あの、
植物は、
ひとに
うたれて、
まだ
やわらかい
倫理と、
呼んだ、
花を咲かせた、
人の間に、
はいるように
神の、ような、
雨を待つ、魂だけが、
渇いていく、
私たちは
1995年3月20日に、
互いの影を殺しあった
輪廻の、洪水の、
中に混ざる、
体がゆっくり、
溶けていく、
水面下には、
透明な、小魚が、
私の、まだ、
人である、部分を、
つついては、
小さな痛みが走る、
私の小さな、
痛みも、
この、洪水にのまれて、
混ざりあった誰かの、
または、誰かであった、
もの、痛み、と、混ざり、
消えていく、
後、一歩進めば、
私の、顔は、
流れの中、
消える、
瞬間に、
昔、窓辺に置いた、
倫理と、名付けた、
植物を、思い出して、
射していた、
陽の、意味を知る、
影を殺した、
だから、もはや、影を、
必要としない、
なら、永遠に、照って、
いればいいと、
渇きが、生まれた理由も知る、
あつまんね
選出作品
作品 - 20180620_748_10533p
- [佳] おもいで - いかいか (2018-06)
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おもいで
いかいか