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神崎智徳

選出作品 (投稿日時順 / 全1作)

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穂のほうへ

  神崎智徳

灯りの穂は蛾の羽根のほうへ寄りそう
そう、みえたのは海
がみ、だ、れ、なれあっていたからからか?
それ、とも(に?)子供のあわいさぐり、の、乳の、甘さがそうさせたのか?
わからない、それ、は
夜でもない朝でもない
カルイいきざしのふっと澄ます兆しのためらいにしか過ぎない
いものおそばにいとうございます
ということばは
ふっと(みたび!)いわれ
遺影、に、もれるいきつき
のたちあがるゆらぎ
がき、え、る、のはき、こ、え、て
かってはゆるしませぬ
とたたむような
て、つきで
文字をかたす
あさぎいろ(そろそろ、か、な?)のえぷろん
のおんなの芳香(ほうこう?そ、れ、は、吼孔?)
が、卒塔婆、と、いう火処からそと(そッと)にもれ
ゆうがおが咲く
ほら(洞!)
み、ず、がめの、あ、底に

文学極道

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