ずっと抽象的な光がほしい
神様と呼ぶとそれが
神様というイメージにかわってしまう
僕は昨日寝転びながら重大な発見をした
他者を通じなくても僕がそれとの
つまり抽象的なそれとの関係を
直接築くことができるという
重大な可能性を発見した
それとは真に望むもののこと
罪深さとは真に望むものに対するとき
人のあらゆる可能性は無化されてしまうということ
祈りとはあらゆる可能性を剥奪されてまで
真に望むものを追求する姿勢のこと
挫折は可能性の剥奪にはつながらない
ただそれだけが可能性の息の根を止める
どんな命令法も祈りには導かない
あらゆる従順さを追い出すこと
真に望むものでもない
祈りでもない
罪深さでもない
それとの関係を築くこと
選出作品
作品 - 20200128_910_11689p
- [佳] appel - 霜田明 (2020-01)
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appel
霜田明