「なんてこった」
卯の花に、精子をふたつ落とす。ここには、認識するものの、瞳がある。
それは、烏細工であり、この夜から、浮いている。答えを二つ、刺し割っておく。
もし明日、塵を持ってきてしまったら、きみが切れたらどうしよう。
グリーンの黒い砂糖、流れてゆく。始点は黒い髭の先き、自転車に載る。濡れて、グレイプ。
24センチのノコギリ取り付ける。品と川の間に、肺に溜まったんぽぽ。
白いラジオの音量を、絞って、すべてを終える。
頓走した、生を棄てた、鳥になれた。人が、また消えた。
18禁
(アメリカン・ティーン・スピリット)
「この女、茶葉が腐っているものだと思っている」
汗の匂いは、あなたの頭の後ろからしている。唇の象形。そのまま口づける。
しいたけ、つちのこ、そして罷免された歌人、恋愛
枕詞、少し高いから、センテンスも喉を通る。
ダッシュ、する、 白浜に残された、もっと白い鹿の骨
倒れたTORIS瓶
叫びのりこし
もし明日、腰をひとつしか、持ってこなかったことを きみが切れたらどうしよう。
右手を見つめる。白い糸が立っている。この街の霜焼も近く
警察介入、独立ということばを盗ったアメリカ、ちまきのなかの菜。
「ヒロイズム」
「丁稚の政治家」
ほこらないから、好きなんだね、ねっからの飛行士、
チョコレート色の煙草を持つきみはもしかして
僕の大好きな猫を殺すの。
でも猫は、殺されていることを 知らないかもしれない。
猫は、失っている。
猫は、失っている。
季園を。
混血は、もう戻せないということ。受けいれること。梅の匂いがする。
あなたの木製下着から。
卯の花、ひとつ、咲く。
選出作品
作品 - 20120614_252_6148p
- [佳] 扇 - かぐら (2012-06)
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扇
かぐら