聴こえてくる神様とのおしゃべり
で、眠りにつけないんだ って。
コンクリートに埋めても充填しな
い空腹感、それはちらつく淡い希
望に支配されゆくわたしたちで。
いつだって、窒息できるから ボ
ートにのっけてあげた。空を見る
と、向こう岸のホームレスの顔が
見えない。スピーカーの近くはざ
らざらした感触、胸に触れた手に
は垢
目をみひらいた まっくらな真夜
中にもういちど目を覚まそうとす
る、肌が透き通って、子たちは
粒子を真昼の試験管から 取りだ
せないからっぽになる瞬間 手に
触れた液体に溶けてはっとする。
ベイビーが、ネイビーに馴染んで
ぶるーを あおく感じないことが
ある あなた制服は似合わないけ
れど 一昨日のミリタリージャケ
ットよく似合ってた わたしを好
きって言ったけれどそれは、何世
代目なのかしら わたし、骨折ぐ
らいじゃ死なないのよ
えいえんを築くものがあるんだっ
て、消耗品とそうでないものに分
けてから自転車を廃棄した。それ
に乗って遠くへ行きなさい やけ
に声がとおったことに気づいて
言ってしまったことを悔やむから
。二度と代弁して欲しくなんてな
い ふたりめのわたしなんて ね
え 神様 ここに自転車をとめた
って覚えているのかしら
選出作品
作品 - 20101002_611_4741p
- [佳] Re:Re: - 村田麻衣子 (2010-10)
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Re:Re:
村田麻衣子