http://mainichi.jp/select/world/news/20081229k0000m030070000c.html
年末より行われている、このたびのイスラエルによる狂気のクリスマスプレゼント、ガザ空爆・大虐殺によるパレスチナ人死者が1月2日現在400人を超えました。負傷者は2000人を超えています。死者負傷者の多くは女子供を含む一般人です。四季ユートピアノ、ダーザイン(新世紀詩文学メディア「文学極道」代表発起)は、このような蛮行を断固として容認しない。 第3次インティファーダを、聖戦とかいう宗教がらみの問題として片付けては駄目だ。正義の問題である。実存文学徒として、四季ユートピアノは正義の旗を掲げ、第3次インティファーダを、何らかの形で支援し、自ら某かの具体的な行動を取らなければならない。
皆も、義勇兵になって銃を取るとか、人間の盾として現地に渡るとか、インティファーダに参加して石を投げろとか、そういう、目には目をとか、危険なことは推奨できないが、言論と資金援助などで、パレスチナ人を僅かでも助けることは出来ると思う。
具体的なことはこれから考え、実践していく。同士を求む。
「パレスチナ問題(悪の世界帝国アメリカと犯罪者国家イスラエル)」
(ダーザイン演説、2003.05.23時点。2009年現在、上記のように状況は悪化するのみ)
パレスチナ自治区からの情報によると、ガザ南部の自治区ラファで21日午後、「人間の盾」としてイスラエル軍への非暴力抵抗運動を続けるパレスチナ支援団体「国際連帯運動」の英国人男性(24)がイスラエル兵に頭部を撃たれ脳死状態となった。男性は軍とパレスチナレジスタンスとの銃撃戦の中に取り残された子供を救助しようとしていたという。
ラファでは先月16日にも「人間の盾」(イスラエル軍によるパレスチナ人の家屋の組織的破壊や殺人を阻止する運動)として活動していた同団体の米国人女性(23)がイスラエル軍のブルドーザーに轢き殺されたばかり。
http://poetry.rotten.com/jenin/
イスラエルの行ったジェニン大虐殺の写真。凄惨です。心臓の悪い人は見ないで下さい。ジェニン大虐殺については、アメリカ、イスラエルの阻止によって、国連は裁くどころか調査もしませんでした。国連は最低です。
米国での世論調査によると犯罪者国家イスラエルによりパレスチナ人が1948年以来侵略占領虐殺され続けているという事実を知っている国民は全体のわずか4〜5%だった。これはイスラエルと米国による執拗な情報操作と、有色人種や異教徒など人間の内には入らないという、連中の帝国主義そのものの体質によるもので消極的な無関心のせいなどではない。
このたびの石油利権の奪取とイスラエル支援の為のイラク侵略を見ても解るように連中の情報操作と帝国主義犯罪者国家性にはすさまじいものがある。イラクの民間人虐殺など米国本土ではまったく報道されず、投石を持って反米デモを繰り広げる丸腰のイラク民衆に対しては繰り返し執拗に銃弾による虐殺で応じ、事実を報道しようとするアルジャジーラなどの報道機関に対しては支局の爆撃などで記者を直接殺傷することによって黙らせようとし、そしてこれらのことも米帝本土では国民に知らされない。
パレスチナでイスラエルの戦車に対して投石や自爆攻撃で絶望的な戦いを挑むパレスチナ人も、石油利権とイスラエル支援のために国を蹂躙され家族を殺されたたイラク人の投石者も、かつてナチスがレジスタンスをテロリストと呼んだのと同じレトリックでテロリストと呼ばれる。米帝とイスラエルは「テロとの戦い」というレトリックを使うことにより連中の国家犯罪と虐げられた無力な民衆の絶望的なレジスタンスがあたかも同等のものででもあるかのように現実を歪曲し、シャロンと米帝によるアラブ人に対する虐殺や様々な屈辱的扱いを、かつて米帝が、社会変革の希望を抱いたニカラグアなど中米諸国の民衆に対する殺戮を容易なものとしたのと同じように、「奴らはテロリスト即ち悪」という捏造された閉域に押し込めて圧殺しようとしているのだ。
日本においても、このレジスタンスとイスラエルや米帝の国家犯罪をテロという名のもとに同等のものと見なす報道がいつまでも続いている。イスラエルによるパレスチナ人虐殺は犯罪ではなくテロに対する報復だという愚劣なレトリックがそれだ。イスラエルの犯罪が犯罪として語られだしたのは日本においてもごくごく最近のことであり、わずか数年前にフジテレビのニュースキャスターが、イスラエルがレバノンでの大虐殺で戦争犯罪を訴追されている件について「まだイスラエルはそんな扱いを受けているんですか? それはひどいですね。」などとコメントしているのを見て激怒した記憶があるが、そんなことは日常茶飯だ。他局もいまだにパレスチナ人による絶望的な抵抗、自爆攻撃のみを報道し、毎日のように行われているイスラエルによるパレスチナ人虐殺は全くといっていいほど報道しない。日本人もマスコミによって洗脳されているのだ。
http://www.islamonline.net/English/News/2003-05/14/article12.shtml
このようにパレスチナ人は毎日のように大量虐殺され続けているというのに。
http://www.islamonline.net/English/News/2003-05/15/article04.shtml
5月14日の虐殺の詳細英文記事。殺された人のうち二人は12歳と17歳の子供です。イスラエル軍は負傷した12歳の少年を運ぼうとする救急車が病院にいくのを阻止し、少年は出血多量で死にました。5月5日の12人虐殺では幼児も殺されました。(イスラエルは、パレスチナ人の各ゲットー間の移動を、たとえ救急車であっても認めず、今回の件に限らずパレスチナ人を150箇所にも分断した狭いゲットーに閉じ込めつづけています)
民主化というけれど、アメリカはパレスチナ人やイラク人など有色人種は人間だとは思っていない。そもそもが先住民であるインディアンを人口5000分の一になるまで虐殺して国を作った連中です。
パレスチナ人を35年間侵略占領虐殺し続けるイスラエルへの国連の非難決議のことごとくを拒否権発動で否決させつづけ、9000億ドルものイスラエルへの資金援助でパレスチナ人を殺す為のアパッチヘリやF16戦闘機や戦車を購入させて虐殺を支援している。
イスラエルが行ったレバノンでの2万人ものパレスチナ人、レバノン人を殺したジェニン大虐殺を知っていますか? これもアメリカの拒否権発動で国連は何もできなかった。
毎日のように、(ナチスに虐殺されたユダヤ人のように)ゲットーに押しこめられたパレスチナ人が今も虐殺され続け、それらのことに対する国連の非難決議のことごとくをアメリカが拒否権発動してイスラエルの好きなようにさせている。
アメリカが意に添わない政権ができたことでソマリアの貧乏国家の唯一の医薬品製造所まで爆撃し、おまけに欧州に圧力をかけて医療援助をさせないようにし、国民の生死に甚大な破壊的暴虐を与えたことを知っていますか? このソマリア爆撃は数100万人の市民を虐殺する結果になるといわれています。
ニカラグアなど中米でも民主化を求めて国民が作った政府に対して親米的でないという理由でテログループを作って虐殺させ政府を転覆させました。ニカラグアは国連に訴えでたがアメリカの拒否権発動で国際社会は何もできなかった。ベトナム戦争しかり。こんなことは上げればきりがない。
もちろんイラクのサダムフセインは消えるべき悪行をしてきた人間だ。クルド人や反体制派に対してしてきた振る舞いは許されない。だが、アメリカやイスラエルのシャロンに比べれば漫画のような子悪党だ。このたびのイラク戦争の終結後、イラク全土で反米デモが繰り広げられているが、それに対して米軍はイラク人が丸腰であるにも関らず繰り返し実弾で射撃し虐殺しているが国際社会はなんの非難も米国に対してしていない。米帝はあたかもイラク人がもろ手を上げて米軍を歓迎しているかのような自作自演のプロパガンダ画像を報道し、ここでも真実は歪曲され、隠蔽されようとしている。
http://www.informationclearinghouse.info/article2842.htm
注・この記事にあるようにフセイン像引き倒し映像は対米協力者を利用したヤラセでした。
アメリカが戦争の大義名分とする民主主義というものはデマゴーグなんです。ブッシュの目的は自国の国益のみです。人殺しによって金儲けする軍需産業の振興、石油利権とアメリカ最大の圧力団体であるイスラエルロビーの意にかなう政策を強大な国力に任せてとることのみです。アメリカにとって民主主義とは自国とイスラエル、白人・属国にのみ適用されるもので、第3世界の民衆には上記のようなふるまいをしているんです。
ところでアメリカでは広島長崎の原爆投下による歴史上類を見ない無差別大虐殺の被害の詳しい中身がいまだに一切報道されていないというとんでもない事実を知っていますか? 被爆者団体や広島市などが被曝による惨状の写真展などをアメリカで開こうとすると、未だに拒絶され実現しません。何度も言うがアメリカはそういう国です。他国にしてきた都合の悪いことはほとんど国民に知らされない。アメリカの民主主義とか自由とかは国内向けのものでしかないんです。それどころか、それすらも怪しいんです。このたびのイラク戦争ではアラブ系米国人は警察に身辺を調べ上げられ、反戦発言をしたアーチストはラジオ局やテレビ局からボイコットされて職を失い、アメリカでは 5000万人もの裕福ではない市民が健康保険にも入れないでいるんですよ。アメリカの社会保障はひどいものです。それなのに莫大な軍事費です。戦争、人殺しがアメリカ最大の産業ですから。
また、米国防総省は、驚くほど全体主義的なプロジェクトに着手しようとしています。 個人の生活にかかわるありとあらゆる情報を収集し、索引を付け、検索可能にしようというのです。 個人のあらゆる行動を1つの巨大なデータベースに記録し、 送受信した電子メールから撮影した写真、閲覧したウェブページ、通話、視聴したテレビ番組、 読んだ雑誌に至るまで、とにかくすべての行動が含まれるそうです。
アメリカの民主主義なんてそんなものです。
アメリカが提案しているパレスチナ和平のロードマップはまったくの欺瞞で真のパレスチナ開放とは程遠いイスラエルの権益にばかり配慮したものだ。20001年以降に侵略したパレスチナの領土のみを返還させようとするもので、1948年に行われたパレスチナの国土の78%もの侵略、1967年にはさらに残った22%もの国土も占領しているわけだがそんなことは度外視で、ほんの鼻糞ほどのゲットーにこれからもパレスチナ人を閉じ込めつづけようとする、パレスチナにばかり譲歩と諦めを要求するものだ。
だがパレスチナ自治政府のアッパス首相はこのまま民族浄化されるよりはましだということで、涙を飲んでこの案を受け入れた。
侵略戦争を解決させるには先ず侵略者が侵略を止めることが正義という当たり前の観点から見れば道理であるが、パレスチナ側が先に抵抗をやめることがロードマップの第一条件になっている。呆れた話しです。イスラエル軍に侵略・虐殺され続けている状況で抵抗を止められるわけが無いでしょう。
だがこんなイスラエル寄りの和平案でも実現する可能性ははなはだしく低い。パレスチナの警察など治安組織もイスラエル軍によって殲滅されており、自爆攻撃をする者を抑える治安組織は無いも同然だし、イスラエルの戦争犯罪人シャロン首相(シャロンは大虐殺でバーグの国際戦犯法廷に提訴されている。アメリカやイスラエルの圧力に法廷が屈しなければ死刑になるだろう。(後日注、アメリカの圧力に屈し、国際戦犯法廷は何もしませんでした。最低)は、こんな完全にイスラエル寄りの調停案すらも認めず、世界中に離散した何百万というパレスチナ人の帰還も、入植地(侵略占領地)の開放も拒否している。また、この調停案に対しアメリカの議会では200人以上の議員が少しでもイスラエルの権益が損なわれるのは認められないという理由で反対している。アメリカ最大の圧力団体イスラエルロビーの力は強大で、反イスラエル的な発言をすると選挙に落ちるからだ。
僕らに何が出来るだろう? 悪の世界帝国アメリカの前では絶望するしかないのだろうか。諦めてはいけないのだと思う。犯罪者国家イスラエルにあってすらも、パレスチナ人虐殺の為の兵役に着くことを拒否する正義の人がいる。パレスチナの開放を、非国民呼ばわりされながらも訴えつづける知識人がいる。
世界中の全ての人が事実を知り、正義を求めること。険しい道のりだが、道はあると思いたい。
参考 各種マスコミ記事、サイード著「戦争とプロパガンダ」、チョムスキー著「9.11アメリカに報復する権利はない」など。
(2003.05.23 時点に成されたダーザインの演説です)
「旅の終わりに」
(ダーザイン作、「詩学」2006年11月号掲載作品)
夜が更けていきますね
送電線を伝わって
ふらりふらりと麦畑を行けば
ほら
電線が囁いている
星屑をまとった天使たちが
口笛を吹きながら散歩しているんだ
軍用ブルドーザーに破壊されたガザ市街
廃墟の剥き出しの鉄骨と塵埃の向こうに
銀の海が音もなく寄せる星野原
誰もいない星明りの廃園で
狙撃手の眼を盗みながら
ハッカ煙草を一本くゆらせている間にも
夜は
明日の方へと転がっていった
この夜が明けたなら多分
この夜が明けたならきっと
ゆるゆると優しい光の降る金色の草原で
僕らは笑っているのだろうか
季節は巡り
夜風がめっきり冷たくなりました
白鳥座のバス停は
巨大な十字架のように直立し
旅の季節も終わりのようです
かつて小さな街灯の明るみの中で
「かんたんなことよ
スイッチを切るだけ
私はコンピュータだから
寂しくないよ」と
語った少女がおりました
地球から遠く離れて
星空に取り残された 僕の恋人
セロファンの幻灯をそっと灯すと
ピンクのワンピースの少女が現れるのです
東の果ての遠い国から打ち上げられた
小惑星探査衛星のコンピュータのお話
そんなふうに 終える旅もあっていい
灰色の巨大な分離壁へ至る荒れ野に
傾いた満月の影が射す
ダイナマイトを腹にくくりつけた少年が
麻の上着をぼろぼろにしながら
鉄条網を潜り抜け
ほの暗い水晶の森の
微かな明るみの中を進む
ひとつの青い影となって
兵士の立つ関門所の横を
青い猫がこっそりとすり抜ける
彼の恋人は
アメリカが支給したアパッチヘリのミサイルで
真っ赤な石榴のようにはじけたのだ
少年よ 君は生きて
彼女がここにいたことを
憶えていてあげなければいけない
雲の割れ間から
幾筋もの冷たい光が野辺に射す
桜草の花束が
草原のうねりの向こうに
松明のように灯っている
パレスチナの分離壁の中でも
両手をかざす子供達の
炎上する影は長くのびて
ピンクのワンピースの少女の姿が
縄跳びの輪をくぐる子らの中に
見えたような気がして
地平に開いた赤い月のトンネルは
もう会うことのできない
恋人の胸に灯る柘榴石のブローチ
この夜が 明けることがあるのなら
夜よ
更けていけよ