大さじ、小さじ
とか、いう
概念、
知ったのは
二十六も
終わりにさしか
かった、頃、
私は、乱視が酷く
若年性の
白内障が
急に進行、云々、
で、
眼鏡も新調した
リップクリーム
と、目薬
筆箱に入れる癖、
学生時代から
治らず、
たぶん
二回くらい、
スティック糊と
キスした
いつでも、
いまでも、
持ち歩いて
いるよ、筆箱、
バインダーと
裏紙、
日に日に
空がしらんでいく
ような
気がしながら
スーツケース
いっぱいに
数学書と
ノート詰め込み、
ネットで
知り合った、他人
の、家を、
転々と
していた、頃、
他人の床に
落ちている、よく
分からない薬
の、余りを、よく
分からないまま、
飲んだりして
いた、頃、
半年前より
いくらか
しろっぽくなった
ひと、が、
笑っていて
早く手術しなよ
お金、出すからさ、
とか、
言われても
もうすこし、この
半年前より
いくらか、
しろっぽい
友達、を、
覚えて
おきたかった
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20190301_029_11098p
- 星野純平 :
良い意味で書き慣れた感に疾走感があって読んでて心地がいいと思いました。 ('19/03/01 07:56:57)
- 完備 :
この作品に疾走感を覚える感受性は理解しがたいが, 好意的な感想をありがとう. ('19/03/01 22:15:47)
- 星野純平 :
拙い感想コメントに返信ありがとうございます。理解は浅く深く広く狭く無限の長物だと思います。私的には詩文が句読点や改行で止まるのでその短い詩句と詩句の間が長く感じます。その長い印象道路を詩情が疾走し、又、消え、たとえば明滅しているような疾走感です。 ('19/03/02 08:30:15)
- 屑張 :
白っぽくなった人や友達という、おそらくは書きたい何かが最後に提示されているとおもうが、その為に大さじ小さじという始まり方が置かれるのは、最初は分からなかった、が再読するとしっかりくる。個人的には乱視のイメージを語るに右目は大さじで左手小さじのようだと言われた気がする。この解釈は2回目だが、個人的なものだと思うという前提を置いた上で、視界という感覚を強要された上で、薬のイメージから些細な感情をくすぐられるのは、上手いとは思う。それ以上の感慨は湧いてこないので、これ以上は何もかけないが。 ('19/03/02 19:31:46)
- 完備 :
屑張さん, ありがとうございます. しかし, 出来ればもう少し分かりやすく誤字脱字のない文章でお願いします. ('19/03/02 22:16:26)
- 天寧 :
1回目に読んだときは、「しろっぽくなったひと」の描写が足りないように感じました。けれども何度か読むと、「日に日に空がしらんでいく」のも、「しろっぽくなった」のも白内障の視界で、手術をする前に、あるいは視力が悪化する前に、いまのこの人の姿を心に刻みたかったのかなと想像されると、急に切なく、胸にこみあげるものがありました。が、読みがとんちんかんだったら、誠に申しわけないです。 ('19/03/03 02:02:10)
- 完備 :
天寧さん。それが妥当な読みだと思います。すくなくとも、それが妥当な読みとなるようにこの作品を書いたつもりです。コメントありがとうございます。 ('19/03/03 21:55:48)