありませんコテンパンとミルクはいかがでしょうか

続編があればいいのにあの夏のチョコボールだけ投げ飛ばしてる

泣いててもかわいいが無敵なうちにぜんぶくださいきみのはじめて

さんせいの雨にぬれたポケットティッシュひとつぶんの羽根だとしても

ブランコから飛ばす靴は弧を描き別にいいけどできたら虹を

透明な地図つくる風は小さくふるきみの手のかたちしながら

かぼちゃよりまほうのすいか馬車となりうまくまいますきみをうばいに

はじまりの風をつかまえられたなら飛ばそうパラソルチョコレート

できることだけして花でいることにいけないわけなんかわけなんか

気配消す秋のじんちでじーんとなしてねとじーんとしとねしとね

この星のいちぶぶんでいいんだよね微熱を微風がさらうならば

めくるめくつなぎ目の芽よその先にそっぽむく猫のしっぽはシグナル

ぼくらがここにいることのわけとかはみんなちがってみんなかっこいい

う〜らららぼくとうででもくみながらぽけっとティッシュとばしませんか

どれどれみつけてまたたいてまた(が)ないひをたたんでまだ愛してる

とりつくろうためにふくろにおしこむそのよこしまよ、わたしがすくう