夢のような午後と
リズムを刻む車輪が
そっと隣に座ってくれと言った
君の手のつめたさを
遠い雲の合間に
見つけようとしている
はるかな旋律の
その果てにうちよせて
まわりながらきえていく
たくさんのちいさな貝殻のように
ひとつぶの心をおとして
とかした
空の岸辺に
にじむように ひかる
幼なげなひとみ
明るくなる町におりてくる
さまざまなひかりが
ちいさな その鎖を
思い出してとささやき
はにかむ頬に
とまどいながら
触れ
その手をつつんで
歩き出そうと
静かに
静かに
語り続け・・・
夢の終幕にむかって
とけてゆく
午後・・・
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- [佳] 終幕 (2006-02)
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