わたしはいつでも好きなように
やわらかな道を選んでる
草ぐさ埋もれるその道は
やんわりと足が沈みます
もたげる葉先のその先の
針が一本刺さります
もたげる枝のその腹の
刺が一本擦りつけます
傷だらけになる足元は
わたしの作った道になる
やんわりと沈む足元に
朝露がゆら 冷たくって
夜露がわら 染みていって
私をためす もういいかい
もういいよ
もういいよ
わたしの選ぶその道は
ひとり淋しく通る道
わたしはいつでも好きなように
やわらかな道を選んでは
足をとられて転けるでしょう
足をすくわれ滑るでしょう
やわらかく見えるその道は
決してやさしくないくせに
わたしが死ぬまで続きます
わたしは死ぬまで選びます
H17.8.26
選出作品
作品 - 20051020_718_645p
- [佳] 草むら - ゆま (2005-10)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
草むら
ゆま