青葉の茂る涼やかな木蔭に
作業車のドアを開け放てば
汗まみれのシャツも
じきに乾いた
真夏の樹のように働き
泥だらけのズボンを穿いたまま
ずっと
冗談ばかり言っていた
倒したシートに寝そべって
今もまだ夢見る
目には映らない
記憶のなかの居場所を
愛してくれた人たちを想う
まだ消せない
家庭の夢と寝ころぶ
選出作品
作品 - 20140310_082_7350p
- [佳] 若かった - 深尾貞一郎 (2014-03)
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若かった
深尾貞一郎