◇ No.349 , '13/01/02 12:05:56 作成

6503 : 音  山人 '12/11/27 16:49:38

時時のそれぞれに存在する音
ストーブの
正確にはファンヒーターが
火を燃やす

石油
もしくは灯油といえばやわらかく聞こえ
その液体が何らかの外力を受けて気体となり
その飛沫の微細な粒に火種が着火
ほどよく有毒な物質を排除、または健全な燃焼のためにファンは回る
その、理路整然とした順路は痛々しい

音については自発性がない
音が孤立し
さらに自立することはない
あきらかな因により発生する
さらに言うと
何かが何かに触れる
つまり摩擦のような事柄
それにより音成る現象は成立をみる
火を保つためにファンは回り
音を発する

執拗な音
今日の音は
特に執拗である。

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6518 : ぷっしぃぃ とぉぉく��  大ちゃん '12/12/03 17:23:42 *2

裏のドブ川で、両足をVの字に突き出している、ダッチワイフに魅せられてしまった僕。引抜くと上半身はなかった。早速、家のガレージに運び、洗車用の高圧洗浄機で隅々まで汚れを落としてみた。

完成度の高い人形だ、肌の質感などは場末のソープ嬢を遥かに凌駕している。ボディの素材はいったい何だろう?陰毛には高級豚毛をあしらい、あそこの様子などはまるで生きているアワビのようだ。

白く長い足に、赤いペディキュアを塗り、アンクレットを着けた頃には、もう辛抱できなくなった僕は・・荒々しく&激しく、駅弁ファックの体勢で、彼女のがらん胴に指をかけて、硬くなったイチモツを深く挿入してみせていた。

「イ痛い痛い、馬鹿、何をするのー。」

「エッ。」

人形の股のあたりで、ハスキーな悲鳴が聞こえた。驚いてペニスを引抜くと、人参みたいに赤くなっていて、少し遅れてダッチワイフの性器からスゥーッと血が流れ出した。

「しょ処女だったの?」

驚くべき事に、血の泡を吹きながら、あそこがグニャグニャ動き、言葉を喋り始めたのだ。オーディオ内蔵型か?やけにリアルだ。

「そうだよ、初めてだよ。痛いよぅ、お母さん。」

あそこがエンエン泣き始めた。ヤバイ!信じられない事だが、こいつは本物だ。

「ごめんよ、知らなかったんだ。」



僕は破瓜の責任を取り、彼女と付き合う事にした。彼女の名は「ニケ」。何故こんな体になったのか、気になって理由を尋ねてみた。

「やっぱりアレ、魔法とか、呪いの関係なの?」

「まぁ、そんな・・的な、みたいな・・」

多くを語ろうとしない彼女、根掘り葉掘り聞くのもなんかKYな感じがして、そっとしておくことにした。

それからまもなく僕達は肩車の格好をして、彼女の失われた上半身探しの為に、故郷の町を後にしたのだった。

春は桜の花を、秋は紅葉の枝を、聖夜にはクリスマスツリー、正月には門松を等等、季節ごとの活け花を空洞にアレンジしつつ、日本全国思いつくまま、ぶらり二人旅を続けていた。

この手のキャラとしては、とても物静かな彼女、めったに喋ることはなかった。その上、肩がこっているのを察知すると、すかさずあそこを蠕動させて、良い感じのマッサージをしてくれたりもした。そういう所もまた奥ゆかしく、日に日に僕はニケの事を好きになっていったんだ。



ある夏の日の午後、僕らは照りつける太陽の下、どこまでも直線の続く、寂れた県道を歩いていた。道端の向日葵を手折って、胴にサクサク投げ入れてやると、彼女はとても喜んでくれた。LOVE &LOVEで、汗ばんだ太腿にKISSをしながら歩いていると、突然ニケはトランスし、苦しげに喚き始めた。

「来る、きっと来る♪」

ふと遠くに目をやると、逃げ水の彼方からデコトラが一台、こっちに向かって走ってきていた。接近してくるそれの、バンパーのまん中には、腕の代わりに翼の生えた、等身大の女性の上半身像が取り付けてあったのだ。

「探し物ってあれなの?よし、任せといて。」

ニケを肩車したまま、僕は車道に飛び出し大きく手を広げた。デコトラの運ちゃんは、けたたましくホーンを鳴らすと、パッシングを浴びせてきた。

「イケルイケル!君のためなら何度でも、たとえ101回でも車を止めて見せるよ。」

ド迫力のトラックは減速どころか、加速している風にも見えたが、ここで絶対に芋は引けない。

「あ危ない大ちゃん、やめてぇぇぇ。」

ニケが叫んでいる、大丈夫だニケ、なぜなら僕は!僕は!

「僕は死にましぇ〜・・」

ドー‐―――――――――ン

鼻血ブーーーーー

あれれ、おかしいな向日葵が飛び散っている・・・



・・・気が付くと僕は、白い立派な翼で羽ばたく、ニケの足首をつかみ空を飛んでいた。俯いて見ると、事故現場がどんどん小さくなって行った。衝突のエネルギーで完全体になったニケは、こちらを振返って、微笑みながらこう語った。

「大ちゃん、わたし赤ちゃんが出来たみたい。」

「ええ、ニケ、良くやった、おおめでとう!だけど・・・」

「何、大ちゃん、うれしくないの?」

ニケの美しい顔に翳りが見えた

「そうじゃない、うれしいに決まっている。だけど僕、折り入って君に相談があるんだ。」

もう一言も喋らなくなった、彼女のあそこをチラ見しながら、僕は遠慮がちに懇願した。

「やっぱパンティぐらいは、穿いといて欲しいんだよ、ニケ!」

「大ちゃんのエッチ、嫌い!」

ニケは顔を真っ赤にすると、大きな翼を一度スウィングした。僕等は夏の雲が創る白い絶壁を、強い上昇気流に乗って、一気に駆け登って行った。彼女の両親が待っている、空の上の王国に向かって。


                   F I N





語彙解説

○プッシートーク・・・1970年代のフランスのポルノ映画。貞淑な奥さんのあそこが突如、しゃがれた声で秘密の過去をしゃべり出した!究極のエロコメディ。



○ デコトラ・・・・・デコレーション・トラック 華美に飾り立てたトラック。専用のパーツなども色々販売されていて、通人のトラッカーたちが各々のセンスを競い合っている。

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6524 : ●  こひもともひこ '12/12/05 00:38:10

              ●゛)))…
              女「あらやだ、転がっちゃった」

              ●¢
              男「なんだろう? 転がってきたものを拾おう」

              女「どうもありがとう」
              男「おや、この●を落としたのはあなたですか?」

              女「そうです。それは私の●です」
              男「とても良さそうな●ですね」

              女「そうでしょ、でも、転がりやすいからよく転がっちゃうんですよ」
              男「なるほど、元気な●というわけか」

              男「おや? 向こうでも●が」
              女「あらあら、向こうの●も元気みたいですね」

              ●〜
              ●〜●〜●〜
              ●〜●〜●〜○〜●〜●〜)))〜●〜●〜●^●〜◎〜●〜


                           ×


               はらがへった             はらがへった
               なにもない              けものをかる
               なにもない           けものをさいてくう
               じっとみている          にくをくっている
               いどうする            にくをくっている
               にくにちかづいていく      にくをくいながら
               (あれがほしい)        すこしけいかいする
               にくにてをのばす      てがとどかないように
               (あれがほしい)       からだのむきをかえる
               けづくろいをする        にくをくいながら
               (あれがほしい)         きもちがよくなる
               けづくろいをする       きもちがよくなって
               (あれがほしい)     にくのけいかいをおこたる
               にくにてをのばす         にくをつかまれる
                         こうさする
               けをさかだておこる   つかんだにくをもってにげる
               にげたあいてをみる   あんぜんなところまでにげる
               にくをみる           つかんだにくをみる
               すこしへったにくをくう   つかみとったにくをくう
               にくをくいおわる         にくをくいおわる
               まんぞくする             まだたりない
               ねばしょをととのえる       はらがへっている
               ここちよいねむりにつく   くいものをさがしにいく


                           ×


ずいぶん進んできたという自負心はある
言葉の大海に浮かぶ小さなボートに乗っているひとりの男
見渡す限り文字の水平線が広がる中
凪の海面に水脈【みお】引く跡だけが揺れる
男のボート漕ぐリズムは規則正しい
身体を動かしても考え事の邪魔をしない方法は学んだ
むしろ、汗かく心地よさは思考を発展させる
(少し休もう)
男は漕ぐ手を止めて、
慣性でボートが進むままにする
(食べるものはあるか?)
見れば、ボートには釣竿が幾本かあり
餌と小さなまな板とナイフが一角に積まれてある
腹が減れば、釣竿をたらして海から生命をいただく
かつて、驚くほど大きなカジキマグロが釣れたことや、
つぎつぎにイカが自から船に飛び込んできて難儀したことや、
群れる小魚が一箇所に向かいどんどん集まり海の濃さを増した瞬間
それを一挙に呑みこむ鯨の巨大な口が現れた驚きを想い出す
(飲み物はあるか?)
見れば、ボートのあちこちに水の入ったペットボトルが置いてある
男は手近にあるペットボトルを掴んで蓋を開け、喉を少し潤す
給水し
水のことを考える

ヒトにとって必要不可欠な水は、自然界で純水として存在することはほとんどない。元素記号のH2Oに限りなく近づけた純水をヒトが飲むと腹を下すらしい。そして不味いという。己に触れるものすべてを取り込もうとするのが水の特徴である。そのおかけでヒトの喉を潤す水には沢山の栄養素(ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウム・・・)が混ざっている。雨や雪が地面に染み込んで湧き水となり、川の流れが大地を削り、やがて海へと流れ込んだ結果としての海水は、さまざまな栄養素を取り込んだ大きな水たまりだ。しかし、ヒトは海水を飲んで喉を潤すことはできない。塩分濃度が高すぎて飲めないのだ。塩も同じくヒトに必要なものであるのに、塩と水の混ざり合った海水はヒトを潤すことができない。海の上で喉の渇きに苦しめられるということも起こりうる。海水を飲むためには沸かして蒸気にし、別の場所で冷やして真水にするか、塩分を取り除くフィルターを通してろ過しなければならない。

言葉の大海に浮かびながら、男は考える。

これは言葉と同じではないか? 文字や言葉が数限りなくあったとしても、それら言葉の群れはなんらヒトを潤すことはしない。ヒトに潤いを与えるためには、使用する文字の意味を考え、文を正しく綴り、できるだけ無駄や矛盾をなくし、言葉に流れを与えることが必要だ。
                           ●
                    ヒトとヒトとの間に言葉を流す。
                           ●
それは、危険な言葉や悪態や意地汚い言葉であっても同じこと。言葉の大海というだけでは、その海がいくら広かろうがヒトにとっては何の役にも立たない。深かろうが、浅かろうが、汚かろうが、美しかろうが、ヒトとヒトとの間に流れない言葉に意味は無い。

水と言葉との比喩
男はこのことを忘れないうちに書き付けておこうと、ボートの中で書くものと紙を探す
しかし、そんなものはボートに載っていない
ナイフで指先を切り、血を使って記そうにも、記しつけられる用紙がない
(早くしないと、思考が逃げてしまう!)
言葉を忘れてしまうことを恐れる男はボートにしがみつき、目をつぶって先ほど浮かべたイメージを脳裏に焼き付けようと繰り返し考え続ける
すると、一気に両腕に体重がかかり、足場の無い感覚にとらわれる

目を開けると、男は大きな岩にしがみついていた
自分の体重を支えているのは、岩をつかんでいる両手の指先のみで、両足はぶらりと垂れ下がった状態
パニックに陥りそうになるが、両手を離すと崖下に転落してしまう
断崖絶壁の岩にしがみついている男
周りに助けてくれそうな者はない
気持ちを落ち着かせる
足は宙にぶら下がったまま、見えぬ足下に足場は見つからない
右足を横に動かして足場を探す
しっかりと踏ん張ることはできないが、体重をかけられる程度の足場を見つけ少し安心する
重心を移動させながら、片手ずつ順番に手を休ませる
ふたたび両手で岩をつかみ、体重を掛けている足場の位置を整える
ここから上に昇るためには、両手を一度離し、右足で身体を蹴り上げて、岩のくぼみまで飛び上がる必要がある
ジャンプして岩のくぼみに飛びつく姿を一度イメージする
息を整える
(やれる!)
男は岩から両手を離し、右足のバネを使って飛ぶ


                           …・・
                          テンデイル
                         テンデイル


                ●
                存在
                ここにいる
                其処にいる
                 底にいる
                  大気のそこは地平          に
                                  蠢く●
                                 が集まる
                           ●の居場所がなくなる
                       存在するにはスペースがいる
                       生まれた場所から移動する
            
                     
                          ●)))・・         
                         テンコロビ
                        テンコロブ


                ●は動くと線になる
                点が移動((●線――
                あっちからこっち
                そっちからどっち
                 跡を残す
                  地面をさまよう((●        の
                                 流れる線
                                が交錯する
                         敵から逃げる場所を求める
                             高さを発見する
                      樹上から世界の広がりを観る

                     
                          ●〜         
                         テンコロリ
                        テンコロリ


                ((●―を繋げて活動する
                線―活動〜過去〜現在〜●
                ●〜は過去から現在
                渡した過去から現在
                 矢を放つ
                  考える●→は朧           で
                            強さを想像力で補う
                           イマジネイションする
                              ●〜は存在する
                            ●〜は固定できない
                         死ぬまで移動する乗り物
                      揺らぐ波の中に存在する〜●
                      (もまたユラグソンザイ)    


                           ×


                    すべてくいもの
                   すべてくわれもの
                  勇壮な牡牛が角ぶつけ合う夢を見るか
                  反芻される乾草を這う虫の夢を見るか
                  斑【まだら】の模様はいつかひとつになるか
                  煩悶呑み込んだのは肉か皮肉か
                  糧となるには執着を拭えるか
                  カテドラルには神聖を求めるか
                  祈りは罪を洗えるか

                     狩りて殺す
                    咬んで食す
                  満たされた腹の中が脳を眠りに誘う
                  夢見のなかで子供は背を伸ばす
                  大人は髭を伸ばす
                  肉體【からだ】は新を伸ばす
                  昨日の俺の表層が死んでいく
                  昨日の俺の表情が記憶される
                  眠りは死に似ているか
                   噛んで潰す
                    咬んで食す
                     咬んで殺す
                      狩りて殺す
                       すべてくわれもの
                        すべてくいもの


                           ×


ガタン、と大きな音が鳴りボートが揺れる
男は、宙を蹴飛ばした感触を味わい背筋がゾッとする
周りを見渡す
停止したボートに男は座っていた
指先が真っ白になるほど強く、ボートの縁をつかんでいる
息を吐いて
しがみついている手を離し、血を通わせる
力を抜いて
宙を蹴った勢いが水面を揺らし、波紋が円を描いて広がっている
書くものと紙を求めて、今まで進んできた道を戻ろうか
それとも、進む先に書き記すすべがあることを願い、このまま進みつづけようか
文字の水平線に未だ大陸は見えず
言葉の大海に浮かぶ男は考える
(四方に何も見えない大海で来た道を戻るのは、前に進んでいることと同じではないのか?
 同じであるのなら、前に進みつづければいい)
男はオールを両手にしっかりと握り締め、ボートを漕ぎはじめる
一定のリズムに乗り、考え事の邪魔をしない身体の動かし方で、汗かく心地よさを感じながら、
ボートは進む


                           ×


ここまで書いて、詩人は一服するために筆を止めた。一服といっても、詩人がタバコを吸わなくなってから5年が経とうとしている。

いろんな種類のタバコを吸い比べて、最後に行き着いたのはショート・ホープだった。他のタバコに比べると短いタバコで、短い代わりに少し太い。普通のタバコは二十本入りで一パックだが、ショート・ホープは十本入りの小さな箱で、それを二つ買う。金が無いときは一つでも売ってくれる。きついタバコだ。でも旨かった。

吸い始めの一服だけだが、火によってタバコの味は変わる。一番旨いのはマッチで吸った火の味だ。かすかに漂う硫黄臭がタバコの煙に混ざると独特の味わいになる。その味にこだわっていた頃は、いつもマッチを持ち歩いていた。マッチを買うと、場所によって、箱にもいろんなデザインがあることを知り、それを見るのも楽しかった。次に旨いのはジッポーライターでつけた火の味だ。シャキンと耳に心地よい音を響かせながら蓋を開けると、ジッポーオイルの臭いがかすかにする。フリントホイールを回し火花を起こし、オイルの染み込んだ綿に着火。多少の風が吹いたくらいでは消えない火だ。オイルの臭いがタバコの煙に混じる。火を点けたあと、蓋を閉める音もやはり耳に心地いい。使い捨てライターとガスライターとガスコンロで点ける火は、どれも同じで味気ないものだ。マッチもジッポーライターも、使い捨てライターに比べるとなにかと手間がかかる。その少しの手間を、最初の一服のためだけに掛けるのか掛けないのか。

久しぶりにタバコを吸ってみようか、と、実際にはやりもしない深夜の雑念を振り払うために紙を丸めて捨てるイメージを思い浮かべ、頭を振る。すると、●が落ちていった。


                           ×


                    落ちていった●は草原に転がった
                    そこに腹をすかせたサルが一匹やってきて●を拾う
                    においを嗅ぎ、●を一口かじる
                    どうやら食えるもののようだ
                    サルは●を手に入れたことを喜びながら
                    二本足で立ちあがり草原を歩いて行く
                    サルの行く草原の向こうには大海が広がっている
                    海上は凪、
                    天気も上々で青空が美しい
                    やがて水平線の向こうから
                    ボートに乗った男が姿を現すだろう

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6523 : おれは駐車場が好きだ  中田満帆 '12/12/04 18:59:01  [Mail] [URL]

 夜も更けてきたから
  ガス・スタンドで
 小便をすます男
  マーケットで
 罐詰をくすねるやつ
  夜のネオン・サインがまたたくとき
 だれかとだれかがまぐあいをはじめて
 むつぎごとはとってもさもしいこと
  国道沿いの連れ込みで
 たくさんの女たちと
 男たちが笑みを交わす
 そのとおりだれだって幸運を歌いたい
 でもそれは叶わないこと
  ハイ・ビームが眼をくらまして
 おれたちをさげぎる
 だれもいなくなった通り
  猫どもが走り去って
 小さな、
 小さな変化の変わり
 あざ笑っているんだよ
  山がうごく
  川がさかまく
 町はゆるりと色を変え
  ちがったものを買えとあたらしい広告を手渡す
 くそくらえだ
 おれはなにも手に入れたくはない
  もうじき夜も明ける

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6501 : 座椅子  異邦人 '12/11/27 07:18:27

限られた視界/切り取っていく風景/粉々なブロンズの少女像/剥き出しの哀れみ/動物と言われた悲しい少年/獣の皮が汚らしく似合う殺し屋/どこの地から来たか忘れた異邦人/拳銃で世界を変える人々/何も変わらないのに変わっていく自分/さっき通りで占い師が嘘をついてた/父は言った誰も信用するな自分と戦えと/かくれんぼで置き去りにされた悲しい少年/印象の連続は頭の中をぐるぐる回す/誰も理解出来ない音楽や芸術/関係を断ち切るときの心臓の痛み/ラストシーンも見ずに寝てしまう映画/関連性に定義はない/因果関係は理念では絶対な論理はない/仮金槌で手と足を討たれ父に話しかける天使/縦一行で本は読めない螺旋階段の様に字が二重に見えてしまう/行間を読むのに悟りは必要か/眠りにつく前の詩想は苦しい思い出ばかり/書きたくなる存在と自己の断崖を/滑らかに滑り落ちるフランス革命の処刑台/安心したくなる早朝の眩暈/呼吸をしなくていいならどこまでも物語は出来事の連続なのに/かんしゃく玉が鳴った時皆笑ってた/天国と地獄の全てを見られる万華鏡が有ればいいのに/紅茶を飲みながら砂浜と解けたい/長い会話はワインの口づけより甘い/バスに忘れてしまった梶井基次郎の檸檬/嫌いなことは骨を折って兵役拒否する/時計のぜんまいを適当に変えてみる/時たま夢の途中で起きた時なぜかそのほうが良かったかもしれないと思う事も有る/迷信の伝統は私の瞑想みたい/お茶を呑んで空を見上げると赤い傘がくるくると回っていた/何事も人生には退屈と驚きしかないと感ずる/昔の詩人は言った私の耳は貝の殻/隔離された環境のなかで蟻塚のなかでひたむきに働く群衆/血の気が引く情事の前の偽善な空疎な差別/私は今考えている物質の命は金で買えるのか/楽園を追放されたエヴァ/お金がないと生きていけないから私は恐怖の元で詩を書かされているこれも恩寵なのだろうか/息継ぎをしないで詩を読み続けて息絶えたい/苦痛の中で助けてくれるのは罪を誰か知らない人のせいにしてしまう事/私を呼んでいる妖精はお気に入りの大木の巣に隠れ大好きな雨の音を嗜めている/誰が誰を止める権利が有るのか本当は慰め合っているだけ/通りすがりの一瞬の目と目の出会いが私を救う/無垢な芸術は自然と対抗せず元の真っ白な美しさに戻り額縁に収まる静止して行く感情の射影/分け隔てなく花があれば規則も曲がる/朝顔の軽いキスは私の頬を赤く染める/難しい事は言わないでただ時が正確に進むだけなんて/身体の耐えられない重さ歩く度に間接が外れていく/矛盾してるほうがいいのさ貴方達の仮面の中は見たくないから/笑ってほしい子供みたいだってだってあんな奇麗な思い出は他に無いから/何ともない話何ともない人生これらは私たちに苦痛を感じさせずにすむ/隠し事を墓場まで持っていけたなら毎日花を積みましょうなぜなら貴方の魂は生きているから/分かれ道を考えずにそのまま神経を休めていく私は今森の中で目をうしなった聞こえてくるのは木々たちのすすり泣き/理解したくない事はいくら否定してもいつも心の片隅にある/私は今直感した知覚される事の限りない欲望を/隠れてしゃべる友達みたいにタイプするのが/私は常に変わっていきたい立ち止まる事も有るけど自由に/純粋な持続と直覚を私は愛する/

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6536 : イレカワル  ゼッケン '12/12/08 14:55:29

20年ぶりに会った彼は、

正確には
おれが彼に会うのは初めてだった
おれがいま成り済ましている男が彼に会うのが20年ぶりだった

20年前の記憶というのは、簡単に
いま作られた記憶と入れ替わるものなんだってこと、が
分かった気がするな、と彼はおれの顔を見ながらおれに言った
旭川のカフェで湯気の立つエスプレッソの小さく苦いカップを口に運ぶ

大学を卒業してから初めての再会、をおれは偽装している
彼はいまでもロマンチストのようだった、調べた限りでは彼の性格は
ロマンチストだった、彼は理工系の学部を卒業後、中堅の商社に就職し、
そこでハルビン、ウラジオストク、稚内の密貿易グループとつながりを持った
グループの扱う商品はオホーツクの蟹だ、それを中国に持ち込んでいる
このグループが、蟹以外の、ワルイものを日本から運び出そうとしているらしい
彼と接触するためにおれは
彼の大学の同窓生を装うように指示された、うってつけの人物を機関の調査班が割り出していた、
演劇部の濃密なつながりの中で10代の終わりと20代の始めを送った彼が知っているのは名前だけ
であったような孤立した人物、卒業アルバムに並ぶ名前だけの存在
になるよう、おれはプロファイルの資料を手渡された 現在、行方不明
彼は、おれがいま成り済ましている男の名前を呼んで、20年ぶりだ、と言った、その名を聞くのも
口にするのも
20年ぶりだ、20年ぶりだな、彼は口許に上げたエスプレッソのカップを降ろそうとしない、目は
まっすぐにおれを見ている、おれは危険に直面した、調査班は
ふたりの間でなにかを見落とした
おれは記憶された男を彼の目の前で演じていたが
彼は誰の記憶にもない男を思い出していた
彼の思い出す男の視線の先には舞台で演技をする彼がいた

記憶は残酷な演技をする現在だった

彼はカップを置いて席を立った
彼は記憶を記憶する思い出を失くした彼自身を悼んだが、むしろ、
彼にそうさせたおれには感謝したようだった
おれは両肩を左右からふたりのロシア人にそれぞれ押さえられた
旭川から稚内へ250キロ北上する移動の途中で支援班によるおれの奪還が試みられるだろう

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6520 : ベースボール・ブルース  黒髪 '12/12/03 22:29:07

野球場に夢が集まる
たくさんの夢が風船にのる
ダイヤモンドはぐるぐる回る
虎が溶けてバターになった

ホームベースからライトスタンドにアーチをかけた
虹のように綺麗な軌跡で
昨日の負けを取り戻せそう
最後を決めるヒーローはだれ

千葉ロッテが優勝したら君に告白したい
遠い町の間にある絆
君と僕のかすかな絆
日本中の町をつなぐ夢の絆

サヨナラヒット
やがてライトが消えた
満場の客の悲喜こもごもに
夢が人生のように浮き沈み

今夜に選手がはしゃいでる
僕の心も晴れ晴れと
一つの試合に夢の跡
それが眠りに紛れ込む

この夢の後
君の服を脱がしたい
肌が触れるよう
共に分かち合いたい一つの部屋を
電話もできない関係だから
夢で落ち合う身勝手な妄想
どんなに思ってもかなわないことが
できないことが沢山あるって
言った君を
今でも守りたいのに
風の音が現実を突きつける
百万本のノックを受けても公式戦に出られない
破れた夢

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6481 : (無題)  二階堂本館 '12/11/20 08:46:42

「皮肉の通り道」

一つの空を追って
カモメの唇に風が恋して
破廉恥なお日様に捧げるコスモス
そしてフクザツに謳歌する時は清らかに論じる
ああ、貴方の心はさびしい人よ

哲学の囀る僕らの街角
人は流れる雪の跡を踏み
雪は踏まれる重みを静かに聞く
酔いどれ浮浪者はくたばる間際に交わすであろう
三途に落したコインを拾いに行くだけだと

不服の溜まった琥珀の指輪
自分を見つめ 彼女を見つめ 人を見つめ 宇宙を見つめ
冷淡なぬくもりはやがて溶け
白装束の紳士に一言叫ぶでしょう
七色に染めても貴方をぶち抜きます

くどいマンネリは打ちつけられた裸体
魔物の眼は群れに潜み
血を舐める棘は善に巣食う

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6480 : 月に撃つ  もとこ '12/11/19 20:36:12

決別したつもりの海に
手招きをする影を見る
葉脈の震えが伝わり
白い夜に立ちつくす

コンパス
情動
頼りにならぬ
女の勘

子どもたちは梟の頭
不等号に揺れる眼球
傾いた試験管の中で
萎えていく人の歴史

ひっそりと
血を吸う花
倦んでいく
アタシの月

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6534 : ラベンダー色の少女  深街ゆか '12/12/07 10:15:36

ラベンダー色の時代、わたしは一匹の子豚を抱きながら夜をまっていた。開け放った窓から見える白い月、これでは駄目、体内にはまだ朝の余白がつまっていて、胸はパックリと口を開けているからどこまでもイヤらしくて満たされないままだった。結局のところ、掴んだとしてもわざとらしく離すことに美しさをおぼえて、酔しれる、浴槽に浮かぶアヒルみたいに愛らしく救いようのない、こんな色の時代だから。くしゃみをしたら地球の裏側で外国人が三人死んだけど、何も無かったみたいにレースのカーテンは静かに風に揺れて、わたしの弟が生まれた。産毛を生やしたピンク色の弟は子豚という名前が与えられ、こんな時でもお母さんは、きょう地球の裏側で死んだ外国人たちを想いなさい毎日想いなさいとわたしを叱った。行為で示すことに抵抗を感じたお母さんの眼球は、ソーダ水に浮かぶ氷よりも透き通っていて素直で、なによりも自分を信じていた。そんな女に用は無い、わたしは、はだかの子豚を自分の部屋につれだし、こうして夜をまっている。ラベンダー色の夜はいつだって、穴ぼこだらけのペテン師だけど、酒臭い男と女の朗らかな笑い声は、鼻孔をやさしくくすぐるから、酒樽の中で互いを噛みあう人たちのことを許さずにはいられない。曖昧さが口の中で溶けたとき、わたしたちは母なる大地にキスをして、ひとつの時代がついた嘘さえも許してしまう。月明かりが窓から入り込んで、夜のはじまりを知らせた、何かを悟って顔をぐずぐずにして泣き出した子豚の湿った鼻に、頬をすりよせわたしは目を閉じた。じきにこの時代も終わるだろう、そしたらお母さんの行為への抵抗も薄れるかもしれない、わたしと子豚がいなくなっていることに気づいてくれるだろうか、警察はわたしたちの足跡を見つけることができるだろうか、新聞紙はわたしたちを徹底的に調理するだろう「新たな時代の幕開けとともに消えた少女と子豚、残る謎!!」だけど誰にもわたしたちを見つけることはできない、わたしは夜の穴ぼこで、ラベンダー色の時代が産み落とした子豚という名前の弟を、責任をもって丸飲みにしたら新しい時代に毒を盛る。覚悟して待ってろ。

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6539 : 万年筆  れたすたれす '12/12/08 21:17:51



去りしなに
さらりと落ちた
拾って胸ポケットの
万年筆の
指先を
汚れた矛先を
抜き取ると
鮮血した
ペンネを
先に着けると
舐めた
あなたの
字は
辛かった

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6541 : 鎌鼬  箱舟 '12/12/10 00:56:24

蛙の王である白く膨れた腹で黒い油波打ち薄幕マントめくれ
誰からも愛されぬ喜び悲しみ 蝿の王が乾いた手をこする
シルエットになるまで焼き付けられた聖痕を持ち  
蝸牛手も足も出ない角だせ蠕動する腸を排泄し震えている逞しい蟋蟀の腿
目は硬くつむり
昼夜問わず煙突から哄笑する
交渉する廃液は海へ流されている
足音無くすでに踏み場もないほど夜半砂浜を
眠りからこぼれおち集積した貝殻の肌を 散らばった
見ることで身についた悪臭思い出すたびに
麻痺する事を切望する多幸感の嘔吐黄金の体液の出し入れを 昼夜を問わず 
飲み込んだもの
主に液体水銀重油オモユ人の乳垂れ流して言葉 誰かを恨む言葉の群れ群雲に熱をおび傾いて鉄骨錆びた釘捻れ炎をあげて犬牛魚鶏山羊 人がつづく 机の中にかさついた赤 唇グラウンド草フォークダンス野球金網スピードを増して 活字 読んだ端から忘れて行く 就職菜っ葉服主に液体アルコール薬品廃液海へ 病室には竜胆が私の形をなぞる手の忘却を飲み込むための液体錠剤 葉が暮れに息上がり行く当てのない自動車 弄ったシャツ肌胸首腕息上がり 空 かの人の背中なのか変り果てた眼差しも見せず山裾は鈍くひかりこぼれ太陽を抱きこんだまま 
海藻むさる世にこびりつき岩肌に乱反射する虹のあなたの匂い
海月の王である幽体の彷徨えるきょうもまた襞の中たなびける
容態の軽重に自意識の旗なびく基に集まり
水蚊みだす鏡面に点灯する街の灯の其処此処に
かまいたち吹く風に名もなき日々の過ぎ行くまま

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6526 : 音の城  sample '12/12/05 03:10:54

子どもは揺りかごのなか、ぐっすり。と水になる。
笹船のように耳だけをうかべて、聴いているのは、さざ波の音。
僕は、耳を手のひらで掬いあげ、扉を押し、ひらく。
足下には砂、埋もれた階段、月明かり、が部屋の隅々にまでながれ
子どもの背中で水浴びをはじめる、鳥。

上空、なにもいない。砂丘に囲まれた立方体。その動かない影。
砂に足をつけ、指が、沈んで、離すと爪先から肌色の砂がこぼれ落ちる。
砂丘へとあるく。掬いあげた子どもの耳には
極小の水たまりができていて、そこへ映るのは、見下ろす顔。ふたつの目。
砂が吹きつけて、閉じる左目。見下ろす月。

砂丘の斜面には様々な管楽器が、小さいものから徐々に大きいものへと
円を描くように並べられている。僕はその中心で立ちどまる。
あしあとをたどる、小さな、人影。揺りかごの中、水であった子ども。
何かをさがすような足どりで、こちらへと、あるいてくる。
まだ、眠たいのだろうか。目を擦りながら僕の手から耳を拾い上げる。
あたまをそっと傾けて、耳に、重ねる。

少し目が覚めたような表情で、そのまま片足を折り曲げ、四回、跳ねる。
いち、に、さん、し。耳から数滴、水が落ちる。
子どもがとてもおどろいた顔をしたので、空を見上げる。
飛び立つ群鳥のようだった。この砂丘をつくる、砂とおなじ数だけ
色と形が、楽器から、あふれはじめていた。

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6496 : 口唇、お乳に浮かぶ、  ぐみがすき '12/11/26 00:14:33  [Mail]

パンパンに腫れた、
乳房を、
噴き伝うお乳、滴りを、
掻い潜る吐息は、
生温かく、
放られる口吻は、
紅く、
艶かしく、
泳ぎ回る、涎を引いて、番い合う、
口を探して、

昔、この口唇が、囁いた声音を、
もう一度、聴きとろうと、
耳梁の脇を、乱暴に、
擦りかえして、
道を辿ると、
昔、この口唇が、口ずさんだ、
小唄と、
出会い、
千切れた音符を、口に、頬張るほど、教わって、
昔、この口唇の途絶えた先に、宛がった、
口唇の上に、
乗っかった声音は、
昔と、同じように、
愛してくれていた、
そう、
昔、この口唇が、囁いた声音には、
昔、この口唇が、口ずさんだ小唄にも、
昔、この口唇の、

同じ口唇が、今、全てを否定する、
剥き出しに結わえた言葉、
意味も捩れる程、
震える喉、
掻きあげて、噎びながら、
不器用に、
連ねられた、
ごめんね、

床に滴るお乳は、白濁に泥濘んだ溜まりを描く。
青白く仄めたてられた瞳に、波紋つき続く様が映り込む。
一瞬の静けさの無感動な遊泳。
余韻は呼吸を連ね。
震える翼で波形を放る。
それは続く、巡りめく波との出会いが、互いを縺れ合わす迄。
舌を舌で捕え合う均整の危うい頂に、最後に一つ、こもり詰めた吐息が、漏らされたという。

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6510 : 音楽に触れる  ヨルノテガム '12/11/30 05:51:03



 月や星を手に取り転がし 口へ入れて吐き出し、また口の中で転がす  よく泳ぐ魚は海面を境に映る月の遠く忘れられない記憶たちだ 波風模様をつけた砂丘は 旅人の足跡止まる、長編の楽曲をのせた遥か線譜――――― 月の夢、月のおはなし、千年の休符、デジャブのように訪れる微生物や虫との遭遇は、引き返してリピート繰り返しの記号である  植物の泡、立ちのぼる鳥の視点、神の使いとして。報告するのは水の命を運ぶ生物たちの因果やキスや。差異を認め(喰い喰われ)、変身変異してゆくまるで地下水から雲に至る世界世界の旅行、時は流れ 横断や縦断やキミの隣りや、よく知っている誰かを思い出せないもどかしさを、謎めいたもどかしさを 歌声へと、(誰の?) はじめて聞く音や調子が美しく懐かしい、懐かしい瞬き、またたきの日々、花の揺れた駆け足(誰が?) せまりくる去ってゆく ものは ひとつと言わず ふたつみっつ、よっつ5つむっつも、歯車が只今 噛み合ってしまった時空の悦びを、時の止まる扉の前で 入り口や境目の、迷子を踊る。 踊って止まって歩んで過ぎるテーブル。――――― 音楽は始まり、(終り?) 音音は重なり(楽楽も重なり) 新たな情報を書き換えられて(書き加えられて) 世界(新しい)を股にかけてゆく 音楽を聴いていると違う次元での「私」が私と会う予感が確かに湧いてくる もしかすればそれは私と「似たひと」なのかもしれないが

 さっき気づいたんだが 股という字と服という字はとても似てるネ! それはさておき スーパーの食料品の数々を眺めているとこれだけ大量の食べ物を消化する胃袋ってスゴイなーって感心する。 帰りに、建物を覆うくらいの巨大な胃袋が 頭上に もぞもぞ動き出し 圧倒させられていると捕まった

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6529 : Good Luck?Good Drug?  森田拓也 '12/12/05 21:37:26

君にひとつ忠告しといてやろう。

安いヤクはやるな。
いやなものを見るから。

 *

<<メランコリックな幻覚による
  4つのヴァリエーション

1、いやなものを見る。

早朝8時30分/線路に飛び込む身元不明の男性/特急に跳ねられて即死/バラバラになった血まみれの死体

「生きているのがつらかったんです。
 死んで楽になりました。

 *

2、いやなものを見る。

ホモの異常数学愛好者/風呂場で手首を切って自殺/置き去りにされた方程式

「解けなかったけど、やっぱり大好きなの。

 *

3、いやなものを見る。

高度1800mを飛行する大型戦闘爆撃機B29/爆弾ではなく何故か敬礼する兵隊を投下/地面に激突して即死

B29/爆弾ではなく/敬礼/兵隊/投下/地面/激突/即死/爆弾ではなく/敬礼/兵隊/投下/地面/激突/即死/敬礼/兵隊/投下/地面/激突/即死/兵隊/投下/地面/激突/即死/投下/地面/激突/即死/地面/激突/即死/激突/即死

「天皇陛下!
 万歳!

 *

4、いやなものを見る。

看守。「囚人103号!
    死刑執行の時間だ!
    出ろ!

処刑されたおれの体は
2、3日で腐り始めた。

 「ブンブン
  ブンブン

  ブンブン
  ブンブン

  飛び回りやがって!
  うるせぇんだよ!
  蝿が!

 *

日々、
おれの血まみれの青空に貼り出される
神々による手文。

(悲しいじゃないか?
 炙り出しかよ?

それが意味することを
おれはまだ見付けられていない。

その神による二文字は
時に、このおれをぞっとさせる。

<忌中>。

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6535 : DEATH  无 '12/12/07 23:20:37

呼んでも返事がない(それが、死だ)
二度と見えない(それが、死だ)
頬を撫でる風もない(それが、死だ)
音楽は流れない(それが、死だ)
天国も地獄もない(それが、死だ)
もうメールが来ない(それが、死だ)
あのパスタを食えなくなる(それが、死だ)
泣き叫んでも戻らない(それが、死だ)
誰も救ってはくれない(それが、死だ)
記憶も忘却も関係ない(それが、死だ)
シーツの冷たさを楽しめない(それが、死だ)
復活も輪廻もない(それが、死だ)
光どころか闇すらない(それが、死だ)
怖くて小便を漏らしそうだ(それが、死だ)
目的も意味もない(それが、死だ)
電車に飛び込みゃ舌打ちされる(それが、死だ)
だけど知ったことじゃねぇ(それが、死だ)
やっと酔いから覚める(それが、死だ)
腐れ縁との偶然の再会(それが、死だ)
あのブタ野郎にも訪れる(それが、死だ)
絶望であり救いでもある(それが、死だ)
会いたくない時に限って出会す(それが、死だ)
すべてが無に還る(それが、死だ)
俺が正しいとは限らない(それが、死だ)
結局、何だか分からねぇ(それが、死だ)

憶えておけよ生者ども
デジカメで写真を撮れ
そしてネットに放流しろ
口にくわえたショットガンで
テメェの脳味噌を吹っ飛ばした
俺の惨めな死に様を
そしてバスルームの壁に
殴り書きされたこの文字列を

ほら、
これが、死だ

>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20121207_203_6535p


6542 : (無題)  お化け '12/12/10 17:36:47

認識の底面の中央部は、今、暗い青、面を囲む縁に近づくほど暗い、ハイフン、縁は認識者の影だから、ハイフン、

ドット、この青は無限か、この青は限りある資源か、などと、

ドット、この青は一つの価値か、この青は脳内貨幣か、などと、

ドット、この青は悲しみ欲しているのか、嬉しみ欲しているのか、などと、

してたら、右向きヤジルシ、隙間に自哀が流入、中央悲観銀行、青をもっと刷れ、と決めた、夜霧状の疑問ぼやっと纏わりついて、

右向きヤジルシ、ブルーインフレ、バブル来るぞ、警告あり、弾けて泣くなよ、ムリ、ターン、指がヤジルシ、バン、こんなの余裕だって笑ってろ。

>> permanent URI: http://bungoku.jp/ebbs/20121210_272_6542p


6530 : Asterism alliance  近江 駈 '12/12/06 11:21:49

あぜ道、ロゼット、オリオン座。
寒空、給水塔、有刺鉄線。
半分の、月の下。

……

「こっちにおいで
 私たちしか知らない場所だよ」

いくら綺麗な物語を読んでも
こびりついた泣きごとが
解けなかった僕に
仲間が初めてできた

「浮ついた気分でくるなよ
 秘密の場所なんだからな」

そう 初めて僕に
分けあう秘密ができた
持つべきもの
守るべきこと
小さいけれど
しっかり握って
震えていたんだ

あぜ道、ロゼット、オリオン座。
寒空、給水塔、有刺鉄線。
南天の実をお土産に、
頭を三つ並べましょう。

「ほら、手のひら重ねようぜ」

形の整った
三角

あの空にも、おおきいのがひとつ。

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- ealis -