選出作品

作品 - 20050115_294_39p

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an early morning

  軽谷佑子

いつだって
あなたとしんでいたい
つめたい床に並んで
よこを向いて

なつのひかりの前で
かれらは凍ってしまいそうだ
すでに遠い距離にある


アパートの裏では
とかげが蟻に食べられている
肌が油を刷いたように
ぎらぎらとかがやく

わたしの飲む麦茶は
汗を誘うにおいがする

朝は
いつまでもあかるい
目をつむった残像に
なにひとつ思い当たることがなくて