選出作品

作品 - 20141028_468_7722p

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ちょっとちがうとだいぶちがう

  阿ト理恵



おやすみの日の午後は元気が天気に左右され、カスタネット休んで休んで、ととのえかたやらとらえかたにも、にごり「ゆ」だくだく。ずいぶん近いとちょっと誓うはいきているしいしきしてるしさるものはおあずけされてねこにこんばんはひとしくなればひとこいしくおもいつめくさとりだして問題はいかにしてやまいだれなく暮らしてゆこうかと。あまりにも夏めいて、いろばかがいろばなきかせいろきらい、せんすをあおぐ。あをあをとあらしのあとにあおぐそらへ水彩を部屋から放ち、ぐれてやるからくれてやるって、きみのはじめてがわたしでいいにきまってる。純粋な鈍器でなぐったとしてもアルマンのざらついたアルシャ紙には群青なんかつかわない、とわとわとちかわない、青にむれたくないから、でもでもでくつがえるわたしのいらないいろミスリードつけた青をきりはなしたいろなどみつからなくってもそこはこそっとひっくりかえしてみる。