選出作品

作品 - 20140930_137_7680p

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街に雨ふる、が続くが

  阿ト理恵


休む、があったのか確かめるまでもなく木曜日、水、土を買う。少しばかり角度をあげた目に、つゆのくうはくの月、まち針でとめてみる。あられもなく空気が濃くなりましたね。すきとおる酸素も買いたいとの願いもむなしく、ふ確かなはりとこしがきゃしゃのまんまプラトニックふりかけドンと12段のぼりきったさきのドアをあけた部屋で空となって、空回りするくらいあかるくふるまったら子供っぽい雨粒が、ぽちゃん。ブリキのバケツ、またぎます。またきます。と、ぽちゃん。かわいい音もだちに囲まれているきみの背中に句点をうって、いるような、ぽちゃん。このおとし所に撃たれ、ふるためにやむ。それって、すでに決めてたこと。 きゅうくつたいくつうっくつどうくつそうくつひくつりくつこねくりまわし煮つめたくすりわらうスプーン山盛りいっぱい混ぜるな危険は、ふる(え)方をまちがえて、うらにわのあじさいはみどりからみどりから白どまり。きみをひらがなのようにしあわせにする、と、ほんのひとこと、ほんのりひとりつぶやいたら、うろこがはえてきてしまいました。