砂浜に立つポスト眠い目を眠らせ
濡れないようA4の封筒を持つ
きみが足を取られ拾う流木
留学先の異常なルームメイトは洗剤を食べていた
奇妙な明るさや 遠近感のない音声 は 副作用だが
いくら掘っても粉々に砕けた
「プラスチックと貝殻」ばかりで
面白いなにものも埋まっていないここはかなしい
――ポストを掘り起こすことだ
――それが唯一の可能性
――その色を云われるまで気づかなかったろう
すこし振り回してからは引き摺って歩く
どうしても線にならず
きみの作る窪みもほとんど地形の一部
選出作品
作品 - 20180925_802_10765p
- [佳] plastic - 完備 (2018-09)
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plastic
完備