Contents
Hourglass Lake
Katyn
Selve d'Amore
Katyn
Selva Oscura
Gethsemane
Bois Chesnu
Nageki no Mori
Ararat
登場人物
Jeanne d'Arc ジャンヌ・ダルク(1411 or 1412−1431)。ローマ教皇庁はルーアンの審決をまだ取り消していない。それでいて、教皇庁は、一九二〇年、ジャンヌを聖女に列した。したがって、ジャンヌの存在は、異端の女にして聖女という、まことに不可解なものである。(平凡社『大百科事典』)
Dolores Haze ドロレス・ヘイズ。ウラジーミル・ナボコフ(1899−1977)の『ロリータ』という小説の題名は、それに出てくる少女の名前 "Dolores"の愛称"Lolita"による。(Vladimir Nabokov,"Lolita", U.S.A.,Vintage International,1989,p.9.)新潮社文庫版・大久保康雄訳の『ロリータ』の訳注に、ドロレスとは、「悲しみ」、「悲哀」の意で、キリスト教の「マリアの悲しみ」に由来する、とある。研究社『羅和辞典』に、「悲しめる」という意味の形容詞 "dolorosus"、「悲嘆、苦悩」という意味の名詞 "dolor"が収載されている。"Via dolorosa"、「悲しみの道」という言葉が、筆者に想起されたが、それは、十字架を背負わされたイエス・キリストが、<総督の官邸>から<ゴルゴタという所>(マルコによる福音書15・16 、15・22)にまで歩ませられた道の名である。(M・ジョーンズ編『図説・新約聖書の歴史と文化』左近義慈監修/佐々木敏郎・松本富士男訳)
Pier Paolo Pasolini ピエール・パオロ・パゾリーニ(1922−1975)。イタリアの詩人、作家、映画監督。同性愛にからみ、ローマ郊外で殺された。(平凡社『大百科事典』)
King Lear リア王。ウィリアム・シェイクスピア(1564−1616)の『リア王』の主人公。ブリテンの老王。(シェイクスピア『リア王』大山俊一訳)
Hans Giebenrath ハンス・ギーベンラート。ヘルマン・ヘッセ(1877−1962)の『車輪の下に』の主人公。角川文庫版・秋山六郎兵衛訳の『車輪の下に』に、「ハンス・ギーベンラートは疑いもなく優秀なる子供だった。この子が他の子供たちとまざって走り廻っていたとき、どんなに上品で一目を惹いていたかを見れば、それで十分だろう。」とある。
Jesus Christ イエス・キリスト(B.C.4?−A.D.30)。カトリック教では、イエズス。ユダヤのベツレヘムに生まれたキリスト教の開祖。"Jesus" は "help of Jehovah"の縮約形 "Joshua" に由来し、また"Christ"は、救世主 "Messiah"の意の称号で、"Jesus the Christ"といわれていたものが、後に"the" が脱落して、"Jesus Christ"と固有名詞化されたものである。(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)キリストは、ギリシア語では"Christos"、ラテン語では"Christus"。普通名詞で、その意味は「油を塗られた者」である。「油を塗る」という動詞は "chrisma"である。なお、同じく、「油を塗られた者」のことを、ヘブライ語では "mashiah"という。このヘブライ語からメシア "Messiah"「救世主」という語が生まれたのである。(山下主一郎『シンボルの誕生』)
Maximilian Kolbe マクシミリアン・コルベ(1894−1941)。カトリック司祭、宣教師、殉教者。一九四一年、アウシュビッツで餓死刑に定められた囚人の身代わりになって殉教した。一九七一年列福、一九八二年列聖。(平凡社『大百科事典』)
Pierre Cauchon ピエール・コーション(1371−1443)。ボオヴェイの司教。一九三一年のジャンヌに対する異端裁判における宗教裁判官。名義上の主席裁判官は、ジャン・ル・メートルであったが、審理の行方は、コーション一人の手に委ねられていた。(堀越孝一『ジャンヌ=ダルクの百年戦争』)
Judges and People 陪席判事たちと民衆。ルーアンにおける、ジャンヌに対する異端裁判では、一四三一年二月二一日を第一日目として、六回の公開審理と、三月一〇日以降の八回の獄中審理がもたれ、いったんは、五月二四日に異端の審決が下されたが、ジャンヌが回心を誓ったので、コーションは審決を変更し、終身刑を申し渡した。ところが、同月二八日にジャンヌが回心を翻したため、二九日に、再度、法定合議が執り行われ、三〇日に、ルーアンの広場において、「もどり異端」と宣言され、ルーアン代官に引き渡され、火刑に処せられた。(堀越孝一『ジャンヌ=ダルクの百年戦争』)この裁判においては、陪席判事の発言は参考意見に過ぎず、コーションただ一人が、異端審問官代理のジャン・ル・メートル(最終審議には欠席)と並んで裁決権をもっていた。(レジーヌ・ペルヌー、マリ=ヴェロニック・クラン『ジャンヌ・ダルク』福本直之訳)
場所
Hourglass Lake アウアグラス・レイク。ナボコフの『ロリータ』に出てくる森林湖で、ラムズデイルから数マイルの所にある。(Vladimir Nabokov, "Lolita", U.S.A., Vintage International, 1989, p.81.)
Katyn カティン。一九四三年四月一二日、ドイツは、スモレンスク近郊カティンの森で、大量のポーランド軍将校の死体を発見し、これをソ連の虐殺行為であると発表した。モスクワは直ちに反駁し(山本俊郎・井内敏夫『ポーランド民族の歴史』)ドイツの仕業であると発表した。後に、ソ連がポーランド人将校ら一万五千人を殺したことが暴露した。(平凡社『東欧を知る事典』)
Selve d'Amore セルヴェ・ダモーレ。ローレンツォ・デ・メディチ(1449ー1492)がつくった詩の題名『愛の森』より。(饗庭孝男『「西欧」とは何か』三田文学・一九八九年・夏季号・二〇九ページ)
Selva Oscura セルヴァ・オスクーラ。ダンテ・アリギエリ(1265−1321)の『神曲』地獄篇に出てくる森。誤謬、非現実、無定形を表わす。(大修館書店『イメージ・シンボル事典』)
Gethsemane ゲッセマネ。エルサレム東方、オリーブ山(八一四メートル)の麓にある園。イエスがユダに裏切られ、捕らえられた苦難の地。(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)「油絞り器」を意味する。(教文館『旧約・新約聖書大事典』)
Bois Chesnu ボワ・シュニュー。ジャンヌ・ダルクが生まれたドムレミイの村から西に三キロメートルほどの所にある森で、彼女がお告げを聞いたといわれている場所の一つ。(村松剛『ジャンヌ・ダルク』)"chesnu"は古仏語で、現代仏語の"chene"に当たり、(高山一彦編・訳『ジャンヌ・ダルク処刑裁判』巻末に附載されている「編訳者の註釈」)槲、楢、樫などのぶな科こなら属の木の総称である。(三省堂『クラウン仏和辞典』)キリストの十字架がオーク材であったために、キリストのエンブレムとなった。また、この木は、太陽王の火葬用の薪であった。(大修館書店『イメージ・シンボル事典』)太古、森を神聖視したゲルマン人は、樫の森には、供犠を行なう祭司のほかは足を踏み入れることをゆるさなかった。暗闇に坐った祭司は、樫の樹の葉からもれる囁きにじっと耳を澄まし、神意を聴き取った。(谷口幸男・福嶋正純・福居和彦『ヨーロッパの森から』)
Nageki no Mori 嘆きの森。『古今和歌集』巻第十九収載の安倍清行朝臣女さぬきの歌から。岩波文庫・佐伯梅友校注の脚注に、「なげきの森という神社(鹿児島県にあるという)の由来を考えた歌。人々の嘆き(木にかけて)が集まって森となっているのだろうというわけ」とある。
Ararat アララテ。トルコ東端にある火山(五一〇〇メートル)。(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)洪水が引いた際に、ノアの箱舟が漂着した所。(教文館『旧約・新約聖書大事典』)
事物と象徴
cricket コオロギ。その鳴き声を楽しむ習慣は、現在、ギリシアほかの地中海地域、インド、中南米に盛んで、これを神の声に擬して神託を得たりもする。しかし、西ヨーロッパ地域では、その声を死の予兆と見たり、女のおしゃべりに模したり、雑音扱いにする。イギリスでは、これが鳴けば嵐が来ると信じられた。(平凡社『大百科事典』)
owl フクロウ。死と暗闇に関連をもつ鳥で、エジプトの象形文字では、死、或は、地平線に沈み、夜の航行をする死んだ太陽の領域を表す。ガイウス・プリニウス・セクンドゥス(23or24−79)によると、悪い知らせをもたらす鳥であるという。(大修館書店『イメージ・シンボル事典』)
mine 地雷。昔は敵の防御施設の下にトンネルを掘って仕掛ける爆発物を指し、中世末期以来、攻囲戦で使われてきた。(ダイヤグラム・グループ編『武器』田島優・北村孝一訳)
strawberry イチゴ。聖母マリアのエンブレム。(大修館書店『イメージ・シンボル事典』)
bramble キイチゴ。キリストのイバラの冠の材料の一つ。ヘブライにおいては、神の愛、燃える薮から聞こえる神の声を表す。(前掲同書)
shoes 靴。靴を脱ぐことは、「主の前に裸で立つ」ことの一つの形式である。(前掲同書)
lily シャルル七世(1403−1461)は、ジャンヌと彼女の二人の兄にユリの紋章を与え、貴族の称号「白ユリ」を授けた。(村松剛『ジャンヌ・ダルク』)ユリは不死(土中の球根から再生する)、永遠の愛、復活(復活祭の花)を表す。エドガー・アラン・ポー(1809−1849)では、たいてい悲しみを表す。トーマス・スターンズ・エリオット(1888−1965)では、ユリ−葬式−復活祭−イエスという意味関連がある。また、ハトとユリは受胎告知を表す。(大修館書店『イメージ・シンボル事典』)
handkerchief ハンカチ。毎日新聞社刊の『聖書美術館3・新約聖書2』に収載されている『聖ヴェロニカ』(一四〇〇年から一四二〇年ごろにかけて、ケルンで活躍した無名画家によるもの)の解説に、「イエスが十字架の道行きをされたとき、彼女はイエスの苦しみに同情して、自分のハンカチ(ベールともいわれる)で額の汗をぬぐってあげた。すると、不思議なことに、その布には、イエスの顔がうつされていた。これは新約外典の『ニコデモの福音書』(『ピラト行伝』とも称せられる)に記された話である」とある。
toad ヒキガエル。ヒキガエルの腹には、死者たちの魂がつまっているともいわれる。(大修館書店『イメージ・シンボル事典』)
rain 雨。神の恩寵を表す。(前掲同書)
flood 洪水。十二宮では双魚宮を表し、再出現を意味する。(前掲同書)
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Hourglass Lake
Jeanne d'Arc
どうして森へなんか行くの?
(阿部日奈子『キャロル式三段論法十番勝負』)
Dolores Haze
あたし、新しいセーターを森のなかでなくしちゃったの。
(ナボコフ『ロリータ』第一部、大久保康雄訳)
で、あなたの方は?
(シェイクスピア『空騒ぎ』第三幕・第二場、福田恆存訳)
Jeanne d'Arc
あたし?
(テネシー・ウィリアムズ『やけたトタン屋根の上の猫』田島博訳)
わたし、──いまは、よくわからないのよ。
(キャロル『ふしぎの国のアリス』高杉一郎訳)
でも、
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
そこへ行けば
(ハイネ『森の寂寞』片山敏彦訳)
森は
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳)
わたしに
(エリオット『寺院の殺人』第一部、福田恆存訳)
失ってしまったものを思い出させてくれる。
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳)
それはよく知っているものだった。
(ガルシア=マルケス『族長の秋』鼓直訳)
森の繁みのあいだに
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
茂みの奥のあちこちに、
(サムイル・マルシャーク『森は生きている』第一幕・第一場、湯浅芳子訳)
到る処に
(ヘッセ『キオッジア』高橋健二訳)
忘れ去ってしまった音がいっぱい詰まっていて、
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳)
地面をふむと
(サムイル・マルシャーク『森は生きている』第四幕・第三場、湯浅芳子訳)
消える。
(フリョーデング『落日に』尾崎義訳)
縡(ことき)れる。
(リリエンクローン『麦穂の中に死す』坂本越郎訳)
多くの記憶を
(サンドバーグ『真実』安藤一郎訳)
草の上に
(ワイリー『野生の桃』片桐ヨウコ訳)
木の下に
(ミカ書四・四)
雑草のなかに
(エマソン『詩人』斎藤光訳)
置きざりにしたまんま。
(ヴェーデキント『ブリギッテ・B』吉村博次訳)
・・・・・・姿は見えない
(フライシュレン『十一月』高安國世訳)
どうしてだか分る?
(カブレラ=インファンテ『亡き王子のためのハバーナ』木村榮一訳)
Dolores Haze
どうして?
(プラトン『メノン』藤沢令夫訳)
King Lear
はっ、はっ、はっ!
(シェイクスピア『リア王』第一幕・第一場、大山俊一訳)
答えてやるとも。
(シェイクスピア『マクベス』第四幕・第一場、福田恆存訳)
いまこそ喜べ。
(シェイクスピア『ヘンリー四世』第二部・第四幕・第五場、中野好夫訳)
みんな死ぬのじゃ。
(シェイクスピア『ヘンリー四世』第二部・第三幕・第二場、中野好夫訳)
Pier Paolo Pasolini
馬鹿!
(ブライス=エチェニケ『幾たびもペドロ』野谷文昭訳)
このばかが!
(キャロル『ふしぎの国のアリス』高杉一郎訳)
あっちへ行け!
(テネシー・ウィリアムズ『やけたトタン屋根の上の猫』田島博訳)
あっちへ!
(シェイクスピア『オセロウ』第四幕・第二場、菅泰男訳)
しっ!しっ!
(キャロル『ふしぎの国のアリス』高杉一郎訳)
さあ、さあ、
(シェイクスピア『十二夜』第一幕・第五場、小津次郎訳)
やり直し!
(ラディゲ『ヴィーナスの星』江口清訳)
やり直し!
(ラディゲ『ヴィーナスの星』江口清訳)
Jeanne d'Arc
嘘!
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳)
Dolores Haze
また?
(ガルシア=マルケス『悪い時』高見英一訳)
Pier Paolo Pasolini
もちろん。
(シェイクスピア『オセロウ』第四幕・第三場、菅泰男訳)
Dolores Haze
まあ、そう。すてきだわ
(ナボコフ『ロリータ』第一部、大久保康雄訳)
Pier Paolo Pasolini
さ、さ!
(シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』第三幕・第二場、福田恆存訳)
みんな、位置につきなさい。
(キャロル『ふしぎの国のアリス』高杉一郎訳)
もとの同じところへ、
(プラトン『パイドロス』藤沢令夫訳)
Jeanne d'Arc
どこまでやったかしら?
(シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』第三幕・第一場、福田恆存訳)
Dolores Haze
あなた憶えてないの?
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳)
森よ!
(トルストイ『春なお早い・・・・・・』清水邦生訳)
蟋蟀(こほろぎ)多(さは)に鳴く
(『万葉集』巻第十・秋の相聞・読み人知らずの「花に寄する」歌)
森へはいる
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
ところ。
(ダンテ『神曲』浄罪篇・第二十八歌、野上素一訳、句点加筆=筆者)
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Katyn
Pier Paolo Pasolini
ここはくらやみの森である。
(ダンテ『神曲』地獄篇・序曲・第一歌、野上素一訳)
森はしいんとして、
(ドイプラー『冬』石川進訳)
いたるところに闇がある。
(リンゲルナッツ『いたるところに』五木田浩訳)
そこではすべての願いがかない、熟し、完結する、
(ダンテ『神曲』天堂篇・第二十二歌、野上素一訳)
またそこでのみ、あらゆる部分はかつてそれがあったままと同じ姿をとるのである。
(ダンテ『神曲』天堂篇・第二十二歌、野上素一訳)
それは、この場所が神によって直接支配されていたからである。
(ダンテ『神曲』天堂篇・第三十歌、野上素一訳)
美しい森よ。
(ヘルダーリン『散歩』片山敏彦訳)
これは古い森だ。
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
古い森の
(ダンテ『神曲』浄罪篇・第二十八歌、野上素一訳)
森の縁
(ボブロフスキー『子供のとき』神田芳夫訳)
わたしたちはここにいる。
(民数記一四・四〇)
そこから深い森の奥へ!
(ランボー『何がニナを引止める』堀口大學訳)
さあさあ、
(シェイクスピア『お気に召すまま』第五幕・第一場、阿部知二訳)
ここのあたりからはじめてくれ、ええと──
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第二場、大山俊一訳)
ぼくのとても好きなせりふがあるんだ。
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第二場、大山俊一訳)
ほら、ほら!
(シェイクスピア『リア王』第五幕・第三場、大山俊一訳)
Jeanne d'Arc
どうして森へなんか行くの?
(阿部日奈子『キャロル式三段論法十番勝負』)
Pier Paolo Pasolini
そう、そう、
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳)
すばらしい始まりだ。
(ディラン・トマス『皮商売の冒険』北村太郎訳)
さあ、つづけてくれ。
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第二場、大山俊一訳)
Jeanne d'Arc
どうして森へなんか行くの?
(阿部日奈子『キャロル式三段論法十番勝負』)
Dolores Haze
あなた、まえにも同じことをきいたわ。
(マヤ・ヴォイチェホフスカ『夜が明けるまで』清水真砂子訳)
Pier Paolo Pasolini
おい、おい。
(シェイクスピア『『ロミオとジュリエット』第一幕・第一場、大山敏子訳)
きめられたセリフ以外は
(シェイクスピア『ハムレット』第三幕・第二場、大山俊一訳)
喋っちゃいかん。
(シェイクスピア『リア王』第三幕・第五場、大山俊一訳)
さあ先をやってくれ。
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第二場、大山俊一訳)
Dolores Haze
あたし、新しいセーターを森のなかでなくしちゃったの。
(ナボコフ『ロリータ』第一部、大久保康雄訳)
Jeanne d'Arc
どうして?
(シェイクスピア『十二夜』第三幕・第一場、小津次郎訳)
Dolores Haze
あたしってとてもだらしがないの。
(ブライス=エチェニケ『幾たびもペドロ』野谷文昭訳)
Jeanne d'Arc
相手は誰?
(ガルシア=マルケス『百年の孤独』鼓直訳、疑問符加筆=筆者)
Dolores Haze
もう覚えてないわ。
(ブライス=エチェニケ『幾たびもペドロ』野谷文昭訳)
相手が誰だったか知らないけど、
(ロベール・メルル『イルカの日』三輪秀彦訳)
でもそれがどうしたの?
(ジョン・ダン『夜あけ』永川玲二訳)
あのセーターは純毛だったのよ。
(ナボコフ『ロリータ』第一部、大久保康雄訳)
で、あなたの方は?
(シェイクスピア『空騒ぎ』第五幕・第二場、福田恆存訳)
どうして森へなんか行くの?
(阿部日奈子『キャロル式三段論法十番勝負』)
Jeanne d'Arc
あたし?
(テネシー・ウィリアムズ『やけたトタン屋根の上の猫』田島博訳)
そうねえ。わたし、
(キャロル『ふしぎの国のアリス』高杉一郎訳)
わたし、──いまはよくわからないのよ。
(キャロル『ふしぎの国のアリス』高杉一郎訳)
でも、
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
そこへ行けば
(ハイネ『森の寂漠』片山敏彦訳)
ああ、ああ・・・・・・
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳)
ええと──
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第二場、大山俊一訳)
Pier Paolo Pasolini
はなはだ多くの骨があり、
(エゼキエル書三七・二)
Jeanne d'Arc
そう。
(シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』第四幕・第三場、中野好夫訳)
Pier Paolo Pasolini
それはいたるところに在る。
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
Dolores Haze
地面も見えないほどよ。
(サムイル・マルシャーク『森は生きている』第一幕・第三場、湯浅芳子訳)
Jeanne d'Arc
あの、地面から出てきたものは何でしょう。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
Dolores Haze
そうよ。あそこ。
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳)
Jeanne d'Arc
おお、かわいそうに、
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第五幕・第三場、大山敏子訳)
あの頭蓋骨。
(シェイクスピア『ハムレット』第五幕・第一場、大山俊一訳、句点加筆=筆者)
Dolores Haze
あんた、どう?
(ミストラル『プロヴァンスの少女』杉富士雄訳)
わたしといっしょにこない?
(ミストラル『プロヴァンスの少女』杉富士雄訳)
Jeanne d'Arc
わたしにどうしろって言うの?
(カブレラ=インファンテ『亡き王子のためのハバーナ』木村榮一訳)
Dolores Haze
そこは土が深くないので、
(マタイによる福音書一三・五)
土でこれをおおうために、
(エゼキエル書二四・七)
土を盛り、土を盛って
(イザヤ書五七・一四)
これを踏みつけ、
(ダニエル書七・二三)
埋めましょう。
(アポリネール『サロメ』堀口大學訳)
Jeanne d'Arc
もしよければ、そうしましょう。
(プラトン『パイドロス』藤沢令夫訳)
でも、
(プラトン『パイドロス』藤沢令夫訳)
あたしは森から帰れなくなるわ。
(サムイル・マルシャーク『森は生きている』第一幕・第三場、湯浅芳子訳)
おそろしいことだわ!
(ビョルンソン『人の力を超えるもの』第一部・第一幕・第一場、毛利三彌訳)
Pier Paolo Pasolini
これらの骨は、
(シェイクスピア『ハムレット』第五幕・第一場、大山俊一訳)
すべて
(エリオット『寺院の殺人』第一部、福田恆存訳)
土でこれをおおわなければならない。
(レビ記一七・一三)
土は
(オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』小川亮作訳)
死者たちのものなのだ。
(シュトルム『海辺の墓』吉村博次訳)
骨は、
(シェイクスピア『ハムレット』第五幕・第一場、大山俊一訳)
押し潰されることを欲している。
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
さあ、
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第二場、大山俊一訳)
来て踏め、
(ヨエル書三・一三)
踏みはずすことなく、
(ヘブル人への手紙一二・一三)
踏みしだく者は幸いなるかな!
(ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク『トリスタンとイゾルデ』第一章・序章、石川敬三訳)
Quidquid calcaverit hic,rosa fiat.
(研究社『羅和辞典』)
この者が踏みつけるものは何でもバラになれかし。
(研究社『羅和辞典』)
Dolores Haze
しっ、
(シェイクスピア『空騒ぎ』第二幕・第一場、福田恆存訳)
黙って。
(シェイクスピア『マクベス』第二幕・第二場、福田恆存訳)
あれは梟、
(シェイクスピア『マクベス』第二幕・第二場、福田恆存訳)
梟の声かしら、
(エリオット『寺院の殺人』第一部、福田恆存訳)
Jeanne d'Arc
鳴いているわ。
(ロベール・メルル『イルカの日』三輪秀彦訳)
owl
ほう!
(シェイクスピア『空騒ぎ』第三幕・第二場、福田恆存訳)
ほ、ほう!
(シェイクスピア『空騒ぎ』第三幕・第三場、福田恆存訳)
阿呆がきたよ、ほう。
(シェイクスピア『十二夜』第二幕・第三場、小津次郎訳)
King Lear
おい!
(シェイクスピア『リア王』第四幕・第六場、大山俊一訳)
お前たちはこの神聖な場所で何をしておる。
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
おお胸も張り裂けるような光景!
(シェイクスピア『リア王』第四幕・第六場、大山俊一訳)
何というむごいことを!
(シェイクスピア『ハムレット』第四幕・第一場、大山俊一訳)
さあ言え。
(シェイクスピア『リア王』第五幕・第三場、大山俊一訳)
娘たち、
(シェイクスピア『リア王』第一幕・第一場、大山俊一訳)
なんと申す森だ、
(シェイクスピア『ヘンリー四世』第二部・第四幕・第一場、中野好夫訳)
この森は?
(シェイクスピア『マクベス』第五幕・第四場、福田恆存訳)
Jeanne d'Arc and Dolores Haze
カティン。
(平凡社『東欧を知る事典』句点加筆=筆者)
King Lear
もう一度言うがよい。
(シェイクスピア『リア王』第一幕・第一場、大山俊一訳)
Jeanne d'Arc and Dolores Haze
カティン。
(平凡社『東欧を知る事典』句点加筆=筆者)
King Lear
もう一回!
(シェイクスピア『リア王』第五幕・第三場、大山俊一訳)
Jeanne d'Arc and Dolores Haze
カティン。
(平凡社『東欧を知る事典』句点加筆=筆者)
King Lear
そのとおり。
(シェイクスピア『マクベス』第一幕・第三場、福田恆存訳)
ここは
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
聖なる森
(ランボー『太陽と肉体』堀口大學訳)
聖なる地である。
(使徒行伝七・三三)
ここにもまた戦争があった。
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
殺される者は多い。
(イザヤ書六六・一六)
だれも救う者はない。
(ホセア書五・一四)
これこそはまこと非道、絶無、残酷きわまる殺人だ。
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第五場、大山俊一訳)
手足をしばって、
(マタイによる福音書二二・一三)
両眼をえぐり、
(士師記一六・二一)
鼻と耳とを切り落とし、
(エゼキエル書二三・二五)
その皮をはぎ、その骨を砕き、
(ミカ書二・三)
ことごとく殺し
(哀歌二・四)
ことごとく殺し
(マタイによる福音書二・一六)
ことごとく殺してしまった・・・・・・。
(ミストラル『プロヴァンスの少女』杉富士雄訳)
あはあ、あはあ、われらの目はそれを見た。
(詩篇三五・二一、句点加筆=筆者)
おお何とおそろしい、おそろしい、おそろしい事だ!
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第五場、大山俊一訳)
殺される者はおびただしく、
(ナホム書三・三)
彼らの血はちりのように流され、
(ゼパニヤ書一・一七)
地はその上に流された血をあらわして、
(イザヤ書二六・二一)
かわくこともない。
(イザヤ書四九・一〇)
どこへ足を踏み入れても、
(リルケ『ドゥイーノ悲歌』第一悲歌、浅井真男訳)
血がそこから流れでた。
(シュトルム『白い薔薇』吉村博次訳)
は!
(シェイクスピア『あらし』第五幕・第一場、福田恆存訳)
はっはっ!
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第三場、大山俊一訳)
この森にいつまでいるつもりだ?
(シェイクスピア『夏の夜の夢』第二幕・第一場、福田恆存訳)
swelling ground 盛り上がった土地
(三省堂『新クラウン英和辞典』)
多くの人がつまずき、
(マタイによる福音書二四・一〇)
その足は土を踏まなかった。
(ダニエル書八・五)
彼らはやって来たときと同じように、去って行った。
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳)
swelling ground 盛り上がった土地
(三省堂『新クラウン英和辞典』)
多くの人がつまずき、
(マタイによる福音書二四・一〇)
くつを脱ぎ
(イザヤ書二〇・二)
跪く
(メーリケ『恋びとに』富士川英郎訳)
swelling ground 盛り上がった土地
(三省堂『新クラウン英和辞典』)
多くの人がつまずき、
(マタイによる福音書二四・一〇)
祈り
(エリオット『寺院の殺人』第一部、福田恆存訳)
歩みも重く立ち去って行った。
(ヴェルフェル『幼な友達』神保光太郎訳)
だが、
(ゲーテ『訪ない』高橋健二訳)
娘たち、
(シェイクスピア『リア王』第一幕・第一場、大山俊一訳)
お前たちはこの神聖な場所で何をしておる。
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
こうして足で踏まれ、
(イザヤ書二六・六)
足の裏の下にあって、
(マラキ書四・三)
これらの骨は、生き返ることができるのか。
(エゼキエル書三七・三)
バカバカしい!
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第二場、大山俊一訳)
おやっ!
(シェイクスピア『リア王』第四幕・第六場、大山俊一訳)
おお、
(シェイクスピア『空騒ぎ』第四幕・第一場、福田恆存訳)
あれは何だ?
(シェイクスピア『あらし』第三幕・第二場、福田恆存訳)
どうして、そんなことが。
(シェイクスピア『夏の夜の夢』第三幕・第二場、福田恆存訳)
いや、そんなことはありえない。
(シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』第三幕・第二場、福田恆存訳)
いや、いや、いや!
(シェイクスピア『リア王』第五幕・第三場、大山俊一訳)
おお!
(シェイクスピア『リア王』第四幕・第三場、大山俊一訳)
見よ、
(エゼキエル書三七・七)
骨と骨が集まって
(エゼキエル書三七・七)
みるみるうちに、
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第二場、大山俊一訳)
その上に筋ができ、肉が生じ、
(エゼキエル書三七・八)
皮がこれをおおった。
(エゼキエル書三七・八、句点加筆=筆者)
バン!
(ジョージ・オウエル『カタロニア讃歌』鈴木隆・山内明訳)
銃声一発!
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳)
King Lear
伏せろ! 地面に伏せるんだ!
(ガルシア=マルケス『百年の孤独』鼓直訳)
戦争が始まった。
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
ダダダダダッ
(J・G・バラード『太陽の帝国』第一部、高橋和久訳)
機銃掃射!
(ジョージ・オウエル『カタロニア讃歌』鈴木隆・山内明訳、感嘆符加筆=筆者)
バン、バン、バン!
(テネシー・ウィリアムズ『やけたトタン屋根の上の猫』田島博訳)
バン、バン、バン、バン!
(テネシー・ウィリアムズ『やけたトタン屋根の上の猫』田島博訳)
King Lear
戦争!
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
そこに向けるべき銃があり、
(ドルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』信太英男訳)
発射すべき弾丸があり、
(ドルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』信太英男訳)
殺されるべき人間がいる。
(ドルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』信太英男訳、句点加筆=筆者)
これらの者は
(ペテロの第二の手紙二・一二)
ほふられるために生れてきた、
(ペテロの第二の手紙二・一二)
見よ、
(ヨブ記五・二七)
われわれの尋ねきわめた所はこのとおりだ。
(ヨブ記五・二七)
この場所こそ呪わしいのだ。
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
戦争はやむことがない。
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
あはあ、あはあ、
(詩篇三五・二一)
見よ、流血。
(イザヤ書五・七)
見よ、叫び。
(イザヤ書五・七)
a swelling sound 高まっていく音
(三省堂『新クラウン英和辞典』)
うなりをあげる砲弾、
(ポール・エリュアール『おれたちの死』大島博光訳)
突進する戦車の数々。
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
さあ始めろ。
(シェイクスピア『ハムレット』第三幕・第二場、大山俊一訳)
ぶっ放せ。
(シェイクスピア『十二夜』第二幕・第五場、小津次郎訳)
殺せ、殺せ、
(シェイクスピア『リア王』第四幕・第六場、大山俊一訳)
皆、殺せ。
(サムエル記上一五・三)
Jeanne d'Arc
ああ、神さま!
(ゲルハルト・ハウプトマン『沈んだ鐘』第四幕、秋山英夫訳)
Dolores Haze
どうすればいいのかしら?
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
Pier Paolo Pasolini
戦争を停めるための一つの言葉が必ずやあるにちがいない。
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
Dolores Haze
でもどの言葉かしら?
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
Jeanne d'Arc
一語で?
(ボルヘス『パラケルススの薔薇』鼓直訳)
Pier Paolo Pasolini
ああ、そうだとも、
(シェイクスピア『お気に召すまま』第二幕・第四場、阿部知二訳)
Jeanne d'Arc
戦争をやめさせるもの、何かしら。
(ヘミングウェイ『武器よさらば』第一部・第四章、石一郎訳、句点加筆=筆者)
ことば、ことば、ことば。
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第二場、大山俊一訳)
Dolores Haze
ああ、意味のない言葉よ!
(ポー『リジーア』富士川義之訳)
Pier Paolo Pasolini
世には多種多様の言葉があるだろうが、意味のないものは一つもない。
(コリント人への第一の手紙一四・一〇)
Dolores Haze
けれどその言葉を知らない。
(トルストイ『陽はばら色の西に消えゆき』清水邦生訳)
ひゅう!
(シェイクスピア『リア王』第四幕・第六場、大山俊一訳)
頭上をかすめる弾丸のうなり、
(ドルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』信太英男訳)
King Lear
見よ、
(エゼキエル書一八・三)
殺害に殺害が続いている。
(ホセア書四・二)
バン!
(ジョージ・オウエル『カタロニア讃歌』鈴木隆・山内明訳)
ダダダダダッ
(J・G・バラード『太陽の帝国』第一部、高橋和久訳)
cricket
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
取りちらかした地面には、
(ディラン・トマス『敵たち』北村太郎訳)
骨でできた
(オクタビオ・パス『砕けた壺』桑名一博訳)
こおろぎが鳴いていた。
(ディラン・トマス『敵たち』北村太郎訳)
こおろぎの骨、
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第一幕・第四場、大山敏子訳)
そのからだはそこなわれて、
(ダニエル書七・一一)
機関砲の砲弾を受けばらばらになっていた。
(J・G・バラード『太陽の帝国』第二部、高橋和久訳)
Dolores Haze
さあお出でなさい、
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
こおろぎ、こおろぎ、こおろぎちゃん、
(サンド『愛の妖精』篠沢秀夫訳)
一しょに楽しい思いをしましょう。
(『グリム童話』収載『ならずもの』高橋健二訳、句点加筆=筆者)
King Lear
このあばずれ!
(ブライス=エチェニケ『幾たびもペドロ』野谷文昭訳)
Pier Paolo Pasolini
しっ、静かに!
(エミリー・ブロンテ『幻想するひと』斎藤正二訳)
この老いぼれめ、
(シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』第五幕・第一場、福田恆存訳)
Dolores Haze
で、どこ?
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳、疑問符加筆=筆者)
どこにいるの?
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳、疑問符加筆=筆者)
何もこわいことはないのだから安心して、
(プラトン『テアイテトス』田中美知太郎訳)
いたいた、
(テネシー・ウィリアムズ『やけたトタン屋根の上の猫』田島博訳、読点加筆=筆者)
こんなとこに、いた!
(テネシー・ウィリアムズ『やけたトタン屋根の上の猫』田島博訳)
cricket
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
Dolores Haze
オホホホ。
(シェイクスピア『十二夜』第三幕・第四場、小津次郎訳)
まあ、なんてかわいいこと。
(ミストラル『プロヴァンスの少女』杉富士雄訳)
こんなに大きくなって!
(ガルシア=マルケス『百年の孤独』鼓直訳)
Jeanne d'Arc
笑っているのかしらん?
(リルケ『愛と死の歌』石丸静雄訳)
Dolores Haze
こおろぎは
(ダリーオ『シンフォニア灰色長調』荒井正道訳)
すべて
(エリオット『寺院の殺人』第一部、福田恆存訳)
私のもの。
(ヴァレリー『セミラミスの歌』鈴木信太郎訳)
私のものよ。
(アンリ・ミショー『夜の中で』小海永二訳)
この足で踏みにじってやるわ。
(シェイクスピア『リア王』第三幕・第七場、大山俊一訳)
King Lear
おお!
(シェイクスピア『リア王』第二幕・第四幕、大山俊一訳)
こんなことをして、なにになるんだ。
(ダンテ『神曲』地獄篇・第二十一歌、野上素一訳、句点加筆=筆者)
どうしてそれを隠しておくんだ。
(シェイクスピア『十二夜』第一幕・第三場、小津次郎訳、句点加筆=筆者)
Dolores Haze
おかげで、あたしたちは、また森へやられるのよ。
(サムイル・マルシャーク『森は生きている』第三幕・第二場、湯浅芳子訳、句点加筆=筆者)
King Lear
こういったことすべてをどうやって忘れよう?
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
Pier Paolo Pasolini
こら老いぼれ!
(シェイクスピア『リア王』第二幕・第二場、大山俊一訳)
黙れ!
(シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』第一幕・第二場、福田恆存訳)
静かにせい。
(シェイクスピア『ヘンリー四世』第二部・第三幕・第二場、中野好夫訳)
この老いぼれめ、
(シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』第五幕・第一場、福田恆存訳)
あっちへ行け!
(テネシー・ウィリアムズ『やけたトタン屋根の上の猫』田島博訳)
あっちへ。
(シェイクスピア『お気に召すまま』第五幕・第一場、阿部知二訳)
owl
ほう!
(シェイクスピア『空騒ぎ』第三幕・第二場、福田恆存訳)
ほ、ほう!
(シェイクスピア『空騒ぎ』第三幕・第三場、福田恆存訳)
阿呆はいったい、いずこへまいった。
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
Pier Paolo Pasolini
あとで森のなかをさがすのがたいへんだ。
(サムイル・マルシャーク『森は生きている』第一幕・第三場、湯浅芳子訳)
・・・・・・さ、用意は出来たか?
(シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』第四幕・第一場、福田恆存訳)
Jeanne d'Arc
えっ!
(シェイクスピア『リチャード三世』第三幕・第五場、福田恆存訳)
Pier Paolo Pasolini
やり直し!
(ラディゲ『ヴィーナスの星』江口清訳)
やり直し!
(ラディゲ『ヴィーナスの星』江口清訳)
Jeanne d'Arc
嘘!
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳)
Dolores Haze
また?
(ガルシア=マルケス『悪い時』高見英一訳)
Pier Paolo Pasolini
もちろん。
(シェイクスピア『オセロウ』第四幕・第三場、菅泰男訳)
Dolores Haze
いつまでやるつもり?
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳)
Jeanne d'Arc
まるで違うふたつの話を、いっしょくたにして、いったいどうなさりたいの?
(ハシント・ベナベンテ『美徳を裏切る人びと』第一幕、荒井正道訳)
Pier Paolo Pasolini
まあ、そう言わずに、気を鎮めて。
(シェイクスピア『あらし』第一幕・第一場、福田恆存訳)
Dolores Haze
あと一回でおしまいにしてくれない?
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳)
Pier Paolo Pasolini
わかった。わかった。
(ハシント・ベナベンテ『美徳を裏切る人びと』第二幕、荒井正道訳)
もう一度、これが最後だ。
(シェイクスピア『オセロウ』第五幕・第二場、菅泰男訳)
________________________________________
Selve d'Amore
Hans Giebenrath
どこへ行くのさ?
(マヤ・ヴォイチェホフスカ『夜が明けるまで』清水真砂子訳)
Jeanne d'Arc
え?
(シェイクスピア『オセロウ』第四幕・第一場、菅泰男訳)
Hans Giebenrath
で、
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第二場、大山俊一訳)
何を探しているの?
(ガルシア=マルケス『悪い時』高見英一訳)
Dolores Haze
・・・・・・なにを捜してたんだっけ?
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳)
Jeanne d'Arc
森の苺。
(ジュール・シュペルヴィエール『雲』嶋岡晨訳、句点加筆=筆者)
Dolores Haze
森の木苺。
(ラディゲ『憤ったニンフ』江口清訳、句点加筆=筆者)
Jeanne d'Arc
森に實るたぐひない苺よ。
(ラディゲ『秋』川村克己訳、句点加筆=筆者)
Hans Giebenrath
場所はどこか知ってるかい?
(ロベール・メルル『イルカの日』三輪秀彦訳)
Dolores Haze
わからない。
(シェイクスピア『オセロウ』第二幕・第三場、菅泰男訳)
Jeanne d'Arc
どこでそれを見つけたの?
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳)
Hans Giebenrath
suo loco.
(岩波書店『ギリシア・ラテン引用語辭典』)
それ自身の場所に。
(岩波書店『ギリシア・ラテン引用語辭典』)
でも、
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
ひとつとして同じ場所にとどまっていない。
(ル・クレジオ『戦争』豊崎光一訳)
Dolores Haze
だったら早く見つけなきゃいけないわね。
(カブレラ=インファンテ『亡き王子のためのハバーナ』木村榮一訳)
あるところへ行く道を教える?教えない?
(サムイル・マルシャーク『森は生きている』第四幕・第二場、湯浅芳子訳)
Jeanne d'Arc
さあ、どうかお教えください、
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第三幕・第三場、大山敏子訳)
Dolores Haze
つれてってちょうだい。
(シェイクスピア『十二夜』第一幕・第二場、小津次郎訳)
Hans Giebenrath
じゃ、行こう。
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第二幕・第二場、大山敏子訳)
一緒においで。
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第一場、大山俊一訳)
ぼくもいっしょに行く。
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第一幕・第一場、大山敏子訳)
________________________________________
Katyn
Hans Giebenrath
見てごらん!
(カブレラ=インファンテ『亡き王子のためのハバーナ』木村榮一訳)
ハンカチだ!
(シェイクスピア『オセロウ』第三幕・第四場、菅泰男訳)
苺の刺繍をしたハンカチ、
(シェイクスピア『オセロウ』第三幕・第三場、菅泰男訳、読点加筆=筆者)
だが、待てよ!
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第五場、大山俊一訳)
なんだろう?
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第五幕・第三場、大山敏子訳)
木の下に
(ヨブ記四〇・二一)
繁みのあいだに
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
隠れている。
(ヨブ記四〇・二一)
いた。
(ボブロフスキー『拒絶』神田芳夫訳)
これだ、
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第五場、大山俊一訳)
それっどうだ、
(シェイクスピア『リア王』第三幕・第四場、大山俊一訳)
つかまえたぞ。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
見てごらん、
(ジョン・ダン『蚤』湯浅信之訳)
骨でできた
(オクタビオ・パス『砕けた壺』桑名一博訳)
こおろぎ、
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
虐殺された
(ジャン・ジュネ『花のノートルダム』堀口大學訳)
ポーランド人将校、
(平凡社『東欧を知る事典』読点加筆=筆者)
だがこれは生きている。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
おまえは生き残りか?
(J・G・バラード『太陽の帝国』第二部、高橋和久訳)
cricket
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
Hans Giebenrath
ああ!
(シェイクスピア『リア王』第四幕・第六場、大山俊一訳)
あの頃の日が忘れられない。
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳、句点加筆=筆者)
cricket
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
Hans Giebenrath
おまえはどこにもいるし、
(エーミー・ローエル『ライラック』上田保訳)
おまえはどこにもいた。
(エーミー・ローエル『ライラック』上田保訳)
cricket
cri-cri
cri-cri
Hans Giebenrath
そして
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第二幕・第三場、大山敏子訳)
ぼくはここにはいないのだ。
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第一幕・第一場、大山敏子訳)
ぼくはそこに留まったままなのだ。
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳、句点加筆=筆者)
Dolores Haze
途中で、本当は何を探しているのか、忘れちゃったからじゃない?
(ブライス=エチェニケ『幾たびもペドロ』野谷文昭訳)
Hans Giebenrath
そうだとも。
(シェイクスピア『ハムレット』第五幕・第一場、大山俊一訳)
あのころ、ふるさとの森の中で
(ボブロフスキー『プルッセン悲歌』神田芳夫訳)
つぎつぎに姿を消していった
(フィッツジェラルド『カットグラスの鉢』飯島淳秀訳)
草葉のこおろぎ、
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
cricket
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
Hans Giebenrath
お前ではない、
(リルケ『ドゥイーノ悲歌』第三悲歌、浅井真男訳)
長年のあいだ、お前を忘れていたが、
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳、読点加筆=筆者)
お前ではない、
(リルケ『ドゥイーノ悲歌』第三悲歌、浅井真男訳)
おまえはそこにおいで!
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第四幕・第三場、大山敏子訳)
cricket
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
Jeanne d'Arc
これがなんであるか、あなたに示しましょう。
(ゼカリヤ書一・九)
土くれと一緒に、
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
それを地に投げなさい。
(出エジプト記四・三)
あなたのそれを。
(リルケ『鎮魂歌』石丸静雄訳、句点加筆=筆者)
Hans Giebenrath
これは何としたことだ。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
別の森が
(ゴットフリート・ケラー『さよなら』堀内明訳)
現われた!
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第一場、大山俊一訳)
突如としてすぐ近くの/地中から森が一つ姿を現わしていた。
(ミルトン『失楽園』第十巻、平井正穂訳)
蟋蟀が
(グンナル・エーケレーフ『魂ノ不在』圓子修平訳)
黒い森になった。
(ディラン・トマス『はつかねずみと女』北村太郎訳)
________________________________________
Selva Oscura
Hans Giebenrath
ほれ、こうしてまた森の中で出あうことになったよ。
(サムイル・マルシャーク『森は生きている』第四幕・第二幕、湯浅芳子訳)
おまえを探して二度もここへきたんだ。
(ビョルンソン『人の力を超えるもの』第一部・第二幕・第一場、毛利三彌訳)
さあ、おいで。
(シェイクスピア『ハムレット』第五幕・第二場、大山俊一訳)
茂った森へ、
(ゲーテ『あこがれ』高橋健二訳、読点加筆=筆者)
深い森の奥へ!
(ランボー『何がニナを引止める』堀口大學訳)
Jeanne d'Arc
どうして森へなんか行くの?
(阿部日奈子『キャロル式三段論法十番勝負』)
Hans Giebenrath
お前は神に会わなければならない。
(フェデリコ・フェリーニ『ジュリエッタ』柱本元彦訳、『ユリイカ』一九九四年九月号・一〇二ページ)
Jeanne d'Arc
神に会うって?
(フェデリコ・フェリーニ『ジュリエット』柱本元彦訳、『ユリイカ』一九九四年九月号・一〇二ページ)
Hans Giebenrath
ほら見てごらん!
(シュトルム『夕暮れ』吉村博次訳)
ぼくの手が
(シュトルム『白い薔薇』吉村博次訳)
なすところを、
(シェイクスピア『マクベス』第一幕・第四場、福田恆存訳)
Jeanne d'Arc
どうしようというの?
(シェイクスピア『ハムレット』第三幕・第四場、大山俊一訳)
Hans Giebenrath
そら!
(シェイクスピア『マクベス』第二幕・第三場、福田恆存訳)
折れ曲がれ!
(シェイクスピア『ハムレット』第三幕・第三場、大山俊一訳)
Jeanne d'Arc
やめて!
(シェイクスピア『ハムレット』第三幕・第四場、大山俊一訳)
ブチ
(ケンネス・レックスロス『春のおもい』成田成寿訳)
Jeanne d'Arc
ああ、
(シェイクスピア『ハムレット』第四幕・第七場、大山俊一訳)
かわいそうに!
(シェイクスピア『マクベス』第四幕・第二場、福田恆存訳)
Hans Giebenrath
ごらん、
(シェイクスピア『ヴェニスの商人』第五幕・第一場、大山敏子訳)
なかはうつろさ。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
なかみはからっぽだ。
(エリオット『うつろな男たち』高松雄一訳、句点加筆=筆者)
そら!
(シェイクスピア『マクベス』第二幕・第三場、福田恆存訳)
ブチ
(ケンネス・レックスロス『春のおもい』成田成寿訳)
Hans Giebenrath
これもまた空である。
(伝道の書五・一〇)
そら!
(シェイクスピア『マクベス』第二幕・第三場、福田恆存訳)
ブチ
(ケンネス・レックスロス『春のおもい』成田成寿訳)
Hans Giebenrath
そら!
(シェイクスピア『マクベス』第二幕・第三場、福田恆存訳)
ブチ
(ケンネス・レックスロス『春のおもい』成田成寿訳)
Jeanne d'Arc
もうやめて!
(シェイクスピア『ハムレット』第三幕・第四場、大山俊一訳)
Hans Giebenrath
なかはうつろさ。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
からっぽだ。
(シュトルム『深い影』吉村博次訳)
さあ、手をおだし。
(ミストラル『プロヴァンスの少女』杉富士雄訳)
恐れることはない。
(マタイによる福音書一〇・三一)
神さまの思し召しだ!
(ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク『トリスタンとイゾルデ』第十三章、石川敬三訳)
これこそは最も切なる祈りなのだ!
(シュトルム『別れ』吉村博次訳)
手にあるそれは
(出エジプト記四・二)
お前のためにつくられたのだ。
(シュトルム『小夜曲』吉村博次訳)
二つに
(列王紀上三・二五)
へし
(エウジェーニオ・モンターレ『昼も夜も』河島英昭訳)
折るがいい。
(シュトルム『秋』吉村博次訳)
Jeanne d'Arc
不思議だわ。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
いったいこの中に何がはいっているのかしら。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
あけて見ようかしら。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
すると、
(シェイクスピア『マクベス』第三幕・第三場、福田恆存訳)
蟋蟀が
(グンナル・エーケレーフ『魂の不在』圓子修平訳)
涙をぽろぽろこぼした。
(ガルシア=マルケス『百年の孤独』鼓直訳)
Jeanne d'Arc
そこでわたしはそれを投げすてて逃げだした。
(マーク・トウェイン『イヴの日記』大久保博訳)
Hans Giebenrath
待て、
(シェイクスピア『マクベス』第二幕・第一場、福田恆存訳)
逃げてはいけない、
(シュトルム『時がうった』吉村博次訳)
おお!
(シェイクスピア『リア王』第五幕・第三場、大山俊一訳)
なんだ、
(シェイクスピア『マクベス』第二幕・第一場、福田恆存訳)
どうしたのだ。
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第一場、大山俊一訳)
僕の靴
(ランボー『「居酒屋みどり」で』堀口大學訳)
に
(ダンテ『神曲』天堂篇・第三十歌、野上素一訳)
触れるやいなや、
(ダンテ『神曲』天堂篇・第三十歌、野上素一訳)
蟋蟀の
(シェイクスピア『マクベス』第二幕・第二場、福田恆存訳)
いままで細長かった形が丸く変わった。
(ダンテ『神曲』天堂篇・第三十歌、野上素一訳、句点加筆=筆者)
a mine
(研究社『新英和大辞典』)
地雷
(ダイヤグラム・グループ『武器』田島優・北村孝一訳)
になった。
(ディラン・トマス『はつかねずみと女』北村太郎訳)
a mine
(研究社『新英和大辞典』)
地雷
(ダイヤグラム・グループ『武器』田島優・北村孝一訳)
になった。
(ディラン・トマス『はつかねずみと女』北村太郎訳)
そして
(シェイクスピア『リア王』第一幕・第一場、大山俊一訳)
その頭には
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第二場、大山俊一訳)
こう、しるしてある。
(ルカによる福音書二四・四六)
I.N.R.I.
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)
(Iesus Nazarenus,Rex Iudaeorum ユダヤ人の王、ナザレのイエス)
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』丸括弧加筆=筆者)
と、
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第一場、大山俊一訳)
そこで土くれを投げてみた。
(マーク・トウェイン『イヴの日記』大久保博訳)
ピカッ
(辻真先・原作/石川賢・作画『聖魔伝』第二十九章)
ズズーン
(辻真先・原作/石川賢・作画『聖魔伝』第十四章)
光があった。
(創世記一・三)
A mine exploded.地雷が爆発した。
(研究社『新英和大辞典』)
神はその光を見て、良しとされた。
(創世記一・四)
その響きは全地にあまねく
(詩篇一九・四)
ひびき渡る。
(エレミヤ書五一・五五)
a mine
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)
地雷火が
(原民喜『貂』)
頁のうえに
(リルケ『読書する人』富士川英郎訳)
Flying sparks started another fire. 飛び火した。
(研究社『新和英中辞典』)
地を震わせ
(イザヤ書一四・一六)
地をくつがえす
(ヨブ記一二・一五)
大いなる光、
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
神様が、
(インジェロー『一つの七倍−よろこび』古谷弘一訳)
森の上で、
(フランシス・ジャム『愛しています・・・・・・』手塚伸一訳)
美しい姿でみおろしている。
(カール・シャピロ『郷愁』三井ふたばこ訳、句点加筆=筆者)
地は再び新しくなり、
(ミルトン『失楽園』第十巻、平井正穂訳)
浄められ、
(ミルトン『失楽園』第十巻、平井正穂訳)
エデンの園のようになった。
(エゼキエル書三六・三五)
________________________________________
Gethsemane
a passage through a wood 森の中の通路
(三省堂『新クラウン英和辞典』)
a passage from the Bible 聖書の一節
(三省堂『新クラウン英和辞典』)
Jesus Christ
わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。
(マタイによる福音書二六・三九)
しかし、わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい。
(マタイによる福音書二六・三九)
(神は黙したもう)
(ミストラル『ばらあど』荒井正道訳)
(神は黙したもう)
(ミストラル『ばらあど』荒井正道訳)
(神は黙したもう)
(ミストラル『ばらあど』荒井正道訳)
Jesus Christ
わたしは死ぬべき運命をもった存在だったのだ。
(ディラン・トマス『わたしがノックし』松田幸雄訳)
Jeanne d'Arc
伝説の森、
(ゲオルゲ『誘い』富士川英郎訳、読点加筆=筆者)
こおろぎがなく
(キーツ『秋に寄せるうた』出口泰生訳)
なつかしい
(ハイネ『セラフィーヌ』第三歌、片山敏彦訳)
ふるさとの森。
(ハンス・カロッサ『Stella mystica(神秘の星)』片山敏彦訳、句点加筆=筆者)
わたしはそこできいたのだった。
(ネクラーソフ『公爵夫人ヴォルコーンスカヤ』谷耕平訳)
神
(キーツ『レイミア』第一部、大和資雄訳)
の
(キーツ『ギリシア古甕のうた』出口泰生訳)
声、
(シェリー『アドネース』上田和夫訳、読点加筆=筆者)
神
(キーツ『レイミア』第一部、大和資雄訳)
の
(キーツ『ギリシア古甕のうた』出口泰生訳)
声、
(シェリー『アドネース』上田和夫訳、読点加筆=筆者)
神
(キーツ『レイミア』第一部、大和資雄訳)
の
(キーツ『ギリシア古甕のうた』出口泰生訳)
声
(シェリー『アドネース』上田和夫訳)
を。
(キーツ『小夜啼鳥に寄せるうた』出口泰生訳)
そして私は子供だった。
(ハンス・カロッサ『水の中の空』片山敏彦訳)
子供だった。
(ハンス・カロッサ『水の中の空』片山敏彦訳)
ああ!
(シェリー『ナポリ近く失意のうちによめる歌』上田和夫訳)
なつかしい
(シェリー『アドネース』上田和夫訳)
故里の
(シュトルム『復活祭』吉村博次訳)
家。
(ル・クレジオ『オロール荘』佐藤領時・豊崎光一訳、句点加筆=筆者)
ああ、お父さん!
(ホセ・エチェガライ『拭われた汚辱(四幕の悲劇)』第一幕、篠沢真理訳)
お父さんはどこ。
(ホセマリア・サンチェスシルバ『汚れなき悪戯』江崎桂子訳)
お母さんはどこにいるの?
(ゲルハルト・ハウプトマン『沈んだ鐘』第四幕、秋山英夫訳)
わたしの指環! わたしの指環!
(アロイジウス・ベルトラン『夜のガスパールの幻想曲』及川茂訳)
刻まれた
(サンドバーグ『貨幣』安藤一郎訳)
しるし。
(創世記四・一五、句点加筆=筆者)
JESUS MARIA
(Georges Duby and Andree Duby,Les Proces de Jeanne d'Arc,Gallimard,Julliard,1973 )
JESUS MARIA
(Georges Duby and Andree Duby,Les Proces de Jeanne d'Arc,Gallimard,Julliard,1973 )
神が
(ジョン・ベリマン『ブラッドストリート夫人賛歌』澤崎順之助訳)
ひかる姿をあらわす。
(ダンヌンツィオ『アルバの丘の夕ぐれ』岩崎純孝訳)
そして
(ハンス・カロッサ『水の中の空』片山敏彦訳)
神が話しかけてきた。
(フランク・ハーバート『ドサディ実験星』岡部宏之訳)
Jesus Christ
こんな森のなかでなにをしているんだ?
(モリエール『ドン・ジュアン』第三幕・第二景、鈴木力衛訳)
なぜ、
(ダンテ『神曲』地獄篇・第三十二歌、野上素一訳)
指環の印を
(レミ・ドゥ・グルモン『薔薇連祷』上田敏訳)
みつめてばかりいるのだ?
(ダンテ『神曲』浄罪篇・第十九歌、野上素一訳、疑問符加筆=筆者)
Jeanne d'Arc
主よ、あなたでしたか。
(マタイによる福音書一四・二八)
ああ、神様!
(ホセ・エチェガライ『拭われた汚辱』第四幕、篠沢真理訳)
イエス様、
(アロイジウス・ベルトラン『夜のガスパールの幻想曲』及川茂訳)
でも、
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第五幕・第三場、大山敏子訳)
もう誑かされぬ。
(ヴァンサン・ミュゼリ『白鳥』齋藤磯雄訳)
二度とふたたび。
(ジャン・デ・カール『狂王ルートヴィヒ』三保元訳)
わが神、わが神、
(マタイによる福音書二七・四六)
どうしてわたしをお見捨てになったのですか。
(マタイによる福音書二七・四六、句点加筆=筆者)
あなたは私を棄てました。
(キーツ『レイミア』第二部、大和資雄訳)
Jesus Christ
黙りなさい。
(士師記一八・一九)
あなたは神をののしってはならない。
(出エジプト記二二・二八)
Jeanne d'Arc
わたしは知らなかった前途に何がまっているか!
(ネクラーソフ『公爵夫人ヴォルコーンスカヤ』谷耕平訳)
火で焼かれ、
(エレミヤ書五一・三二)
火に包まれて燃えあがった
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
わたしの肉体。
(マヌエル・デル・カブラル『負担』田村さと子訳、句点加筆=筆者)
わたしは
(ネクラーソフ『公爵夫人ヴォルコーンスカヤ』谷耕平訳)
生きながら燒かれ、
(D・H・ロレンス『不死鳥』刈田元司訳)
生きたまま焼かれ、
(D・H・ロレンス『不死鳥』安藤一郎訳)
火に炙られながら
(ジョン・ベリマン『ブラッドストリート夫人賛歌』澤崎順之助訳)
死んでしまった。
(オーガスタ・ウェブスター『種子』古谷弘一訳)
Jesus Christ
知っている。
(シェイクスピア『リチャード三世』第一幕・第三場、福田恆存訳)
わかっている、
(シェイクスピア『ハムレット』第四幕・第四場、大山俊一訳)
わたしの白ゆりよ!
(イワノフ『白ゆり』草鹿外吉訳)
わたしの白ゆりよ!
(イワノフ『白ゆり』草鹿外吉訳)
あの日のことを思い出すか?
(ハンス・カロッサ『灰いろの時』片山敏彦訳)
あの日のことを。
(ハンス・カロッサ『灰いろの時』片山敏彦訳、句点加筆=筆者)
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Bois Chesnu
Jeanne d'Arc
あなたは近づいて、
(哀歌三・五七)
恐れることはない。
(マルコによる福音書五・三六)
と
(ナボコフ『ロリータ』第二部、大久保康雄訳)
仰せられました。
(哀歌三・五七)
そして、
(ポール・クローデル『ローヌ河の歌』中村真一郎訳)
また、
(イェイツ『黒豚の谷』尾島庄太郎訳)
私はお前のくるのを待っていた、
(ダンテ『神曲』天堂篇・第十五歌、野上素一訳)
わたしは
(ネクラーソフ『公爵夫人ヴォルコーンスカヤ』谷耕平訳)
キリストである。
(マタイによる福音書二三・一〇)
神である。
(ブルフィンチ『中世騎士物語』野上弥生子訳)
と
(ナボコフ『ロリータ』第二部、大久保康雄訳)
仰せられました。
(哀歌三・五七)
そこで
(ネクラーソフ『公爵夫人ヴォルコーンスカヤ』谷耕平訳)
わたしは
(ポー『盗まれた手紙』富士川義之訳)
どうしてわかるの?
(マヤ・ヴォイチェホフスカ『夜が明けるまで』清水真砂子訳)
と
(ナボコフ『ロリータ』第二部、大久保康雄訳)
言いました。
(ジャン・ジュネ『花のノートルダム』堀口大學訳)
Jesus Christ
わたしを見るのだ。
(パブロ・ネルーダ『マチュピチュの頂』野谷文昭訳、句点加筆=筆者)
ほんの一瞬のことであった。
(リスペクトール『家族の絆』貴重品、深沢暁訳)
目の前でイエスの姿が変り、
(マタイによる福音書一七・二)
ハンカチ
(シュトルム『みずうみ』高橋義孝訳)
となった。
(ポー『黒猫』富士川義之訳)
すると、
(サムイル・マルシャーク『森は生きている』第一幕・第一場、湯浅芳子訳)
まばたき一つ、
(キーツ『レイミア』第二部、大和資雄訳、読点加筆=筆者)
ほんの一瞬の間に、
(リスペクトール『家族の絆』貴重品、深沢暁訳)
キリスト自身、
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
また現われた!
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第一場、大山俊一訳)
Jesus Christ
あなたは備えをなせ。
(エゼキエル書三八・七)
馬に乗れ。
(エレミヤ書四六・四)
あなたとあなたの所に集まった軍隊は、みな備えをなせ。
(エゼキエル書三八・七)
かぶとをかぶって立て。
(エレミヤ書四六・四)
そしてあなたは彼らの保護者となれ。
(エゼキエル書三八・七)
ほこをみがき、よろいを着よ。
(エレミヤ書四六・四)
Jeanne d'Arc
その時、
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
答えて言いました、
(ジャン・ジュネ『花のノートルダム』堀口大學訳)
わたしはこれらのものを着けていくことはできません。
(サムエル記上一七・四〇)
慣れていないからです。
(サムエル記上一七・四〇)
と。
(リスペクトール『家族の絆』愛、高橋都彦訳)
すると、
(サムイル・マルシャーク『森は生きている』第一幕・第一場、湯浅芳子訳)
あなたは
(サムエル記上二一・一)
微笑みながら
(フェデリコ・フェリーニ『ジュリエッタ』柱本元彦訳、『ユリイカ』一九九四年九月号・八五ページ)
仰せられました。
(哀歌三・五七)
さあ、行きなさい。
(使徒行伝九・一五)
恐れることはない。
(マルコによる福音書五・三六)
わたしがあなたを助ける。
(イザヤ書四一・一三)
わたしの言うことを信じなさい。
(ヨハネによる福音書四・二一)
わたしはあなたとともにいる。
(イザヤ書四一・一〇)
と。
(リスペクトール『家族の絆』愛、高橋都彦訳)
Jesus Christ
それは偽りではない。
(ハバクク書二・三)
わたしはあなたといた。
(ハンス・カロッサ『Stella mystica(神秘の星)』片山敏彦訳)
Jeanne d'Arc
けれども
(エミリ・ディキンスン『大聲でたたかうのは』刈田元司訳)
神は戦争の中には存在しないのですね。
(ビョルンソン『人の力を超えるもの』第二部・第一幕・第四場、毛利三彌訳)
世界は絶えまなく戦争に見まわれ、戦争の恐怖におびえているというのに、
(エリオット『寺院の殺人』幕間劇、福田恆存訳)
Jesus Christ
神はいつもいた!
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
Jeanne d'Arc
そう、
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
そしてわたしは
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
私の体は焼かれた、
(ベルナール・B・ダディエ『神よ、ありがとうございます』登坂雅志訳)
Jesus Christ
私はあなたを殺さなければならなかった。
(シルヴィア・プラス『お父さん』徳永暢三訳)
あなたを焼き、
(エゼキエル書二八・一八)
焼き浄めて新しくする
(ミルトン『失楽園』第十一巻、平井正穂訳)
ために。
(フランツ・ヴェルフェル『酒席の歌』淺井眞男訳)
火のあとに残るもの、
(アンドレ・デュ・ブーシェ『白いモーター』小島俊明訳)
それは
(アンドレ・デュ・ブーシェ『白いモーター』小島俊明訳)
私の心臓!
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第三幕・第二場、大山敏子訳)
さあ、
(シェイクスピア『マクベス』第一幕・第五場、福田恆存訳)
神に返すのだ。
(カルロス・ドルモン・ジ・アンドラージ『食卓』ナヲエ・タケイ・ダ・シルバ訳、句点加筆=筆者)
その心臓を、
(ジュール・シュペルヴィエール『壁のない世界』嶋岡晨訳、読点加筆=筆者)
私の熱した心臓を。
(ヘッセ『十月』尾崎喜八訳、句点加筆=筆者)
キリストは
(ジョン・ベリマン『ブラッドストリート夫人賛歌』澤崎順之助訳)
娘の
(シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第二場、大山俊一訳)
胸の中に
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第五場、大山俊一訳)
手をそっとさし入れ、
(パブロ・ネルーダ『マチュピチュの頂』野谷文昭訳、読点加筆=筆者)
心臓を
(トラークル『デプロフンディス』瀧田夏樹訳)
引き抜いた。
(セーサル・バジェッホ『九匹の怪物』飯吉光夫訳、句点加筆=筆者)
キリストの
(エドウィン・ミュア『時間の主題による變奏』第九曲、大澤實訳)
手のなかには、
(アルフレト・モムベルト『夜更にわたしは山の背を越えた』淺井眞男訳)
燃えなかった
(アンドレ・デュ・ブーシェ『はためく』小島俊明訳)
心臓がある。
(サンドバーグ『シカゴ』福田陸太郎訳、句点加筆=筆者)
キリストの
(エドウィン・ミュア『時間の主題による變奏』第九曲、大澤實訳)
燃えなかった
(アンドレ・デュ・ブーシェ『はためく』小島俊明訳)
心臓がある。
(サンドバーグ『シカゴ』福田陸太郎訳、句点加筆=筆者)
Jeanne d'Arc
──どこに置き忘れたのかしら、
(ラディゲ『福引』川村克己訳)
みせしめの
(アポリネール『花のはだか』堀口大學訳)
私の心臓。
(エリオット『聖灰水曜日』大澤實訳、句点加筆=筆者)
Jesus Christ
あなたは
(サムエル記上一七・四〇)
死ぬことはない。
(レオポルド・セダール・サンゴール『火の歌(バントゥー人の歌)』登坂雅志訳)
母なるおんみ
(ハンス・カロッサ『不安な夜の後に』片山敏彦訳)
母なるおんみ
(ハンス・カロッサ『不安な夜の後に』片山敏彦訳)
わたしの白ゆりよ!
(イワノフ『白ゆり』草鹿外吉訳)
Jeanne d'Arc
私のこと?
(ホセ・エチェガライ『拭われた汚辱(四幕の悲劇)』第三幕、篠沢真理訳)
Jesus Christ
我が身は/御身の息子にして、
(ポール・クローデル『眞晝の聖女』佐藤正彰訳)
御身はマリヤに在せば、
(ポール・クローデル『眞晝の聖女』佐藤正彰訳)
私の母。
(カヌク『イスタンブールのうた』峯俊夫訳、句点加筆=筆者)
キリストを
(ヴェルレーヌ『夜の鳥』堀口大學訳)
産む
(ルカによる福音書一・三一)
母マリヤであった。
(ルカによる福音書二四・一〇)
神である
(ヨハネによる福音書八・四一)
わたしは、
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
すでにいくたびとなく
(プラトン『メノン』藤沢令夫訳)
生まれかわってきたものである。
(プラトン『メノン』藤沢令夫訳、句点加筆=筆者)
いっさいのありとあらゆるものを見てきている。
(プラトン『メノン』藤沢令夫訳、句点加筆=筆者)
あなたは美しい。
(雅歌四・一)
そのからだに触れ、くちづけをし、ともに寝ようという欲望を感じる。
(プラトン『パイドロス』藤沢令夫訳)
わたしの白ゆりよ!
(イワノフ『白ゆり』草鹿外吉訳)
わたしの白ゆりよ!
(イワノフ『白ゆり』草鹿外吉訳)
わたしを
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
みごもって
(ルカによる福音書一・三一)
わたしを
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
産むがよい、
(ゴットフリート・ベン『コカイン』生野幸吉訳)
Jeanne d'Arc
今、この瞬間、
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
お言葉どおりの身に成りますように。
(ルカによる福音書一・三八)
二人は森の奥深く分け入った。
(シュトルム『みずうみ』高橋義孝訳)
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Nageki no Mori
Pier Paolo Pasolini
フィナーレだ!
(ゴットフリート・ベン『舞踏会』生野幸吉訳)
なげきの森
(『古今和歌集』巻第十九・安倍清行朝臣女さぬきの「題しらず」の歌)
の
(シェイクスピア『リア王』第一幕・第一場、大山俊一訳)
梟が
(アポリネール『エレジイ』窪田般彌訳)
塒(ねぐら)
(張均『岳陽晩景』阿部正次郎訳)
で
(シェイクスピア『ヴェニスの商人』第二幕・第二場、大山敏子訳)
雛を
(ミストラル『プロヴァンスの少女』杉富士雄訳)
間引く
(フランク・ハーバート『ドサディ実験星』岡部宏之訳)
たび
(ハンス・カロッサ『老いたる魔術師』片山敏彦訳)
森は
(シュトルム『森のなか』吉村博次訳)
だんだん
(シェイクスピア『マクベス』第一幕・第三場、福田恆存訳)
暗くなる。
(ロビンスン・ジェファーズ『海豚』外山定男訳)
暗くなる。
(ロビンスン・ジェファーズ『海豚』外山定男訳)
森から森へ
(キーツ『レイミア』第一部、大和資雄訳)
暗い森の奥深く
(キーツ『ロビン・フッド』出口泰生訳)
森の中を歩いていると、
(キーツ『サイキに寄せるうた』出口泰生訳)
閉じている門の前に着いた。
(ハンス・カロッサ『聖者の手の上の小さな都』片山敏彦訳)
すぐそばに/赤い木苺や野薔薇の花が咲いてゐた。
(フランシス・ジャム『お前の貧しさは知つてゐる・・・・・・』室井庸一訳)
背後にある
(ジョアオン・カブラル・ジ・メロ・ネト『アスピリンに捧げる碑文』ナヲエ・タケイ・ダ・シルバ訳)
教会が
(ヨルゲンセン『ラジオ』山室静訳)
芝生の
(エミリ・ディキンスン『豫感』刈田元司訳)
真ん中にある
(ヘッセ『車輪の下に』秋山六郎兵衛訳)
an instrument screen 百葉箱
(小学館『英語図詳大辞典』)
のように
(ポール・クローデル『ローヌ河の歌』中村真一郎訳)
建っていた。
(ハンス・カロッサ『聖者の手の上の小さな都』片山敏彦訳)
barbed wire 有刺鉄線
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)
barbed words とげのある言葉
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)
はり巡らされた二重の鉄条網、
(宮田光雄『アウシュヴィッツで考えたこと』読点加筆=筆者)
有刺鉄線の囲いに
(ロバート・ロウエル『北軍戦死者のために』金関寿夫訳)
二二〇ボルトの三相電流。
(早乙女勝元編『母と子でみる2アウシュビッツ』句点加筆=筆者)
これは触れるものことごとくを真黒にする。
(シェイクスピア『ヘンリー四世』第一部・第二幕・第四場、中野好夫訳)
門
(エドウィン・ミュア『城』大澤實訳)
の上に
(マタイによる福音書二・九)
鋼の
(ズビグニェフ・ヘルベルト『戦争』工藤幸雄訳)
文字が
(フライリヒラート『自由新聞』井上正蔵訳)
あらわれる。
(ロルカ『月がのぞく』野々山ミチコ訳)
Jeanne d'Arc
LASCIATE OGNI SPERANZA,VOI CH,ENTRATE
(Dante Alighieri,"La Divina Commedia"Inferno III 9,La Nuova Italia,Firenze,1973,p.30.)
汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ。
(ダンテ『神曲』地獄篇・第三歌、山川丙三郎訳、句点加筆=筆者)
まばたき一つ、
(キーツ『レイミア』第二部、大和資雄訳、読点加筆=筆者)
鋼の
(キーツ『レイミア』第二部、大和資雄訳)
文字が
(フライリヒラート『自由新聞』井上正蔵訳)
消えうせる。
(バイロン『マンフレッド』第一幕・第一場、小川和夫訳)
現われる。
(ウォレ・ショインカ『私はわが身を清める(断食の十日目)』登坂雅志訳、句点加筆=筆者)
Jeanne d'Arc
ARBEIT MACHT FREI
(早乙女勝元編『母と子でみる2アウシュビッツ』)
労働は自由への道。
(早乙女勝元編『母と子でみる2アウシュビッツ』句点加筆=筆者)
まばたき一つ、
(キーツ『レイミア』第二部、大和資雄訳、読点加筆=筆者)
鋼の
(ズビグニェフ・ヘルベルト『戦争』工藤幸雄訳)
文字が
(フライリヒラート『自由新聞』井上正蔵訳)
また消える、
(ロバート・フロスト『林檎もぎのあと』安藤一郎訳)
また現われる。
(オクタビオ・パス『白』鼓直訳、句点加筆=筆者)
Jeanne d'Arc
This is none other than the house of God
(GENESIS 28.17)
これは神の家である。
(創世記二八・一七)
ああなんという静けさ!
(シェリー『ジェーンに−思い出』上田和夫訳)
今こそ、汝の新しき主を迎えよ!
(ミルトン『失楽園』第一巻、平井正穂訳)
音もなく
(ハンス・カロッサ『猫に贈る詩』片山敏彦訳)
戸は内側へ開かれた──
(ハンス・カロッサ『聖者の手の上の小さな都』片山敏彦訳)
Jeanne d'Arc
祈りのことばを口ずさみながら
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
わたしは十字をきった・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人ヴォルコーンスカヤ』谷耕平訳)
中へ入って見ると、
(ブルフィンチ『中世騎士物語』野上弥生子訳)
一人の司祭がいた。
(フィッツジェラルド『罪の赦し』飯島淳秀訳)
彼はいま祈っている。
(使徒行伝九・一一)
司祭は身を起こした。
(カミュ『異邦人』第一部、窪田啓作訳)
Maximilian Kolbe
あなたはどこから来たか。
(ヨブ記二・二)
Jeanne d'Arc
わたしは戦場からきたものです。
(サムエル記上四・一六)
きょう戦場からのがれたのです。
(サムエル記上四・一六)
Maximilian Kolbe
この神聖な場所に、なんの用があるんでしょう?
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
穏やかな事のためにこられたのですか。
(サムエル記上一五・四)
Jeanne d'Arc
穏やかな事のためです。
(サムエル記上一五・五)
Maximilian Kolbe
神を探しているのですか?
(J・G・バラード『太陽の帝国』第二部、高橋和久訳)
Jeanne d'Arc
イエス。
(ポール・クローデル『眞晝の聖女』佐藤正彰訳、句点加筆=筆者)
それで神は?
(D・H・ロレンス『肉体のない神』安藤一郎訳)
神様はどこ?
(ブライス=エチェニケ『幾たびもペドロ』野谷文昭訳)
Maximilian Kolbe
おられます。ごらんなさい、この先です。
(サムエル記上九・一二)
それ、そこに、
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第三幕・第三場、大山敏子訳)
すぐそばに。
(シェイクスピア『オセロウ』第五幕・第一場、菅泰男訳)
見ると、
(ヨハネの黙示録一六・一三)
鳥籠の
(シェイクスピア『ハムレット』第三幕・第四場、大山俊一訳)
前に
(ゲーテ『歌びと』高橋健二訳)
神がいた。
(フェデリコ・フェリーニ『ジュリエッタ』柱本元彦訳、『ユリイカ』一九九四年九月号・八六ページ)
Maximilian Kolbe
祈るがよい。
(ヤコブの手紙五・一三)
神が
(アポリネール『地帯』堀口大學訳)
新雛(にいびな)を
(エミリー・ブロンテ『わが思うひとの墓』斎藤正二訳)
おしつぶすために
(パスカル『パンセ』第六章、前田陽一・由木康訳)
土くれのように
(アンドレ・デュ・ブーシェ『白いモーター』小島俊明訳)
踏みつけておられる。
(ジョン・ダン『冠』湯浅信之訳)
Jeanne d'Arc
いいえ、
(トルストイ『ドン・ジュアン』第一部、柴田治三郎訳)
神父さま、
(フィッツジェラルド『罪の赦し』飯島淳秀訳)
それは
(ホーフマンスタール『体験』富士川英郎訳)
あなたの神、
(出エジプト記二〇・一二)
あなたのもの。
(詩篇七四・一六)
私の
(トルストイ『ドン・ジュアン』第二部、柴田治三郎訳)
神ではありません。
(エレミヤ書一六・二〇)
わたしはこれを受けいれない。
(アモス書五・二二)
Maximilian Kolbe
子よ、
(創世記一七・八)
なげき悲しむがいい!
(シェリー『哀歌』上田和夫訳)
その心臓の奥の奥まで
(ニーチェ『ツァラトゥストラ』手塚富雄訳)
嘆きの声で
(ジャン・ジュネ『花のノートルダム』堀口大學訳)
すっかり満たされるのだ、
(ゲーテ『若きウェルテルの悩み』井上正蔵訳)
血を流すことなしには、罪のゆるしはあり得ない。
(ヘブル人への手紙九・二二)
神は苦しむ者をその苦しみによって救い、
(ヨブ記三六・一五)
これをみ心にとめられる。
(詩篇八・四、句点加筆=筆者)
苦痛こそなくてはならないものだ。
(エバハート『人間はさびしい生きもの』田村隆一訳、句点加筆=筆者)
わたしたちは
(ホーフマンスタール『無常の歌』富士川英郎訳)
その苦しみをよろこんでわが身にひきうけなければならないのだ。
(エリオット『寺院の殺人』第一部、福田恆存訳)
Accipe hoc.
(岩波書店『ギリシア・ラテン引用語辭典』)
これを受けよ。
(岩波書店『ギリシア・ラテン引用語辭典』)
この苦痛という
(ジェフリー・ヒル『葬送曲』富士川義之訳)
神の
(伝道の書七・一三)
賜物
(詩篇一二七・三)
を。
(リルケ『読書する人』富士川英郎訳、句点加筆=筆者)
いやいや、
(ホセ・エチェガライ『拭われた汚辱(四幕の悲劇)』第一幕、篠沢真理訳)
何事も神から出たこと。
(ビョルンソン『人の力を超えるもの』第二部・第二幕・第三場、毛利三彌訳)
苦痛こそ
(エバハート『人間はさびしい生きもの』田村隆一訳)
神である。
(ブルフィンチ『中世騎士物語』野上弥生子訳)
苦痛こそ
(エバハート『人間はさびしい生きもの』田村隆一訳)
キリスト自身、
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
神である。
(ブルフィンチ『中世騎士物語』野上弥生子訳)
cricket
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
cri-cri
(三省堂『クラウン仏和辞典』)
Jeanne d'Arc
ほら!
(D・H・ロレンス『神の肉体』安藤一郎訳)
茂った森から
(キーツ『レイミア』第一部、大和資雄訳)
コオロギのすだくのが聞こえるでしょう。
(ゲルハルト・ハウプトマン『ソアーナの異端者』秋山英夫訳)
こおろぎが
(エミリ・ディキンスン『こおろぎが歌い』刈田元司訳)
鳴いている。
(イェイツ『道化帽子』尾島庄太郎訳)
こおろぎが
(エミリ・ディキンスン『こおろぎが歌い』刈田元司訳)
鳴いているわ。
(ロベール・メルル『イルカの日』三輪秀彦訳)
きっと恐ろしいことが起る。
(ワイルド『サロメ』西村孝次訳)
Maximilian Kolbe
空つぽの巣で
(イェイツ『塔』大澤實訳)
雛は生まれる。
(チャールズ・オルソン『かわせみ』出淵博訳、句点加筆=筆者)
私は
(ブルフィンチ『中世騎士物語』野上弥生子訳)
それを取って
(ハンス・カロッサ『聖者の手の上の小さな都』片山敏彦訳)
ひなを集める。
(マタイによる福音書二三・三七、句点加筆=筆者)
押しつぶされ
(トム・ガン『へだたり』中川敏訳)
砕かれた骨、
(パブロ・ネルーダ『独裁者』桑名一博訳、読点加筆=筆者)
骨と骨、
(オクタビオ・パス『砕けた壺』桑名一博訳、読点加筆=筆者)
この森いちめんに
(エズラ・パウンド『春』新倉俊一訳)
骨の山
(ジョアオン・カブラル・ジ・メロ・ネト『ペルナンブコの墓地(「トリタマ」)』ナヲエ・タケイ・ダ・シルバ訳)
どうしてこんなに夥しいのか?
(ホーフマンスタール『人生のバラード』川村二郎訳)
あれは兵隊だ。
(レイモン・クノー『不幸な人たち』三輪秀彦訳、句点加筆=筆者)
この森は
(シェイクスピア『マクベス』第五幕・第四場、福田恆存訳)
戦争をひたすら求める。
(サンドバーグ『闘争』安藤一郎訳)
ここは神がわれわれに与え給うた世界だ。
(フランク・ハーバート『ドサディ実験星』岡部宏之訳、句点加筆=筆者)
拷問にかけられ、
(ジェフリー・ヒル『葬送曲』富士川義之訳、読点加筆=筆者)
虐殺された
(ヴェルレーヌ『パリの夜』堀口大學訳)
おびただしい
(ロバート・フロスト『林檎もぎのあと』安藤一郎訳)
戰士たちの古い骨、
(エドウィン・アーリントン・ロビンスン『暗い丘』福田陸太郎訳、読点加筆=筆者)
ひと足ごとに
(クワジーモド『帰郷』河島英昭訳)
ばらばらに
(ゴットフリート・ベン『墓場を越えて』生野幸吉訳)
砕かれた
(パブロ・ネルーダ『独裁者』桑名一博訳)
こおろぎの
(エリオット『荒地』大澤實訳)
骨、
(エリナー・ウァイリー『鷲と土龍』辻以知郎訳、読点加筆=筆者)
骨、
(エリナー・ウァイリー『鷲と土龍』辻以知郎訳、読点加筆=筆者)
骨。
(エリナー・ウァイリー『鷲と土龍』辻以知郎訳、句点加筆=筆者)
神は苦しむ者をその苦しみによって救い、
(ヨブ記三六・一五)
これをみ心にとめられる。
(詩篇八・四、句点加筆=筆者)
苦痛こそなくてはならないものだ。
(エバハート『人間はさびしい生きもの』田村隆一訳、句点加筆=筆者)
わたしたちは
(ホーフマンスタール『無常の歌』富士川英郎訳)
その苦しみをよろこんでわが身にひきうけなければならないのだ。
(エリオット『寺院の殺人』第一部、福田恆存訳)
この苦痛という
(ジェフリー・ヒル『葬送曲』富士川義之訳)
神の
(伝道の書七・一三)
賜物。
(詩篇一二七・三、句点加筆=筆者)
いやいや、
(ホセ・エチェガライ『拭われた汚辱(四幕の悲劇)』第一幕、篠沢真理訳)
何事も神から出たこと。
(ビョルンソン『人の力を超えるもの』第二部・第二幕・第三場、毛利三彌訳)
苦痛こそ
(エバハート『人間はさびしい生きもの』田村隆一訳)
神である。
(ブルフィンチ『中世騎士物語』野上弥生子訳)
苦痛こそ
(エバハート『人間はさびしい生きもの』田村隆一訳)
キリスト自身、
(リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳)
神である。
(D・H・ロレンス『神の肉体』安藤一郎訳)
Jeanne d'Arc
そんなものは、瞬き一つで消すことができる。
(ジョン・ダン『日の出』湯浅信之訳)
Maximilian Kolbe
神を試みるのか。
(使徒行伝一五・一〇)
Jeanne d'Arc
神様を試すことにはならないわ。
(ビョルンソン『人の力を超えるもの』第一部・第一幕・第一場、毛利三彌訳)
Maximilian Kolbe
神を試みてはならない。
(マタイによる福音書四・七、句点加筆=筆者)
Jeanne d'Arc
ほら!
(D・H・ロレンス『神の肉体』安藤一郎訳)
消えてしまった。
(アイヒ『罌粟』坂上泰助訳)
神の
(ゲゼレ『ヘリオトロープ(向日性の花)』朝倉純孝訳)
姿はなかった。
(ポー『ウィリアム・ウィルソン』富士川義之訳)
Maximilian Kolbe
何?
(トルストイ『ドン・ジュアン』第一部、柴田治三郎訳)
何を?
(コクトー『ピカソに捧げるオード』堀口大學訳)
何をしたって?
(コクトー『ピカソに捧げるオード』堀口大學訳)
あなたがしたことを、わたしに言いなさい。
(サムエル記上一四・四三)
Jeanne d'Arc
わたしは神の御声に従うのです。
(モリエール『ドン・ジュアン』第五幕・第三景、鈴木力衛訳)
Maximilian Kolbe
あなたの手にあるそれは何か。
(出エジプト記四・二)
それをここに持ってきなさい。
(マタイによる福音書一四・一八)
Jeanne d'Arc
This is mine.
(Tony Randel 監督の "HELLBOUND HELLRAISER II"に出てくる Juria役の Clare Higginsのセリフ)
Maximilian Kolbe
Is it yours?
(三省堂『新クラウン英和辞典』)
Jeanne d'Arc
Yes,certainly.
(三省堂『新クラウン英和辞典』)
a mine
(研究社『新英和大辞典』)
地雷。
(ダイヤグラム・グループ『武器』田島優・北村孝一訳)
これこそ神であり、
(詩篇四八・一四)
わたしを踏みつける者を
(詩篇五七・三)
ことごとく滅ぼし、
(詩篇一〇一・八)
またたくまに滅ぼされたのだ。
(哀歌四・六)
そして
(リルケ『ドゥイーノ悲歌』第八悲歌、浅井真男訳)
すべてのものを
(ヨハネの黙示録二一・五)
新たにされる。
(詩篇一〇四・三〇)
あらゆるものは再び作られる、
(ポール・クローデル『金の歌』中村真一郎訳)
Maximilian Kolbe
それをさして誓ってはならない。
(ヨシュア記二三・七)
またそれに仕え、それを拝んではならない。
(ヨシュア記二三・七)
Jeanne d'Arc
わたしはこれが全身と、その著しい力と、/その美しい構造について/黙っていることはできない。
(ヨブ記四一・一二)
鉄
(テッド・ヒューズ『カマス』田村英之助訳)
でできた
(ゲオルク・ブリッティング『追剥騎士』淺井眞男訳)
わたしの心臓、
(エレミヤ書四・一九、読点加筆=筆者)
わたしの
(エレミヤ書四・一九)
地雷、
(チャールズ・オルソン『ヨーロッパの死』出淵博訳、読点加筆=筆者)
炎のなかで鋳られ、完成された神。
(ジェフリー・ヒル『小黙示録』富士川義之訳、句点加筆=筆者)
外側は美しく
(マタイによる福音書二三・二七)
内側は
(マタイによる福音書二三・二七)
きらきら光る精密な仕掛け、
(カミュ『異邦人』第二部、窪田啓作訳、読点加筆=筆者)
いろいろの器械が
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
そつくりはいつている。
(アルフレト・モムベルト『夜更にわたしは山の背を越えた』淺井眞男訳)
抱え
(レオポルド・セダール・サンゴール『シニャールに捧げる歌(カーラムのために)』登坂雅志訳)
持っている
(ヴェルレーヌ『汽車の窓から』堀口大學訳)
わたしにとって、
(サムエル記下一・二六)
これはおそろしく重いわ。
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
それには、
(シェイクスピア『マクベス』第五幕・第四場、福田恆存訳)
イエス・キリストの
(ポール・クローデル『眞晝の聖女』佐藤正彰訳)
I.N.R.I.
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)
(Iesus Nazarenus,Rex Indaeorum ユダヤ人の王、ナザレのイエス)
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』丸括弧加筆=筆者)
という名が
(ヨハネの黙示録一九・一六)
しるされていた。
(ヨハネの黙示録一九・一六)
Maximilian Kolbe
キリストは、いくつにも分けられたのか。
(コリント人への第一の手紙一・一三)
Jeanne d'Arc
御覧なさい、わたくしを。
(バイロン『マンフレッド』第三幕・第一場、小川和夫訳)
そこで、
(テモテへの第二の手紙二・一)
彼女は
(ヨハネの黙示録一八・八)
ハンカチの端をつまんでひっぱりだし、ひろげて見せた。
(ジョイス『ユリシーズ』1・テーレマコス、高松雄一訳)
ありありと
(ランボー『音楽につれて』堀口大學訳)
浮かびあがる
(ダンヌンツィオ『アルバの丘の夕ぐれ』岩崎純孝訳)
白百合、
(レミ・ドゥ・グルモン『むかしの花』上田敏訳)
乙女の騎士、
(ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク『トリスタンとイゾルデ』第十三章、石川敬三訳)
Maximilian Kolbe
とてもはっきり見える。
(ラールス・グスタフソン『哲学者たちの対話』飯吉光夫訳、句点加筆=筆者)
燃えている!
(ハンス・カロッサ『蝶に』片山敏彦訳)
火の刑罰を受け、人々の見せしめにされている。
(ユダの手紙七)
とてもはっきり見える。
(ラールス・グスタフソン『哲学者たちの対話』飯吉光夫訳、句点加筆=筆者)
Jeanne d'Arc
あれはわたしなのよ──
(アンナ・アンドレーヴナ・アフマートワ『ヒーローのいない叙事詩』江川卓訳)
people
殺せ!
(ヴェルレーヌ『詩法』堀口大學訳)
殺せ、殺せ、
(ヨハネによる福音書一九・一五)
早く殺せ。
(ブルフィンチ『中世騎士物語』野上弥生子訳)
殺してしまえ!
(ブルフィンチ『中世騎士物語』野上弥生子訳)
Pierre Cauchon
異教徒よ!
(エリオット『荒地』大澤實訳、感嘆符加筆=筆者)
異端のものよ!
(ゲオルク・トラークル『眠り』高本研一訳)
女は男の着物を着てはいけない。
(申命記二二・五)
Jeanne d'Arc
なぜそんなことをおっしゃいますの?
(シェイクスピア『オセロウ』第五幕・第二場、菅泰男訳)
Pierre Cauchon
主はそのような事をする者を忌みきらわれるからである。
(申命記二二・五)
Jeanne d'Arc
神さま、
(シェイクスピア『オセロウ』第五幕・第二場、菅泰男訳)
Pierre Cauchon
罪を白状しろ。
(シェイクスピア『オセロウ』第五幕・第二場、菅泰男訳)
Jeanne d'Arc
神さま、
(シェイクスピア『オセロウ』第五幕・第二場、菅泰男訳)
神さま、
(シェイクスピア『オセロウ』第五幕・第二場、菅泰男訳)
異端糺問官は
(ズビグニェフ・ヘルベルト『マーギェル』工藤幸雄訳)
わたしの知らない事をわたしに尋ねる。
(詩篇三五・一一)
Pierre Cauchon
黙れ、静かにするんだ。
(シェイクスピア『オセロウ』第五幕・第二場、菅泰男訳)
焼き場はすでに設けられた。
(イザヤ書三〇・三三)
多くのたきぎが積まれてある。
(イザヤ書三〇・三三)
haeretico comburendo.
(岩波書店『ギリシア・ラテン引用語辭典』)
異端者は燒かれるべき。
(岩波書店『ギリシア・ラテン引用語辭典』)
火炙りの刑に値する。
(トルストイ『ドン・ジュアン』第一部、柴田治三郎訳)
Judges
異議なし、異議なし、
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
Pierre Cauchon
さあ、これを殺してしまおう。
(マルコによる福音書一二・七)
宣告はくだされたのだ。
(バイロン『マンフレッド』第一幕・第一場、小川和夫訳、句点加筆=筆者)
神聖な焔で貴様を焼いてやろう。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
死ぬがよい!
(ゴットフリート・ベン『急行列車』生野幸吉訳)
火を持ってこい。
(シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』第三幕・第三場、中野好夫訳)
火を放て。
(パブロ・ネルーダ『マチュピチュの頂』野谷文昭訳、句点加筆=筆者)
Jeanne d'Arc
神さま、
(シェイクスピア『オセロウ』第五幕・第二場、菅泰男訳)
Pierre Cauchon
火を放て、
(パブロ・ネルーダ『マチュピチュの頂』野谷文昭訳、読点加筆=筆者)
小鳥を飛ばせてやれ、
(シェイクスピア『ハムレット』第三幕・第四場、大山俊一訳)
その汗布がしめされているあいだじゅう、
(ダンテ『神曲』天堂篇・第三十一歌、野上素一訳)
燃えていく火の
(ジョン・ベリマン『ブラッドストリート夫人賛歌』澤崎順之助訳)
匂いがした。
(アレン・テイト『魂の四季』成田成壽訳、句点加筆=筆者)
Jeanne d'Arc
わたしの皮膚は黒くなって、はげ落ち、
(ヨブ記三〇・三〇)
わたしの骨は熱さによって燃え、
(ヨブ記三〇・三〇)
火の燃えくさとなって焼かれる。
(イザヤ書九・五)
私はいま燃えているのだ。
(リルケ『来るがいい最後の苦痛よ』富士川英郎訳、句点加筆=筆者)
Maximilian Kolbe
あなたが見える。
(ヴェルレーヌ『夜の鳥』堀口大學訳、句点加筆=筆者)
あの日のあなたが見える。
(ヴェルレーヌ『夜の鳥』堀口大學訳、句点加筆=筆者)
教会の外、
(リスペクトール『家族の絆』水牛、林田雅至訳、読点加筆=筆者)
森では
(エリオット『寺院の殺人』第二部、福田恆存訳)
梟
(シェイクスピア『マクベス』第二幕・第二場、福田恆存訳)
が、
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第一場、大山俊一訳)
生まれる
(パブロ・ネルーダ『呪い』田村さと子訳)
雛を
(ミストラル『プロヴァンスの少女』杉富士雄訳)
間引きする。
(ロバート・ロウエル『日曜の朝はやく目がさめて』金関寿夫訳、句点加筆=筆者)
神の姿が
(ビョルンソン『人の力を超えるもの』第二部・第二幕・第三場、毛利三彌訳)
現われた。
(イェイツ『クフーリンの死』尾島庄太郎訳)
神の
(レオポルド・セダール・サンゴール『春の歌』登坂雅志訳)
足が
(エウジェーニオ・モンターレ『ヒットラーの春』河島英昭訳)
土くれのように
(アンドレ・デュ・ブーシェ『白いモーター』湯浅信之訳)
ひな鳥を
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳)
踏みつぶす。
(ゴットフリート・ベン『われらは芥子の野に・・・・・・』生野幸吉訳、句点加筆=筆者)
Maximilian Kolbe
見よ、ここにキリストがいる。
(マタイによる福音書二四・二三)
わたしたちの主イエス・キリストである。
(ローマ人への手紙一・四)
そしてまた
(シェイクスピア『マクベス』第一幕・第五場、福田恆存訳)
あなたの神
(ルツ記一・一六)
も
(コリント人への第一の手紙一〇・一七)
わたしの神、
(ルツ記一・一六、読点加筆=筆者)
イエス・キリストである。
(ローマ人への手紙一・四)
Jeanne d'Arc
さあ、その雛をちょうだい。
(ミストラル『プロヴァンスの少女』杉富士雄訳、句点加筆=筆者)
Maximilian Kolbe
お前は何を呉れる?
(ハンス・カロッサ『聖者の手の上の小さな都』片山敏彦訳)
Jeanne d'Arc
神の御足の下で
(レオポルド・セダール・サンゴール『春の歌』登坂雅志訳)
苦しみを。
(マックス・ジャコブ『瞑想』齋藤磯雄訳)
Maximilian Kolbe
そなたの両手は祝福されている。
(リルケ『告知』石丸静雄訳、句点加筆=筆者)
わたしはそれをあなたの手にわたす。
(士師記七・九)
受取るがいい、
(リルケ『オルフォイスのソネット』高安國世訳)
Est tuum.
(岩波書店『ギリシア・ラテン引用語辭典』)
それは汝のものなり。
(岩波書店『ギリシア・ラテン引用語辭典』)
われわれを造った神は一つ。
(マラキ書二・一〇)
わたしの神
(ルツ記一・一六)
と
(シェイクスピア『マクベス』第三幕・第一場、福田恆存訳)
あなたの神は
(ルツ記一・一六)
一体である。
(マタイによる福音書一九・六)
これらはわたしの手で一つとなる。
(エゼキエル書三七・一九)
owl
ほう!
(シェイクスピア『空騒ぎ』第三幕・第二場、福田恆存訳)
ほ、ほう!
(シェイクスピア『空騒ぎ』第三幕・第三場、福田恆存訳)
阿呆がきたよ、ほう。
(シェイクスピア『十二夜』第二幕・第三場、小津次郎訳)
死んだ
(エドウィン・ミュア『時間の主題による變奏』第九曲、大澤實訳)
ひな鳥を
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳)
ひとまたぎ、
(ヴェルレーヌ『コロンビーヌ』堀口大學訳)
ひとりの男、登場する。
(ゴットフリート・ベン『肉』生野幸吉訳)
King Lear
みんな死ぬのじゃ。
(シェイクスピア『ヘンリー四世』第二部・第三幕・第二場、中野好夫訳)
Pier Paolo Pasolini
触るな、阿呆!
(シェイクスピア『空騒ぎ』第四幕・第二場、福田恆存訳)
それに触わるな!
(J・G・バラード『太陽の帝国』第一部、高橋和久訳)
ピカッ
(辻真先・原作/石川賢・作画『聖魔伝』第二十九章)
ズズーン
(辻真先・原作/石川賢・作画『聖魔伝』第十四章)
________________________________________
Ararat
Hans Giebenrath
踏む者もなくなった
(エレミヤ書四八・三三)
僕の踏みつけられた靴、
(ジョン・ダン『香水』湯浅信之訳、読点加筆=筆者)
森のなかに、
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
あの靴が
(シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第二場、大山俊一訳)
いつまでも残っているにちがいない。
(ボルヘス『一九八三年三月二十五日』鼓直訳)
Dolores Haze
その靴をはかせてやるといいわ。
(ガルシア=マルケス『百年の孤独』鼓直訳、句点加筆=筆者)
あの森の中で
(ジャン・ジュネ『花のノートルダム』堀口大學訳)
虐殺された
(ジャン・ジュネ『花のノートルダム』堀口大學訳)
歩兵の
(イザヤ書九・五)
足が
(エレミヤ書二・二五)
はだしにならないように。
(エレミヤ書二・二五、句点加筆=筆者)
Maximilian Kolbe
聖なるこの静けさ!
(ネクラーソフ『公爵夫人ヴォルコーンスカヤ』谷耕平訳)
toad
ゲゲ
(草野心平『月夜』)
ゲゲ
(草野心平『月夜』)
蛙が鳴きだす。
(エズラ・パウンド『詩篇』第二篇、新倉俊一訳)
Hans Giebenrath
なんだこいつ跛じゃないか。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
Jeanne d'Arc
雨かしら。
(レオン・ポール・ファルグ『かはたれ』山内義雄訳)
Dolores Haze
雨がふるのかしら?
(ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』高杉一郎訳)
Pier Paolo Pasolini
いづれは雨だ。
(フランシス・ジャム『お前も退屈してゐやう』室井庸一訳)
toad
ゲゲ
(草野心平『月夜』)
ゲゲ
(草野心平『月夜』)
King Lear
生きているのは蛙だけか?
(オクタビオ・パス『砕けた壺』桑名一博訳、疑問符加筆=筆者)
死なないのは蛙だけなのか?
(オクタビオ・パス『砕けた壺』桑名一博訳)
Hans Giebenrath
びっこひきひき、雨の中か!
(シェイクスピア『ヘンリー四世』第一部・第三幕・第一場、中野好夫訳)
Pier Paolo Pasolini
それ、ひき蛙、
(シェイクスピア『マクベス』第四幕・第一場、福田恆存訳)
雨を降らせよ。
(『ブッダのことば−スッタニパータ−』第一蛇の章二ダニヤ、中村元訳)
King Lear
さあ、そろそろ森から離れるときがきた、
(ダンテ『神曲』地獄篇・第十四歌、野上素一訳)
Pierre Cauchon
ここから出て行けば、この世で再び一同が逢うことは決してないだろう。
(ブルフィンチ『中世騎士物語』野上弥生子訳)
Jesus Christ
それもよい。
(エミリー・ブロンテ『わが思うひとの墓』斎藤正二訳)
Dolores Haze
あたしたちのあとにくるのは大洪水よ、あとはどうともなれ、よ、
(ゴットフリート・ベン『掻爬』生野幸吉訳)
Jeanne d'Arc
After me the deluge!
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)
後は野となれ山となれ!
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)
All the Players
After us the deluge!
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)
後は野となれ山となれ!
(三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
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(ネクラーソフ『公爵夫人トゥルベツカーヤ』谷耕平訳)
Pier Paolo Pasolini
カット、
(ジャン・ジュネ『花のノートルダム』堀口大學訳、読点加筆=筆者)
カット。
(ジャン・ジュネ『花のノートルダム』堀口大學訳、句点加筆=筆者)
すばらしい!
(ガルシア=マルケス『悪い時』高見英一訳、感嘆符加筆=筆者)
すばらしい!
(ガルシア=マルケス『悪い時』高見英一訳、感嘆符加筆=筆者)
Dolores Haze
それでおはなしはおしまい?
(フェンテス『脱皮』内田吉彦訳)
Pier Paolo Pasolini
やりなおしだ。
(コクトー『傷ついた祈り』堀口大學訳)
やり直し!
(ラディゲ『ヴィーナスの星』江口清訳)
Jeanne d'Arc
嘘!
(テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』小田島雄志訳)
Dolores Haze
また?
(ガルシア=マルケス『悪い時』高見英一訳)
Pier Paolo Pasolini
もちろん。
(シェイクスピア『オセロウ』第四幕・第三場、菅泰男訳)
das ist eure Pflicht;
(Goethe"Faust"Zweiter Teil,l.11665,C.H.Beck,Munchen,1991,p.351.)
それがお前たちの勤めなのだ。
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
選出作品
作品 - 20110307_887_5056p
- [優] ジャンヌとロリータの物語。 - 田中宏輔 (2011-03)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
ジャンヌとロリータの物語。
田中宏輔