選出作品

作品 - 20200304_254_11740p

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ソナチネ

  鷹枕可

そう、その時そして別の時にも いや、止そう、ここらで充分だ 良くやった方さ 存分にやって見せた、いつかは克服さえもできる筈さ 
いつの事、いつの日かは分らなくとも だから安心をして眠ってお呉れ
昔のこと
あのときキミはミルクセーキを頼んでいた 
覚えちゃいないだろうけれどもぼくはスコッチの壜を開けて 
ああこんな日がいつか来るのじゃないかと薄々気付いてはいたのだけれども おくびにもだせないでいたのさ
外は雨、だけれどいつしか雨が止む そして展開図は青方偏移に転じ、素粒子は起源 Big Crunchに帰る 
Before
the
big bang,
そこではぼくもキミも一つになり、天国の様なpeaceを喫うのさ
雨宿りしていこう、キミは柔かく問い 喫茶店の軒先に待っていた そしてその時これまでのすべてが夢なのだと、夢にも気づいた
いつだってその時は遅過ぎて、取り返せやしないのだけれど でもぼくはまた会える、いつでもまた会えると書くのさ sonnetを ポエジーを込めて 
でも、
全部大嘘さ みんなでたらめさ ゴメンね チョットは本気にしたかい
art
it a
life,
life
is a
lie,
どうにかやってのけた、万事は順調さ 多少の傷は大目にみてやってほしい
慌てないでおくれよ ボクラは何だって克服して来たじゃないか
ウラン水素プルトニウムセシウム
1917年7月13日ファティマ第二の予言、
ピウス11世の時代 残虐な戦争が勃発し、昼夜を不思議な光が照らすだろう
そう、すべては過去となり、
Oil shock
YAH、過ぎればいつかは笑い話になるのさ、
もし
もう一日が、残されている、なら


註 *ピウス=カササギ



The
end
of the world
in my self,