ー序章ー
蟻塚を鉢に植え替えて
大き目のシューズを履いて散歩した
秋が秋を忘れるように
リクエストした曲が鳴っている
古材を組み合わせたゆかの上に立って
僕は草臥れたレコードジャケットの背にふれる
玉蟲色に恥かむ紅が揺れ
床につまずき転びそうになったママがいた
ふたりは
迷い猫を引き入れ
頭をなでた
選出作品
作品 - 20141013_314_7703p
- [佳] 『ブルーノート物語』 - あ (2014-10)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
『ブルーノート物語』
あ