選出作品

作品 - 20060719_505_1427p

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いつか小さくなる

  he

とても思う とても思う
左腕が痺れる 電気クラゲ
電灯が消える 伝統で補える
それはそうと、お昼に食べたクッキー
はおいしかった、もう二度とおいしかった。

一人で喋ってると周りの空気が震えている
解ったけれど、でも何にも無くて
財布を叩いても行き場所は見つからない
擬人法に例えるのも乏しく
針葉樹林が空を突き刺す準備をしているその脇で
磨かれた乱数
いつか小さくなる君と、とても痛いけれどビリビリと恋に落ちてしまう
それは決まりごとには届かない 
傘を捜している
消去したシステムや
消毒されたシンメトリーや
どこかに転がってやしないかと
不釣合いさ 非常に

それでも
水道水を入れた発光する水槽で電気クラゲを飼っている
ブラックライトなんて完備してない
照らしたってきっと視やしないだろう
水はレベルの高い艶を保ってる
過ちが それでも 
過ちが
発光がのた打ち回っているから解かる
何となくです

どんな餌を食べるのか分からないからそのうち引っ越します。
クラゲはこの際そのうち引っ越します。
もっと居心地のいい適当さを
別によくある過ちじゃなかった
大きな声では、心まで奪えない
あのビリビリが不愉快だったんだ
だったんだ。

ビリビリ、びりびりが