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田中恭平 - 2019年分

選出作品 (投稿日時順 / 全7作)

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


返済

  

 カリカリとなにか食べ物を食べて、息を潜ませているのは何故か。家には猫以外だれもいないに関わらず。無意識に手を伸ばしたコーヒーカップは空だった。ごくり、と何か飲料を飲み、そのあたたかさに安心していた筈だった。こんなに気が立っているのには理由があるが、よくある話に回収されそうなので書きたくない。冬、冬、冬。幻臭なのか、血のような匂いがして、それからエチルの鼻を刺すような感覚がやってきた。罰が与えられたのだ。しかし何に対しての罰なのかは検討がつかなかった。それほどに罪が多過ぎたからだ。どれだけ免罪符を買おうと、対処不能なほどに。しかし、罪の蓄積がわたしを喜ばせるのは、それは罪を重ねるほど、大人になったような気がしたからだが、考えてみれば子供っぽい発想だった。今、部屋があたたかいのが救いだった。太陽は頂点にある。わたしは太陽が好きだった。目に悪いとわかっていても眺めていた。好きな季語は「日向ぼこ」だ。ちょっとほうけている感覚─センスが好きだった。ある日。身長が175センチあったのに、測ってみるとなぜか173センチしかない。わたしは現在35歳である。なのにもう老化現象がはじまっていた。なぜかわからないけれど、わたしに昔から母親がいなかったのと等しく謎だ。わたしには38歳の妻がいて、たいへんにヒステリックだったけれど、なぜか最近はとてもやさしい。というか普段がしずか過ぎる。全く口をきかないのだった。いつかわたしが飲み会で禁煙中だったのにも関わらず、もらい煙草をしてしまった。それも何本ももらってしまった。帰宅すると匂いでばれて、妻に殴られた。するとわたしの顔が変形してしまった。罰だな、と考えたのになぜか痛みはまったくなかった。痛みは度をこすと痛くなくなるのかも知れない。口の中を砕かれた歯の破片で切って、吐血は妻の顔に噴射された。それ以来だ、彼女が変わってしまったのは。それ以来だ。わたしは変形した顔のまま日々生活を営んでいる。鏡が、我が家の洗面所にしかないのが救いか、人間は鏡がなければ、じぶんの顔が見られないというのは、幸福なことですね。おっと、こうしてノート・パソコンを叩いていると、手の甲に悪魔の顔がひょっこり浮かんだ。わかっています。罪の返済でしょう。なぐられたとき歯は二本抜けて、そのままテーブルのかたすみに、ハンカチをひろげて置いてあった筈だったのに、なくなっていた。今度は小指が消える。パソコンを打っているとき一番わかるのだが、一瞬なぜか小指がふっ、と消える。薬の服薬のし過ぎによる幻視かとも考えたが、今度はタトゥーのように手の甲に悪魔の顔が現れるようになった。次第にうまく歩けなくなった。緊張して力を入れればまっすぐ歩けるのだが、そうでなければ、右足がよれて、どんどん、右の方向に寄っていってしまう。まるで酩酊しているかのように。どれだけ多くの方に「足、どうかしてるの?びっこひいちゃって」と言われたことか。電話が鳴っている。出るべきか、出ないべきか迷う。こんなとき、妻が家にいてくれたら、いいや、妻は今・・・・・・。冬、冬、冬。「最後に何か書き残しておくことはないか?」と云われて、久しぶりに長文を書いた。猫以外誰も家にいないというのは嘘だ。わたしの35年間の罪は清算できないそうである。パソコンの画面がグワングワンと揺れている。彼がさっき、わたしに何を飲ませたのかわからない。我がワイフ。わたしのインスピレーションの泉。正義の比喩。申し訳ない。それできみは生きているのか?はたして言葉を読めるのか?冬、冬、冬。言葉、言葉。言葉。


過誤

  

 返礼品の中には詩集が入っており、パラパラめくるに一冊を通して一つの話を物語っているようだった。わたしは詩集を函のなかに戻し、それを玄関の花が活けてある辺りに置くと、今朝から考えていた問題に頭を巡らせることに戻った。それはなぜ私が呪われているのか?という問いだった。この郊外にこしてきた当初、別段おかしなことはなかった。のどかで、牧歌的とも云えて、この中古だが新しい家での生活に満足していた。ある日のことだった。一人の男が訪ねてきた。ひょろっとして、丸刈りで、眼鏡をかけていた。右腕には数珠をふたつ巻いていた。彼はじぶんは風水をなりわいとしていると語った。そして私の顔をじっと見ると安心したような顔をしたのが第一印象。先月こしてきたばかりなんですよ、というと顔面がみるみる青くなっていくではないか。彼の言葉を率直に書けば、ここは風水上最低の鬼門である。最悪の場合死につながる。はやく出ていかなければ呪われる。ということだった。それを彼は何重にもオブラートに包んだ言い回しで伝えてきたのである。西は浄土の方角なんですよ、ほら、西向きの玄関でしょう、毎朝、死に向かって出勤するというのは、と彼が言いかけた途端、私はキレた。いい!出ていってくれ、私は新しい住処を散々に言われて腹が立ってしまったのだ。しかし、そこから日に日に私の生活は悪くなっていった。庭に梅の木があった。となりに百日紅の木があるが、百日紅の木はもうおかしくなっていた。そこで百日紅の木を抜いてしまおうと、近くの庭屋へTELし、見積もりをとってもらった。七十万円した。なんで百日紅の木を抜くだけで七十万もかかるのか、問うと、ここの家は土壌が互い互いで緊張を保っている、もしもそのバランスを少しでも欠いた場合、他の木も倒れて最悪家に当たり、損害が出る。慎重に物事をきして百日紅を抜いた場合、これくらいは当然かかる、というではないか。ありえない!と私は怒号をあげて電話を切った。それ以降呪いについて気に掛ける日々がつづいたのだが、いつの間にか考えることも忘れていた。すると今度は犬が近所のガキにチョコレートを食わされて半死、病院にも連れて行ったが死亡した。私は自室で過ごすこと大抵なのだが、そのエアコンから幻聴が聞こえ始めた。自分は鬼の子供でここらでゆったり過ごすことが好きなのだ、と言った。あっけにとられていると、今度はお前のツイッターを閻魔様は大変関心をもってご覧になっている、とその内容まで朗々と語りはじめたときには開いた口がふさがらなかった。まだ自分に非があり、その罰として災難を受ける、というならば話はわかる。悪いのは私なのだから。しかし、私はいたって普通の人間であると自分を評価していた。特別悪いことをしたこともない。堅実に、いや、必死になって生きてきた。誤りがあれば正し、害を与えれば補てんした。弁償した。しかしこの世の不幸の中には罰にもあたらない、ただただ不条理なものがあることも一連の「ここ」での生活のなかで理解した。私は焦っていた。半ば泣きじゃくるように、逐一己を点検し、罪がないか確認した。いくら捜しても見つからないのだけれど。私がしたことは「ここ」にこしてきたことだ。毎朝「死」に向かって出勤したことだ。昼食を終えて、返礼品の詩集を眺めるよう読む。どうやら旧約聖書のヨブの物語を主題にしているようだ。

 神がそうならば応えて下さるはずである。私には何の過誤もないということを。


花のような音楽と

  田中恭平


 
やっと落ち着けて
花のような音楽を聞きながら
水のようになっている

林のなかにいるよう
このやさしい音楽はアメリカ製
あたためられた草のにおいのような
音楽でもあるよ

ペンを眺めている
うつくしいペンを眺めている

定住しているのに
明日も流離うのでしょう
おかしなことでない
ここが借宿に過ぎないのならば

夕暮れの時間
今日は曇って雷鳴までしている
空が
あちらこちらで閃いている
わたしの頭のなかは空っぽ

コンビニエンスストアに入って
エナジー・ドリンクを買って出てきた
出てきた瞬間
蓋を開けた

雨が降ってきて
水のようなわたしは
溶けてしまった
変身願望が
叶えられて
嬉しかった
タオルで首の
辺りを洗った


 


  田中恭平


どれだけ酷いかなんて
聞かなくても知ってるだろ
俺たちは名前のない花
或いはエイリアン
椎間板の形状変化は生活に影響する


来るって言っていたのに
行くって言っていたのに
スマートフォンは雨で濡れていた
記憶を辿って雨から滴して浄化槽へ
俺は歯ブラシで排水口を磨きつづける
神の日がいつ来るか知れないから
おまえさんのように


弱いヤツを狙えよ
持っていないヤツは最初から見切れよ
と男は言った、男は言った、男は言った
と三回言う
ピザが余って
腐臭を出しはじめている
俺は愚かで、変われなくて、利用されるんだろう
付き合うなら賢いひとがいい
コバンザメのように俺に離れる理由はないのさ


労働の放熱が寝室を満たしている
とりかからなくちゃ
でもなんで風景が変わっても
ひとを信頼できないんだろう
吐きそうなくらい
昔はひとが好きだった
今は本のなかの人間が好きだ
考えとでもいうのかな
ひとの考えが好きなのは
肉の温かさがしないからさ
といって今日も肉を求めてしまうんだろう

 


告白はまだ終わらない

  田中恭平

 
わたしは今まで
自分の為に
詩を
書いてきた
赦されはしないが
癒される為に
ジャック・ケルアックだって
路上を書く前に
父を亡くしていたと
映画で暴露
されていた
発露
己は汚らしいが
文字はうつくしい
ということに
わたしは気づいた
そして躊躇した
どれだけ日々
労働し
マインドフルネス
瞑想を行い
こころを
きれいにしようと
つとめても
人は
文字のように
言葉のように
うつくしくなれない
こころが
先天的に
うつくしい
という方はいる
わたしのパートナーがそうだ
彼女はまるで花
活き活きと雨に濡れ香る花
それに比べて
わたしは造花に過ぎない
だから書くことがやめられないんだろう
告白

やめられないんだろう
偽装だ
言葉を費やすことは
いま
非常につかれていて
禁煙も解禁したり
禁煙したりを
くりかえし
言葉も
書いては消し
書いては消し

くりかえし
ミザリー
どんな朝が
好きなのか
も忘れてしまって
好きな朝が
きたところで
もっと
好きな朝が
あることを
経験したことが
ないのかも知れないし
煙草をはじめたのだって
ほんとうはマリファナがしたかったが
日本では合法ではなかったから

過ぎない
なぜって
ボブ・ディランや
ビートルズのメンバーも
マリファナをやっていたからね
中学2年で
わたしはロック青年だった
わたしの書くこと
いうことは
誰にも理解されなかったし
いつも孤独だった
ザ・ブルーハーツは
知らなかった
リンダ・リンダは
知っていたが
パンクスが僕という主語を使う
それだけでやっぱり違うな
本物っていうものがあるんだと
どこか思っていた
そうだ
天才は世に出たからず
というが
本物があるんだ
その本物の発露
その一抹も
つかめないままに
32歳になってしまった
脳は
薬と珈琲でコントロールするように
なってしまって
あゝ
あと瞑想か
労働もそうか
ともかくも
こんなことをしていて
いいのだろうかと
金だけは貯めて
パートナーと
週一のデートを楽しんでいる
ここまで
わたしはごく簡単に
告白程度にとどめて
比喩もそうそう使わずに
ここまで書いてきたけれど
比喩は
どこかわからない世界に
ひとを置いてきぼりにする
そんなさびしい行為を
さいきんは
恥じるようになっている

とにかくわたしは
作品の上では饒舌で
生活の上では一切喋らない
見たもの
聞いたもの
ふれたもの
それらを作品の上では吐き出せるが
ドライ・アイスを素手で運ぶとき
炎症を起こす!
なんて
騒いで運んだりはしないで
ただ走る
汗をかいて
恥をかいて
月10万円くらい
ここに障がい者年金が加算されて
月16万
御金を受けとると
ひとの脳内ではドーパミンが発生すると
仮説されているが
ならば貧乏人が煙草をよく喫うのは
報酬の額によってドーパミンの
発生に差があると考えられる
貧乏人は足らないドーパミンを
補わなければならない
煙草で
酒で
いったいこのひとは
何をしているんだろう?
そんな人が
この町にも数人いる
彼らの生活ルーティンは強固で
会おうとすれば明日にでも会える
そして半分は
わたしはそういう人種なんである
毎週火曜日
この町の図書館に行けば
必ずわたしに会える
水曜日は郵便局
木曜日は本屋
金曜日はスーパーマーケット
わたしはそこにいる
土日はわからない
わたしと
まったく違う人種である
パートナーと
電車に乗って
どこかに行っているからである
といって車内
わたしはリチャード・ブローティガンの
短篇を何度も読みかえしている
この本なしでは電車に乗らない
わたしは移動しつつ
本の上にいて
動かないのだ

話がつまらなくなったところで
わたしは昔のことを語ろうと思う
東京での生活だ
わたしは東京からの逃亡者だ
切符の買い間違いで
改札のバーをキックして
それから乗り越えたことがある

なぜ昔のことを書くのか?

それは東京が広大だからだ
敷地ではない
記憶だ
清算しても
清算しても
悪夢のようにふりそそぐ東京の記憶
東京から帰って
わたしは精神科に送られた
東京が狂人を生産しているのではない
いや、そういう側面もある
でもそれとは違って
わたしの脳の病気は先天的脆弱性
つまりフラジャリティ・マン

あることに起因する(らしい)
東京の公園でよく野宿した
芝生の上で寝るのだ
ハイ・クラス・タウンの灯りが
とおくで煌めいていた
三時、四時になると
ジョガーや、太極拳をするグループが
公園にやってきて目覚めるのだ
寒さと陰気をごまかす為に
わたしはあらかじめコンビニエンスストアで
トリス・ウィスキーの小瓶を買っていた
トリス・ウィスキーが体をあたため
落ち着かせるにいちばん手っ取り早く
安かった
こつじきと間違えられて
御金を受けとったこともある
千円貰えた
なぜ野宿していたかというと
アパートの鍵をいつもどこかで
紛失してしまうからだった
当時のパートナーは朝にならなければ
帰らない
鍵は失くす
いまは失くさない
脳が呆けていたのかも知れない
当時はよく職場で感電した
労災は隠蔽され
やぶ医者の病院で吐いた
東京は
とにかく五月蝿かった
近くに駅のレールが走っていた
狭い部屋に不釣り合いな巨大な冷蔵庫があった
それが児相上がりのパートナーの願いだったのだ
巨大な冷蔵庫を夢にみていた女
入れるものなんて何もないのに
喧騒から逃れる為に
わたしは近くの図書館で
エリック・サティのCDを
借りてきて
ヘッドホンでひとり聞いていた
いまだに女はその部屋に住み続けているのか
もう何も知らない
わたしの携帯電話から勝手に連絡先を消した女
実家に帰ってきてから気づいて
わたしは久々泣いた、とおもう

これくらいにしよう

冷夏にあって
改革の冬にあたる

占いで読んだ
わたしは何もルーティンを変えられない
朝は三時に起床して
食パンを二枚食べ
すべての器官を刺激する
コーヒーを飲み
薬を服し
四時半から仕事する
帰宅したらば
瞑想をして
寝室掃除をして
詩を一編成す
昼めしを食べたら
眠ってしまうんだ
怒ることはなくなった
わたしはまるで去勢された猫みたい
あゝ
また比喩を使ってしまった
比喩中毒は未だ治療の余地あり!
それにしたって神様は
遥か高みにおられ
人間のことなんて
ほんとうに眼中にあるのかな?
まあヤハウェ的な神のことだけど
浄土真宗だからどうでもいいことだけど
さいきん
よく考える
さじ加減がないな

世のなか
容赦ないじゃないか
世はアンフェタミンの方へ流れているのかも知れない
それからとりのこされるのは
本当は
きぶんがいいね
小説の中に生きている男になったみたいにね

 


はじまり

  田中恭平

 
詩に
没入し
世間に
放り出された
身を
救う

そこには花のような音楽があって
雨でぬれて、光っている
花も泣くのさ
帰り道
まちがったまま歩く

空への
階段をめぐり歩き
深くまで
やってきた

素手で
ドライアイスを
掴めるか
きみ!

わたしは疲れきって
冷たいカルピスがほしい
乳酸菌を武器に
第三次世界大戦
ヒロシマをかんがえた

物憂げ
空は晴れて
かつて黄昏れ
今日のおわりのこともわからない
斜視を正し
写真に写る
巡礼がはじまった

 


幽霊たち

  田中恭平

 
彼女は落ち着き払っているが
すでに幽霊たちはうごいている
ここらは色といえば黒で
記憶もインクで霞んでしまう
ことをいいことに
幽霊はわれわれを操作しようとする

怒れば地獄の釜がひらかれて
安心すれば天国の
ドアをノックする勇気もふるいたつ
ノック、ノック、ノック!
ここらは統計で無視されているし
彼女がベランダに出ないように
わたしは警戒しているんだ

巡り塔の警備員は
煙草を喫っている
あの高いところで
喉頭がんを患いながらも
煙草を喫っている

ハンドルを握ってもオイルはない
井戸から桶をあげても水は入っていない
切符はあっても行き先はない
時計はあってもそれを眺める暇がない

月、火、水、木、金
土はエスケープ
日はぐったりしてしまう
星の明かりを消して
さっき舐めたものはなんだったのか
ぐったり考えている
この文章は秘匿されている
幽霊たちにはこの通信を知られてはならない
彼らは平気で毒を薬という
お気をつけて



けさは
桃色のナフキンで口を拭って、急いで
幽霊の音楽
のような
古典ブルース

聞きました

鳥肌
鳥じゃないけれど
人間
なのに
人間の出している音が
わからない
まさに幽霊の音楽
古典ブルース

聞きました

コーヒーがシリアスに
冷えてゆき
わたしが点描図になったり
モノクロになったりするのを
「彼ら」
はのぞいているのでしょうか
そういえば
インスピレーションは
霊感が訳語です

仕事中
笑いました
わたし
ええと
何について笑ったのか
わからないのですが
これらが今朝の印象です



どんな幽霊が
この家に憑いたのか
何を
飲まされたのかわからない
眼が痛くて
涙をながす
母はパソコンのしすぎ
文字の打ちすぎだという
そもそも謎なんだ
ビートニクの連中もそうだけれど
なぜ物を書いているのか?

memo

祈り
ということばが
頭に浮かび
わたしの朝は
静謐である

くりかえされる支払い
生活とはつまりくりかえしの祈り

陽のしたに
天使としてふたり

とろけてゆくアスファルト、に
永遠になじんでゆく身体

memo終わり

一体誰がこのメモを書いたのか
幽霊としかおもえない
わたしが幽霊ならば
天使のふりをして
ひとに近づくだろう
だから書いたっけ お気をつけてと

 

文学極道

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