頭にねじ伏せていくものは懐かれぬ
ノストスの眠りに子らが奪われてく
命のしじまの息が血をめぐりている
ネットというある意味妄想のなかで
文字化されたあらゆる遺伝子からは
理性と何万分どころではないところ
原子の太陽系と同じスケールがある
星の数の何桁もの指数が細胞の数だ
待ってるものが命を殺している地球
No violence
Not defence
No humaity
Not dramaturgy
No tragedy
It's real、..Gaza
Fact !!
Peace people,
everyone Call !!
Be Anguished !!
Today at 4:35am, Israeli air strike targeted a disability NGO, northern Gaza while resident women were sleeping inside. 2 women with disability were killed as a result. I called the director of NGO to investigate further, and was told that usually around 20 women with disability stay overnight in the building during the week, but as it was Friday, many preferred to spend the weekend with their families. Imagine, what if the air strike hit the building during the week?! Imagine how those women felt when the air strike hit the building and they were unable to escape?!
I wonder what threat did they have on the so called Israeli security?
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140712_978_7538p
>詩を書く人なら、もっと深く突き抜けるような想像力で
>被害者の女性のこころに迫れよ!
>一生懸命考え書かれたものだというのは、作品を見ればわかります。ちゃんと工夫もなされています。
>もし論理で語るのであれば、(あなたは)詩に向いていないと思います。
一日の襞をなぞるように日は翳り、あわただしく光は綴じられていく。
万遍のないあからさまな炎天の午後、しらけきった息、それらが瞬時に夜の物音にくるまれる。光のない世界のなかで、何かを照らすあかりが次々と灯される。
夜に寄り添う生き物たちは鼻を濡らし、唾液を充填していく。
何も見えない世界を夜と呼び、それは黒と決められていた。たがいの眼差しさえもみえない世界で、あかりを求め確かめ合う。夜の孤独に耐え切れず、すがるものを求めてはやがて沈んでいく。多くの魂が浄化と沈殿を繰りかえし人が生まれ死んでいった。今日も夜はしんしんと黒くあたりにたち込めて新しい物語を埋め込んでいく。
それぞれの夜は静かに語られていく。
黒い沈黙の中、一匹の蛍が飛ぶ。やがて、少しづつその数は増え始め、蛍は乱舞する。
鼓膜のどこからかかすかに湧き出す水、チロチロとよどみなく、あらゆるものを通り抜け濾過された水。透きとおる、やわらかな羽根のこすれる音が、草つゆの根元から沁みだしてくる。赤銅色に焼けた棍棒のような腕で燐寸を擦れば、白蝋にともされた一縷のともし火。
ぼとりぼとりと吐き出されてゆく、燻っていた滓。次第に重量は軽く、その手の中に一匹の蛍が立ちどまり入念なやわらかな光をひとつふたつと輝かせている。ふと風が動きろうそくの炎を揺らした、そのとき、君の顔が少し揺れた。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140630_596_7508p
>夜に寄り添う生き物たちは鼻を濡らし、唾液を充填していく。
>多くの魂が浄化と沈殿を繰りかえし人が生まれ死んでいった。
>そのとき、君の顔が少し揺れた。
嵐が、
やって、
来たのは、
雪の日が、
明るかったからで、
石が、
軽かったのは、
なぜ、
だろう、
砂の、
呼吸が、
胸を、
締め付ける、
大地の、
方が、
より、
明るかった、
ならば、
軽かった、
ならば、
どこかへ、
側転する、
石が、
蹴られたみたいに、
幻を、
愛、
したの、
イエイツの、
詩句の、
ように、
あるいは、
ただ、
すべてが、
水で、
あって、
欲しかった、
でも、
ならなかった、
そんな、
ポップな、
日々が、
暮れていく、
土くれ、
土をくれ、
今はただ、
それだけだ、
飛び石、
それが、
明かされた、
連休、
鳥の、
言葉は、
死の、
前兆、
だから、
パーっと、
行こうよ、
どこまでも、
鳥が、
隊列を、
なして、
飛んでいく、
それは、
山越え、
みたいで、
夕陽も、
越えていき、
そうだから、
私は、
忘れない、
死に水を、
取るのを、
(01 Ceremony.wma 2010-04-24より部分引用)
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140717_078_7548p
>そこでわたしは引用とは知らず「はかいし」さんが、短文で行分けしたわけは、
>こういった「みんなのことば」を寄せ集め、その上でそれを統合して
>じぶんのことばとして差し出したのではとおもったのです。
>残念ながら私はチュツオーラやバオ・ニンをきちんと読んだことがないのでなんとも言えませんが
>この日記の書き手の言葉は僕の心の奥深くにまで染み付いているからです。だから他人の言葉ではなく自分の言葉として語ったと言ってしまってもいいぐらいなのです。
その、
世にも繊細で、
生きているのが奇跡的なほどうつくしい人は
毎朝、
ことばのサラダを届けにくる
海沿いの町K市郊外の
丘の上に建つ病院の窓からは球形の海がみえた
朝になると水平線上に
これから漁に出る舟がおもちゃのように並んだ
それを見ながらわたしは背中で天使の声を聞いていた
うん、そう、土星にはキリンがいて、
ヒマワリが綺麗なんだ。
でもあれはハチマキなんかじゃないね。
そう、夏の風物詩。
電波がくると色が変わってマリモになる。
うん。ぼく、頭の中が痒いんだよ。
そんな電波系のお話を
歌うように話してかけてくる
わたしは最初、いらいらして、
だれもいなければ、こいつ、殴ってやろうかなどと
周囲を注意深くうかがってばかりいた
....今年は山に泳いだので、来年はプールを行きますよ
しかし看護士が用心深くわたしたちを監視しているので
とうとうその目的は達せられなかった
.....ハンカチ王子が上がるとイソフラボンが投げ放題になるけど
そのまま家系ラーメンに飛び込むんだよ
はい、はい
ある日の談話室で古参患者と会話を交わす機会に恵まれた
この患者も天使の仲間らしくてびっくりするほど目が澄んでいた
どうしたものかね? あいつ
入院した日にかれからタバコもらったでしょ?
うん。だれもくれなかったけど、やつがだまって
ピースを一本くれた
この病院ではタバコは貴重品で一本五十円の値打ちがあるんですよ
え? そんな高いの?
一日の本数に制限がついているからもっと吸いたいひとは闇で買うんです
貰ったら必ず返すのがここのしきたりです
かれは長期入院で電話代にも苦労しているから、マナーを守れない人が
許せないんですね
知らなかった
わたしの天使君は「タバコを返してください」といえなくて、
ひとりで悩み、
ことばのサラダを毎朝わたしに届けていたのだ。
わたしは購買部でタバコを買うと、トイレから帰ってきた天使君に
「このあいだはありがとう」といってピースを二本わたした
かれは喜びいさんで火をつけようとしたが、しばらくタバコを眺め、
やがて、それをわたしにやんわりとつき返した
省略すると、叶恭子だって、後先かまわずに映画の鑑賞中に
ポップコーンで食中毒になったらしいから過去の代償だなあと思う
わたしは
天使君のサラダ語が理解できたような気がして、うんとうなづいた
世にも繊細で、
生きているのが奇跡的なほどうつくしい人は
きみのすぐそばを
なにくわぬ顔で歩いている
けっしてだれにもみつからないように
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140719_123_7551p
1 (コホーさん後日談を書き足しました)
コホーさんは今年七十歳になる
Dr.コトーさんではなく
あのコホーさんである
文法を気にするひとである
コホーさんは
北海道紋別郡滝ノ上原野の
イタチも通らないような国道上で
赤信号の前で6時間も立っていたことがある
通報を受けた業者が壊れた信号をなおしにくるまで
「臨機応変に対処できませんか?
バカですか?」
文句をいうコホーさんに業者はきれた
「それは疑問形だね、断定じゃないね。
それならわたしはバカじゃない」
そういうひとだから
コホーさんはとても文法にうるさい
とくに助詞にうるさくて
「は」と「が」はナニカガちがうという
くわしくはわからないがナニカガちがうんだという
そういうときのコホーさんは虫眼鏡をにぎって
字をのぞきこんでいる探偵のようだ
「に」と「へ」もちがうという
入れ替えても意味は通じるがナニカガちがうぞという
ここは考えどころだぞうという
コホーさんは潔(いさぎよ)いほど詩の内容には関心がない
で、
コホーさんは交通事故であっけなく死んでしまった
左右を見ないでまっすぐ横断し
暴走車にはねられたのだ
コホーさんはまっすぐのひとだった
コホーさんは息をひきとるまぎわ
救急隊員にもダメをだした
「信号が青になったので渡ったのですね」
「ので、じゃない」
「から、ですか」
「から、です」
そういってコホーさんは消えた
*天国でのコホーさん後日談
コホーさん、コホーさん、お元気ですか?
ああ、「紙飛行機」の
わしゃ、いたって健康、天国を満喫しておるよ
それはよかった
いやぁ〜 みなさんにはご迷惑をおかけした
いまさらながらわしゃ頑迷であったと恥じているよ
狷介固陋であったと?
そう、絵に書いたように狷介な老人じゃった
いえいえ。
しかしどこやらの投稿板では奥座敷主栄丸(おくざしきぬしさかえまる)氏と
付和雷同、結託し、つるんでうまくやってたじゃないですか
いやいや、恥ずかしい。
あいつだけは口先三寸の二枚舌野郎だった
おれが死んだのに香典もよこさない
ああ、あいつはモラリストを気取っていたがたいへんケチなやつでな。
コホーさん、コホーさん、せっかく天国にいるのですから、
ひとの悪口はもうよしましょうよ。
それもそうだな。よし、おれはこれから蓮の花の上で眠るとしよう。
文法にはもうこだわらないのですか?
きみ、ここは天国だよ? ことばはもういらないんだ。
すべて以心伝心で通じ合うんだよ。だからやたら緊張が解けてね、
ただひたすら毎日が眠いんだよ。
そうですか。わかりました。コホーさん、おやすみください。
2
バー『スピンナー』のマスターの家にはじめてお邪魔した
玄関のチャイムを鳴らすと「どうぞ」という声
扉を開いて中に入ると靴箱の上に
夫婦の写真が額に入れて飾ってあった
マスターも奥様も裸だ
のみならず両者陰部丸出しで
ふたりならんでこちらをみている
困った人だとおもった
いたずら好きな人なのだ
マスターがニコニコしながらあらわれた
わたしは奥様の陰部に目をうばわれていた
「毛深いんですね、奥さん」
「多情だといいたいのかい?」
「いえいえ好みですよ」
「ま、上がりなよ」
マスターはおそらくわたしを殺したがっているはずだ
しかし、わたしをおもしろくも、おもっているはずだ
同時にこいつ、バカじゃないかと、おもってもいるはずだ
と同時に、わたしをどこかで畏れているはずだ
いずれにせよ酒乱のわたしのせいで
バー『スピンナー』には客がほとんどこない
開店一年祝いが閉店のお知らせになりそうな按配だ
「で、きょうはなにを相談に来たのだい?」
「唐突なんだけど、死ぬのが怖いんだ。どうすればいい?」
マスターは吹き出した
「死ぬのが怖いって、きみはもうすでに死んでるんだぜ」
「は?」
「もちろん、おれだってもうすでに死んでる。ほら」
というとマスターは鼻に手をやった。
鼻が外れるとそれは灰皿だった
つぎに耳に手をやった
耳が外れるとそれは万年筆だった
つぎに顎を外すとそれは炊飯器の鍋蓋だった
そうやってつぎつぎにじぶんの身体をはずしてゆくと
マスターは空っぽになった
わたしはあわてて
すくなくとも声くらいは出してもらいたいから
床に落ちた万年筆やら炊飯器の鍋蓋やらをあつめて
マスターがいたらしいところにくっつけた
すると
ニヤニヤしているマスターの顔があらわれた
「な? おれっていう本体は空っぽなんだよ?」
わたしはおもいきりほっぺたをつねった
するとほっぺたが外れてスリッパが床に落ちた
3
すこし広い道路の真ん中に座って
ノラ猫が首をまわして後ろを見ている
ぶさいくな斑(ブチ)猫で
交差点を通りかかったわたしと目があった
見返り猫との距離は二十メートルほど
ぶさいくだから、かえって愛嬌のあるブチ猫は
首が固まってしまったのか
振り返ってずっとわたしをみている
どこかで会ったことがあるのか?
それとも首が外れたのか?
そうじゃない
そうじゃないのだ、たぶん
名残り惜しいのだ
きっと首をもとに戻せないんだ
道路のむこうには噴煙があがり
吹き飛ばされたわたしの彼女の
ばらばら死体
彼女の母のばらばら死体
彼女の母の孫のばらばら死体
彼女の隣の不倫相手のばらばら死体
不倫相手の妻のばらばら死体
不倫相手の妻の娘のばらばら死体
空から降ったように散乱している
わたしは風呂敷にありあわせの食料をぶちこんで
自転車で逃げる途中
イスラエルの戦闘爆撃機が低空で旋回してきた
4
きみにたずねる。
きみはかつて、
飢えを満たすために場末のバーの裏口に置かれた
破れたプラスチックのゴミ箱に頭をつっ込んで
ゴキブリや吐瀉物やカビとともに
ほんの少し食物の香りのする残飯を食べたことは
あるかい?
この飽食平和満腹国家の日本でありえないはなしだ。
もちろんわたしはない。
わたしはそんなことをするなら死を選ぶ可能性がある。
しかし、それに似たことをわたしはしている。
ネット掲示板はキチガイの巣窟だ。
精神のゴキブリ、病いという吐瀉物、エゴというカビに満ちており、
そこでわずかばかりの慰藉を取り出そうなんて
よほど愚かで孤独なたましいの宿業だ。
精神を病んだ男が幽霊のようにわたしにとり憑く。
かれはわたしに映るじぶんの影が許せない。
精神を病んだ男がパズルゲームを詩だと言い募り、
(かれは「唯一」という妄想に救われんとしている)
精神を病んだ男たちがそれを賞賛し、
(かれらはかれらが現代詩がわかっているという妄想を
他人が抱くため! 賞賛するが、じつはわからないことを自覚している)
わたしは頭を汚物に埋め込みながら、
それに嫌悪と悪寒を覚えつつ、
頭をつっ込まないとほんの一握りのあたたかみにさえ出遭えそうにない
という強迫観念においたてられて
わたしもだんだん病んでいくのを感じている。
テレビはもう三年もみていない。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140707_764_7528p
>テレビはもう三年もみていない。
>嫌悪と悪寒を覚えつつ、
>頭をつっ込まないとほんの一握りのあたたかみにさえ出遭えそうにない
>ネット掲示板はキチガイの巣窟だ。
>精神のゴキブリ、病いという吐瀉物、エゴというカビに満ちており、
>そこでわずかばかりの慰藉を取り出そうなんて
>よほど愚かで孤独なたましいの宿業だ。
>現フォの「こほう」とかいう人をとりあげたつもりはない。
>モラリックなことばを量産し、
>周りから「すごいいい人」と賞賛されることに狎れているゆえ、
>ひとつまちがうと、その「いい人」からすげえ差別的な罵倒や
>憎悪に満ちた誹謗中傷が発せられると、ほとんど目を伏せたくなるほど
>悲惨だ。
>反省する人は、自己を相対化できる人なので信頼できます。
>こういう人は、自己の価値観を絶対視して「正義」を振回す手合とは違います。
>テレビはもう三年もみていない。
>猿轡をした犬を想像して爆笑してしまいました。
>腹が立つけど本気で怒れない。
>怒ろうとすると腹を抱えそうな愚かな罵倒を投げてくる。
>そういう愛らしさを書くことでじぶんのなかの憎悪とか怒りを浄化したい。
とおくの海から聞こえる
漁船のエンジン音がどんよりと
夜の上空に膜をはる 夜露にぬれた家々の屋根が
魚の腹のように光る
窓の奥で
そのようにしっとりと濡れていく
濡れていく
まるで母親と子のように
重なりあう
青じろい魚と魚のフォルム 斜面を滑り落ちる塩からい海水
痺れによろこび慄く臓物たち
尖った銛で刺し貫かれるエクスタシー
ひとつの茫とした暗い水槽のような空間で
晒しあう秘密の数々
その周囲を取りまく
飛び跳ねる無数の小さなトビウオたち
ぼくは無邪気に遊泳する
ひとりの子供にならざるを得ない
やがて 海月のような陶酔の膜を張って
エンジン音の曇り空に
どんよりと濁りながら
半透明に浮遊してゆく存在たち
存在たち
岸辺をそぞろ歩けば
陸(おか)に上がった魚たちが
バタバタと行き場を失っている
その処分にぼくは若干困る
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140716_050_7543p
阪神競馬場
馬はおもいどおりに走ってはくれない
周囲の個体差というものを羞ぢながらぼくは
ダートをやりくりし損なってしまい、
またも鞭打たれた
ぼくの騎手はほんとうにぼくなんだとろうかと訝ってしまえる
いつか厩舎に火をつけて馬主を蹴り殺してやりたいんだ
けれどもいったいそれでなんの片がつくというのか
けっきょくはやっぱりおなじところへと帰っていくほかはないのか
ぼくというぼくよ、
醜いおまえのためにどれほどの犠牲があったかを知るがいいさ
なんにもないふりで赤信号を横切ってくおまえよ、
かれらからおれの言葉をとりもどすことはできやしない
秩序
夜のつらなりはきれいで
夜行列車みたいにゆったりと
流れいったけれども
「笑いが消えてほほえみが消えた」
ありあらゆる衰退の構図を聴きながら
ひとりひとりがそうつぶやきながら去ってしまう
ぼくの路上を渇いた甲殻類みたいに車がひしゃげて
街灯を薙ぎ倒してた
なにかしらの合図でかれらは立ち上がり
困惑のなかで知らないふりを決めこんでった
でもだれかがかれらを追いかけるんだ
すばやく灯りが明滅し、交差する
でももはやここにはだれもない
けっきょくはおそすぎた
だれもが去っていった路上をたえまなく歩く
だれかが呼んでくれるのを待ちながら
迫りあがった恐怖感、
もしも過古に戻れるならば
まずかの女に伝えなくてはならない
でもなにを伝えればいいのかをすっかり忘れてしまったんだ
でもどうにかおもいだそうと努め、裏階段を登る
でもそれは延びていき、果てを知らない
でもぼくは登っていく
過古と現在の構図
ちぎれて読めなくなった地図と一緒にけっきょくは落ちてしまう
それでもすっかり衝撃を感じなくなってしまってた
ぼくには弱点が必要なのにもうなにも感じない
どんなひどい科白も吐けるようになってた
虐められては泣いてた自身はどこへ?
なにかから隠れてるような気がする
それでもぼくは歩く、歩く、歩く
そうしてようやくであった
たった一本の老木を
倒れそうなそいつ
そっと
ぼくは触れた
温かい
不運
おお、
きれいなひとたちよ
ぼくはまちがいをしでかした
たったひとつのはずれっこのせいで
すべてがだいなしに終わってしまったんだ
おお、醜いぼくよ、
その両の眼よ
ゴールをめざして鳥が空を走る
終わりはもう来たんだ
不運がやさしい
つらを決めこんで
ぼくの胸を押す
心はおろか躰さえも動かせず
流れから取り残されて
もうむかうとこもない
不運よ、
どうかやさしいささやきで
ぼくを送ってくれ
孤立
なにもかもに明晰でありたい
ありがとうでもいいあって
すれちがうかたわれが欲しいもの
かたちはちがっても通じあうものこそ
ほんとうの慈愛ではないのか
救急車輌が通過していく
ガス・スタンドで人心を喪った患者たちがもうろうと立ってた
それはぼくのうちがわにそそり立ってきてとても明るい
こんな光景をもうしばらくも期待してたのだろか
けれどもこうしたものも色がすぐに抜けてしまって
午には用を充たさなくなる
きみはどこでどうしてる
ぼくはここでじっと待ってる
攻撃するべき神を求めて
愛?──そうひまつぶしにはいいかもしれない
きみのためにできるならそうもわるくないかも、だ
けれどもこうしたものもやはり色が抜けてしまって
いつのまにやら慈愛でもなく期待でもなくなる
あらかじめ正常さを喪ったつけを払いながら
きょうも列にならび今度こそ自身のなまえが呼ばれるのを待ちながら
きみたちみんなから孤立してる
アニス
たぶん高尿酸血症だ
関節液の尿酸結晶がうちがわから足を突き刺してる
歩けないんだ
躄りみたいに足を地面に擦りつけながら
ラブホテルを抜け
コンビニエンスへとむかう
これがほんの風穴であったらいいとおもう
しかし手遅れだ
生は藁を咥えた犬なんだ
地上の塵を日が輝かせ
遠くの角を曖昧なものにみせたがる
自身の性質にようって放逐されたもののための幻し
だれとも仲良くはなってはならないとはじめから決められたてたかのよう
酒をひとりで呷り、呷ってはタイピングをつづける
この世には少なくとも四つの救いがあった
絵を描くこと
ものを書くこと
音楽を鳴らすこと
そして手淫すること
公園は猫たちでいっぱい
アニスを喫う
イタリア国旗を模した箱の、
かの国の莨を
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140714_014_7541p
>どうか動かしてくれ、
>どうぞ導いてくれ、
お爺ちゃんも、お父さんもそうだった。
僕たちの仕事の要諦は嘘を本当だと言い通すことだ、と言っていた。
そんなこと小学生の僕に言うなよ。
どこかに遺伝子の記憶があったのか、明らかに嘘と誰にでも分かるだろう、と思ったが僕はオリンピックプレゼンテーションで明言した。
「放射能汚染は、東京には及びません。湾内で完全にブロックされています。状況はコントロールされている」
もう世界中が忘れている。
安倍ちゃんが嘘を重ねる度に、原発の現場は蝕まれる。この国は蝕まれる。
安倍ちゃんは、放射能はもちろん生きる怖さを知らない。
産まれたときから豊潤の暮らしを続けてきた。頭は悪かったけれど、金があったし、名門という印籠があった。
国内レベルで留まっている間は良かった。国民は、圧倒的に僕を支持している、そう勘違いして自信たっぷりに国政をコントロールできた。前回、首相になったときは下痢が止まらず、職務放棄した。今度そんなことすると誰からも見放されるぞ、お父さんやお爺ちゃんが墓の下から怒鳴っている。僕は、それが二番目に怖い。一番怖いのはワイフ。
複数のタンクから流れ出た8千万ベクレルの高濃度放射性物質の拡散を、海の表面だけに設置したフェンスで防げるわけはない。常識的に考えれば誰にだって分かることだ。
おまけに、汚染水が排水溝から外洋に流出している蓋然性が極めて高いことが判明してしまった。東電は排水溝出口付近に汚染水の外洋流出を防ぐ対策を講じていない。
「海水の放射性物質濃度に目立った異常はない」
東電の説明を素直な安倍ちゃんは信じている。だって、政治は人を信じ切ることから始まる、と他人をいっさい信じなかったお爺ちゃんとお父さんに教え込まれてきたから。
笑えるぜ安倍ちゃん、ヒトラーかよ。
原発を外国に売り込んだり、消費税上げたり、アホノミクスで景気が良くなったように繕ったり、年金下げたり、憲法9条改正目的で96条改正を狙って時間かかりそう、んじゃとばかり、情念に酔って集団的自衛権を閣議決定したり、手を替え品を替えいろんなことをやってくれる。
「日本が戦争をする国家になることはあり得ません」
また嘘をつく。
無菌培養の安倍ちゃん。自身も含めたリッチな人たちのためだけの国政運営を続ける。
「だって僕、信介お爺ちゃんに褒めてもらいたいし、太郎君が言ってたヒトラーに憧れてるんだもん」
胸の中で、安倍ちゃんはこっそりと呟く。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140711_919_7535p
>中田満帆
>中田満帆
>そもそもなんでユダヤの傀儡がヒトラーなんだよ。
>米国の実質的占領下にある日本
>すべての軍事的政治的動きの背後には広い意味での「経済」がある。
>他人の家の庭に暴力前線基地をつくって「これは、あんたがたをたすけるためだ」って?
>あーた、そんなヤクザのタワゴトを信じているんだ。
>「日米同盟」とか「同盟国アメリカ」とか信じてきた類のひとなんだ。
>政治力学の話なのに、家の庭やヤクザを持ち出すのは、
>どうにも下卑てて、いただけませんね。
>政治力学の話なのに、家の庭やヤクザを持ち出すのは、
>どうにも下卑てて、いただけませんね。
>安倍なんて蝿だ。叩いたところで益はないし、詩人の役割じゃない。
あなたは
自転車を漕いで
どしゃぶりの雨のなかを走り
この煤だらけの街で
やさしさを捜し回っていたんだね
やすらぎなんて
こんなところで見つけられずはずもなく
盛夏といえど
ずぶ濡れで帰るあなたの顔は真っ青で
捨てられた猫のように目がへこんでいた
交差点で鉢合わせしたあなたに
傘を差し出すと
あなたは哀れむようなわたしの目に気づき
その傘でわたしを叩いた
わたしはすこし恥じていたからかもしれない
あなたの気が済むまで雨のなかで叩かれていた
それはむしろ風雨にふさわしい小気味いい打擲だった
雷鳴が遠ざかるころ
わたしはあなたを自転車の後に乗せて
家路を帰っていった
あなたはわたしの背にもたれて半分眠り
前かごには折れた傘がしずくを垂らしていた
女房でもなく恋人でもない
幼馴染でも親族でもない
だけどその重さがペダルにくっきりと
力をまして
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140722_199_7555p
>どしゃぶりの雨
>この煤だらけの街
>やさしさを捜し回って
>ヌンチャクさん、
>文学極道のトップページで指摘している
>「糞みたいなポエム」の一典型でしょうか。
>女房でもなく恋人でもない
>幼馴染でも親族でもない
>だけどその重さがペダルにくっきりと
>力をまして
細かい雨が降る朝に、
伝えたいことが
何もなくなって、
笑えなくなる
小向の厩舎では追い切りから戻った馬たちの
水を含んだ体温が
空へ向かう
そうして、また
雨が降る
そんな朝を
かなしい、と
傲慢に思っても
何も思わなくても、
また、
朝が来る
顔を入れた飼葉桶から
草を食む音がきこえる
世界で一番やさしい音階が
雨音を消して、
多摩川が静かに流れる
海へ向かって、
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140721_157_7553p
>何処から来たって関係なく、みんなひっくるめて海へ向かうということに言い知れない寂しさを覚えました。
>RIO :
>その「やさしい音階」が今後どんなかたちになるのか、楽しみにしています。
今まで眠ったことがなかったかのように眠かった。
黒い原野に、手紙よりも浅い膜、
とめどなく増えた蟹達が、泥を穿つ、爪先、
低い、低い、複眼の、階調に、平行する、山並みを、越えて、
マーチが流れていた、距離を細めていた。
(幻想は、払拭される余地を、いつも、少しだけ残して、そのことによって、何度でも、甦ることができる。)
床にも白壁にも、血液。寝床には、溜。
静止した細波に、三人称が、瞑る、か細い音。
回転椅子に、乗って、つぶさに、飲み込む、昏い水の、末えた、冷たさ、その、
刺戟によって、働き、やわらかな、関節のために、祈る、
石積みの、果てなき、何故、それはね。見詰め合ったまま、過ぎ、フロアを渡る。
(拡散してゆく、身体・仮説はしばしば、全能であるがごとく振る舞う。)
1993年の、月光に、晒されて、階下、
降り、積もったまま、震えそうな、廊下の、陰を、食んで、
膨らんだ、界面に、何もかも、浸した、生命があること。
観月機関が、引き裂いてゆく、風景を、押倒す、凪模様の右指、
熱は、投げかけられて、残った。
(追いつめながら、安堵しながら、翻りながら、反覆しながら、忘れ去ってそして、思いきり黙って。)
潜んだ、徴候は、ベッド脇のチェストの陰から次々と出で這い寄る。
くぐもった、躯体で問う、深々と、砂粒を残して、
均す、眉間から田園へ、移り、踊り、改行する、
白球の窓辺、月輪の複製された、原野に、
打ち上げられた、歯を拾う。
(熱と熱との、落差で世界が震える光景は、ロマンチックでなければならないと、断崖の魂は、想像するでしょう。)
リドゥ。
不可解なタスクの稜線は、たったひとつの岩窟寺院。
空の、緒を踏み、聖歌に、すさぶ、カーテンに、爪を、たてて、
並んだ、窓枠に、通れ、通ってゆけと、
あぶくを、吹きかける、兄たちの、ポテトチップスを、奪え。
(忘れるために、持ち寄って、しかし、隠し持って、出し抜こうとしている、浅ましい、物語が、どうか、始まりませんように。)
毎夜、
昨日と、明後日の分だけ、
懺悔する、明日、
演繹する、口腔に、残響する、おやすみ、
おやすみ。
(仮説は終わったことも知らずに終わる。終わりを与えられることによって終わる。)
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虹色が
シャボンの表面で
くるくると渦巻いている
ちきゅうの風と雲のように循環している
なんと軽快なのだろう
薄い膜のなかに充満しているわたしの息は
さっきまで重い溜息であったのに
シャボンの虹色にふちどられ
いまはよろこびで舞いあがる
あがれあがれ
わたしの溜息よ
遠くの空に咲いてくれ
あぶなげに揺られ
虹色の速度は激しくなる
なんと気持ちがよいのだろう
果てしない風がシャボンを撫でる
ぱりんと割れるそのしゅんかんも
嬉しそうに笑っていた
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140723_228_7558p
>わたしの息よ
>遠くの空に咲いてくれ
>しゅんかんも
>嬉しそうに笑っていた
>薄い膜のなかに充満しているわたしの息は
>さっきまで重い溜息であったのに
>あがれあがれ
>わたしの溜息よ
あなたの体の中を
馬のように駈けている命が
僕を見つけて立ち止まったのか
それとも
僕の中で安らいでいる
鳥のような命が
あなたを見つけて飛び立ったのか
あなたのまなざしと僕のまなざしは
すぐに絡まろうとするので
僕もあなたも必死に目をそらす
重く残る電気を走らせながら
街路を歩いていても
あなたの体は僕の体の前で
不器用に固まってしまう
僕は何かをかみつぶすように
あなたを無視してすれ違う
あなたの命と僕の命は
同じ暗号を解いてしまった
同じ秘密をのぞいてしまった
だから僕もあなたも
共に居てはいけない
共通の血を通わせてしまったから
これ以上互いを受け入れてはいけない
命同士が勝手に密約を交わした
僕はそれを拒否する
あなたもそれを拒否する
それでも僕の中から飛び立った鳥は
いつかあなたの中を駆け巡る馬の背に
優しく羽を休めるかもしれない
その日まで互いの命は
目的のない争いを続けるだろう
>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20140726_286_7564p
蛇の首を持つ螺旋に巻かれ
DNAが神話の中で親和を見出し
シンメトリーな掌に転がされる
淫靡な想念が宙に放つ幾何学模様の編巫女み
図らずとも図りたり
騙されたのか、隠したのか
見えない、が見えた時
何故に探り当てることに躍起になっていたのか
呵責をリフレインさせる
世界が隠されたのは見え過ぎる事を危ぶんだ先人の
手先の全てが見えてショートした脳が
人を殺めることに飽き飽きしたからで
此処にも、手が、鳥が、いる
昨日は見えなかった場所にいる
日常を離れたところで描き足されているのかもしれない
咎めないから出ておいで
あなたの隣にいた鳥が消えた、螺鈿迷宮の果てには
鳴き声だけを籠に入れた採掘労働者の横を
カナリアが飛び交う庭があり
太陽ではない白い光に照らされるのだ
と、埃の被った本には書かれているらしい
落盤で消えた洞窟の中
司書が教えてくれた騙し絵が逆回転する仕組みを
伝える相手がいない
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>空転さん
>DAHDさん
>おさしみさん
>elihaさん、コメントありがとうございます。詩として書きました。elihaさんの歌詞として書かれたものを拝見したく検索したのですが、みつからず残念です。
>鳴き声だけを籠に入れた採掘労働者
>RIOさん
>elihaさん