針の上を伝う一輪の花が
呼吸を始める
水槽の色
影の落ちた対称に
瞳を蜜蜂よりも遠くへ
蛹に眠る中央の滝
渇いた火薬が辿っていく
冬が産まれる
香水の視線は走る
一滴の道が
そして数歩の橋の入り口が
動き回る
中で
鳥
右側の光
と
救いようのない
火と溢れた死と
机と答えと口
雲を洗い流す海の波が
が
と
そして空中の声は
触れた
印の奥、崩れた都市
の山積みの
と隣り同士に抱き合う
布製の食事
は歯のように
生きた
実に注がれる悪臭にも
古い指は止まる
な
木々に出来上がった運
に乗る唾液と賛成は掴んだ
曜日は白
に裏返されると
太陽
名前 舶来品 等
または 尾
吸う道具
接近した位置は飛ぶ
触れる 差
無風の状況
タンパク質の書籍
忘却は住みついた
糸の上
それも切断された通行人の
選出作品
作品 - 20170210_031_9437p
- [優] 血と血 - 3P (2017-02)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
血と血
3P