名前を尋ねられたので
わたしは火葬場の薪と答えた
山の落ち窪んだ場所にある
コンクリートの壁のなかの
あの鉄扉
白手袋
手袋は二足歩行して
乾燥した骨を拾っている
くすんだ骨を嘗めたのは
いつかわたしが燃やす炎だ
尋ねたものはまばたきをして
蒼ざめながら握手を求めた
しらじらとした手のひらを
わたしは強く握りしめて
あかい痛みだけを残してやる
選出作品
作品 - 20140203_291_7285p
- [佳] 握手 - カムサッカ (2014-02)
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握手
カムサッカ