詩投稿掲示板 - 過去ログ [487]

9048 : 鳥のくちばしに結び付けた願い  黒髪 '16/08/20 19:52:37 *2

鳥が空を飛んでいく
隠した過去をつかまえて遠くへ運んでいく
くびきのような抑圧を振り払って
どこへ行くのかは知らないけれど
自由になれば幸せになれるのか
どこまで行っても逃れられない
そのことを考えながら
終わりだと思うほど暮れ行くことが
悲しくてうれしい
不思議な気持ちで待っている

助けても遅いのか
失くしたものは戻らない
大人になっても夢を見ることを
最低の条件として見出したのだ
何か美しい現実が幻の中に
消えていきそうな細い火のように
揺らめくのを確かめれば
今日と明日が救われるような気になる
繰り返すほど精度の増してくる
きらめく朝日の迎え方
照らし出すものは
闇の中だけで
人を必要とせず自らの力で輝く
そうした世界が繰り返され
その変遷の中で夢を見る
今も昔も世の人の
歴史における壊れやすさが
幾つもの光を秘めた
壮大なパノラマとなって
声によって覆われる
気にしなくていいと言うほど
硬くはない人々は
巡る思いを分かろうとして
夢の徴を口ずさむのだろう
願いは大きく主張はほどほどに
誰も干渉しなくて
誰もが視線を逸らすのなら
そこにある生き方を掴み取って見せる
何も映さぬ瞳
落ちる前に最も明るくなった
透明な燃える火のような
差別できない心だけがあらわになる
魂という存在になる

俺は嫌なことを避けたりしないぜ
だってそれじゃ狭くなっちまう
最後に歌ってくれ
吸い込まれそうな大空に聴かせるレクイエムを

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