くらげ、
ひかりを/すかして
みずになる
それを
あるものとして
うけいれる/ことを
じゆう と
する
つかめない
から
つかめない
ものは
うつくしく
それは
あいすること の
ように
どこまでも
むじゅんで
だから
うつくしいの
でしょうか、
うみ、
べつ/べつ/の
ものが まざりあう
ための、
ばいかいで
かまわない
/けれどくちびるは、
ふかい こきゅうを おそれつづけて/
いまだとうめいには
なりきれない
ひかりは、
ただ ひかりで
みずと
ひとつにはなれない
( から/
もとめてしまう、 )
じゆう、
どこまでも
じゆう、
そのようにある
そらも/また
ただの かがみでした
どこまでもおおきな
おおきな
みずたまりを
およぐ ことばを
じゆう、
それもまた/いつわり
なにも
みえない
いのり、
ふかいふちに
ねむる といきの
おもいだけが
たしかなものだと
はじめから
しっていました
( いつかの、
いのりさえも )
たしかなものへ
かえて ゆけるように
そこに
ひろいあつめてきたものを
つみかさねてゆけたら
いいね
なん て、
かたちのない
もののように/ゆられて
いたい、
なん て、
これも
いのりの、
ひとつ
なのでしょうから
じきにかすれて
きえてしまう と、
( せめてあらがうことを
わすれていけたら )
選出作品
作品 - 20090501_243_3490p
- [佳] くらげ - なつめぐ (2009-05)
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くらげ
なつめぐ