ふしあわせな
作品をかいてとても
嬉しそうに笑っている
あのひとは疲れて
話しことばをひとつも
みつけられない
霜ばしらを踏む
ために水を浴び陽を
浴びて
平穏の光が射し
もうなにも残っていなかった
夢が来た
町のうえにある
ほのおが垂直に落下する
ブロッコリー畑を焼き
家を焼き学校を
焼いて電線の鳥が
くちばしもあけず
こちらをみている
何度も目をあける
熱のこもる部屋にいて
隣には、
隣には、
選出作品
作品 - 20080112_631_2542p
- [優] 練馬区 - 軽谷佑子 (2008-01)
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練馬区
軽谷佑子