柔らかい大きい金塊を発掘して、わしょわしょと食べるために行く。お腹に金を詰め込んで、これから影に変換される実体経済の人柱になるんだよね、楽しく。さらに楽しく。
手を握ろうよ。握り合おうよ、君たち。
お皿に月が載っている。あの日の涙がこぼれてる。
ロマンチックなメロディがピンク色に肌を染めて、ツバサを振っている。
ロココな空を飛ぶ限り、もう決して血は流れないよ、と。笑って。
ただし、冒険はヤスリのように夢の表皮を削るのさ。
僕の未来はゴールドに輝いて、輝きすぎて言葉にならない。リボンも結べない。
ボートは揺れて皿のスープに浮いた月。
閑雅な食欲ってこれか!
過去と未来はあるけれど、ハレーションを起こして見えないし、肝心の現在がないんだって。死んだおばあちゃんが言っていた。そりゃあそうだ。
選出作品
作品 - 20180317_806_10323p
- [佳] (無題) - Migikata (2018-03)
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(無題)
Migikata