あれは、
木漏れ日、
雨のなか、
難産で、生まれた、
雲雀、
鳴き声は、
まだわからない、
こんな夢を見た、
何度も夢のかなで、
訪れた、村外れ、
回りは、水田で、水だけが、張られ、
薄暗い夕闇だ、
遠くから、街頭が灯る、
そして消えては灯り、
近づいてくる、
ものがいる、
彼は近くまで来て、
ほら人の腹を殴れば光る、
といって笑う、
街頭の灯りは、太った人で、
くくりつけられている、
彼は、
隻眼で、片足の、
男で、
お前は俺が好きか、
と、私に聞く、
そして
私に接吻を、して、
唾液を流し込んでくる、
離れた、彼が、
人を殴れば光る、
簡単だろうといって、
街頭を殴って、
去っていく、
お前がよく光るように腹を大きくしてやる
と叫んで
目が覚めた、
時に、彼の唾液の味が、
甦り、
何かがお腹に流れ込んでくる、
様な感覚があった、
生まれることが、
流れていく、
どこに、
または、流れるように、
生まれる、
ことが、
生まれないことなら、
生まれることは、
流れをとめることなのだろうか、
生まれるは
とめること、
一体何を、
雲雀が落ちてくる、
木漏れ日に、
私はまだ、
鳴き声を知らない
選出作品
作品 - 20171123_505_10042p
- [優] 日記 - いかいか (2017-11)
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日記
いかいか