もう疲れたの、と言えば、それなら終わりにすれば良いのに、と、膿んで生まれた声がする。
私は、終わり?、と尋ねると、何のてらいもなく頭から、手近な石に、跳ねて飛び込む。
撲死かな?、撲死だよ。
小石が、囁く。
死体は、置き去りにされ、狂う狂う。
そしていつの日にか、美味しそうに発酵する。
有機化合物分解後、の、それは、多分愉し気に、町を駆け抜けていくのだろう。
るんたった。るんたった。
明日も、同じ時間、列車がここを走り去る頃。
待っているよ。
待っているよ。
選出作品
作品 - 20050308_717_113p
- [佳] 今日も今日とて高架の下で、3年寝かせた私を殺す。 - 徒川染ノ美 (2005-03)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
今日も今日とて高架の下で、3年寝かせた私を殺す。
徒川染ノ美