選出作品

作品 - 20141201_977_7777p

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花は甚だしい

  明日花ちゃん

  



ざくざくはたけ。
育てられるごみくずはしょせんごみくずしかならないわたし
がになって飛び立ってキットカットされる。花なって
甚だしい、びらびらしない
モザイク、じんせい、は、粉になって、
豚のミンチに混ぜこむ。今日はハンバーグだよ、
と×××。ハンバーグをハジメテ作った人は、おとうとだよ、
と××××になれなかった×××××××××××××××××
が、ままごとをし、ママズラを付けて、とんずらしてた。

めがしらに朝露が溜まる理由は
布団に潜る空白のとき
塗りきれるのかが分からないだけ
一歩を踏み出せば
世界はいくらか変わんじゃないの、という常設された未来が
果てしなく遠い宇宙空間に孤立する
先には誰も帰んないと望んで
酔っぱらった雲が嘔吐している
貯金は霜降りの贅肉へ
冬の調べは濁った母のものへ
はるばると七夕から来た彦星が
クリスマスプレゼントをサンタの代わりに渡すと言って
私に新しいマフラーをくれた

家族全員が冬繕い
冷蔵庫には書きかけの詩が飛散する
仕方なく互いを批評し集合
花盆地にはネコの出汁で
顔を洗おうとする人間が
慰められた煮干しだの、マグロの刺身だのを
落といている
落とちている

今日何食べた、魚だよ、おっきいの、
魚は、花食べて膨らんで、弾けた、毒入りだから、あの人はね

さよならいわなかったの、っていわせなかったあなた
ハネダのクリスマスツリーを挟んで
私を剪定する、剥けて赤みを帯びた
サバの匂いのする眼前に、公然とキスする
殺そうと考えた自転車置き場で
私の肉を差し出せば
事態は変化したのか
どうして誰も教えてくれなかったの

馬鹿には誰にも教えないと、父は言った。




猥褻罪猥褻罪猥褻罪猥褻罪ざらざらとした
つきまとう=虫殺せ
織り姫は浮ついたサンタに恋
はるばると七夕から来た彦星が
クリスマスプレゼントを代わりに貰うと言って
私から殺虫剤奪う
あかぎれた指撫でて欲しいと
撫で下ろす頃に、死ぬのだと。

幸せな項目にスタンプを押し、ラリー続ける、頑張り過ぎて
事態がぶっ飛んでいるのかどうかさえ、分かんない
破壊して消えた場所に転がっている
あなたの
街と
現実に
何も触れられれない
私の現実が
冬を一層際立たせる
ずっと待ってあなたが望まなかった未来
とあなたが望んでいた未来。こびりつくこの
カラダはDAKARA
生まれる前、

キット,kあ

あなたのお母さんでした。

椎茸が食べれない火星人も、

切り刻んだ星しいたけを眺めている星野くんだって、

織り姫にフラれた彦星もいい匂いがする、

花がゴミから生まれたことを、ずっと前から

知っている詩人でした。だのに

星の元に生まれたあなた、見放され、

謙虚に花を咲かせていた。






きれいきれいで、卑屈で、あなた金星から来たんだって、
すぐに分かったよ。だから
品種改良されない
あなたの未来に
これから出掛けようと、思いました
あなたを判別出来ない私は
荷物を少なめにしようと、思いました
歩きやすい服装にしよ、
電話は持ってく、スローターハウス5も。
あと、風呂敷と、手紙。火星人が書いた地図と、
切符がいるよね。


たびさき、粉々になった言葉を
一つずつ焼いて
あなたに似た人に配ると思います。
配れなかったあなたが
叶えられなかった夢を
小さく掘って
火を灯そうと
燃えるマッチをみつめて
煙がかかる
頭に浮かべる
言葉がからくて
一粒でも充分な、ざくざくした、
誰が食べんだろう
誰が食べんだろう
捨てられた弁当がある、